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映画館ハシゴしてきた日記

休みの日に映画を2本見てきました。「お隣さんはヒトラー」と「シャーリイ」。ちょうどタイミングよくハシゴできるタイムスケジュールで上映しててくれたんで。

お隣さんはヒトラー
1960年、ホロコーストを生き残った一人暮らしのお爺さんの家の隣にドイツ人のお爺さんが越してくるんだけど、コイツ、ヒトラーなのでは?と疑いだすというコメディ。

いや、コメディなんだけど扱うネタが深刻すぎてちょっと笑いきれねえものがあった。ギャグの軽さに対してやりすぎというか、リライトの果てにちぐはぐになっちゃったタイプの作品だったんかなー

シャーリイ
作家のシャーリイ・ジャクスンの家に若い夫婦が居候して、シャーリイとその奥さんの関わりを中心に描くドラマ。

自伝というよりは、シャーリイ・ジャクスン的な不穏な世界の中に本人を取り込んだような半フィクションで大変面白かった。
うぬぼれた若夫婦と老獪なジャクスン夫婦、見え隠れする登場人物の悪意がシャーリイ・ジャクスンの小説っぽくて。

色々解釈できる話なんだけど、僕にはシャーリイがローズを分析して解体して小説の材料にして放逐したように見えたかなあ。
いや、ローズが嘘つかなければ関係は続いてたんだろうか。

1個突飛な解釈があって。史実では、シャーリイ・ジャクスンが女学生失踪を題材にした長編「処刑人」を発表したのは35歳の頃。ただ、その頃ジャクスン家には子供がいたはずなんだけど映画には出てこないんですよ。かわりにローズが子供を産んでる。
そうするとローズ夫妻自体が創造の過程で現れた架空の人物だったという解釈も、可能なのかなーという。崖のシーンとかね。


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