右園死児報告を読んだ

なんか禍々しいタイトルで怖そうな字体でしょ？ご想像通りホラー小説です。ちょっと変わってて。かなり良かったです。

遥か昔から続く右園死児という怪奇現象に関する報告が延々と載っているんですよ。その名前を聞くだけでも障りがあり、名乗れば人間が化物になり、巻き込まれた人間も消える。そういう不気味で手が付けられない事件の報告。

ただ、読み進めるうちにだんだんストーリーが見えてくるんですな。この人さっきの報告にもいたなとか、これあれの続きだ、とか。がんがん変死していく関係者の中からメインキャラらしき人々が浮かび上がってくるのが面白くて。

で、そんな感じにストーリーラインが見えてきた辺りの後半で報告のテイストがグワッと変わるんですよ。そこのダイナミズムが個性的で良いんですねえ。

最後なんかちょっと爽やかなのも良くてねー。面白かったです。コミカライズ向いてるんじゃないか？絵にするとヤバそうなの多いけど。