雪解け 春はもうすぐ
こんばんんは、こんにちは。toga.shiです。何か月ぶりかで、実家に行きました。雪がすごくて、年末もお正月も帰らないままだったのです。
道路の雪は溶けていましたが、家のまわりには雪がどっさり。この量を除雪したんだと思うと、おじいさんになってきた父にとって過酷な冬だったに違いない。
父はワクチン3回目の副作用でいつもよりよれよれしていたが、熱は下がったとのことで、この冬、趣味でやっていた、ギターの弾き語りをきかせはじめた。それはフォークソングや、昔の日本の抒情歌、アメリカ民謡、などなど。貴重面に手書きで書かれた簡単な楽譜に、歌詞と、コードが描かれていたのが、ばらばらに散らかっていた。
森山直太朗の「さくら」とか、ユーミンの「卒業写真」とか、あと、「五番街のマリーへ」という昔の曲も夜遅くまで一緒に歌った。早く寝ていた母にとってはうるさい夜だったことだろう。
翌日、昼ご飯を食べながら昔の思い出の話をした。
父は感情のコントロールが昔とっても下手だった。(今はだいぶ落ち着いたけれど)あるとき怒って、母にとんでもないイタズラ?ことをしたことがあった。
「あのとき、困った母の姿をみて、おまえはニコニコ笑っていた」
そう、あのとき、おかしくっておかしくって、笑うしかなかった。でも…
「ちがうよ、本当はいやだったけど、笑うことでなんとかしようって思ってたんだよ」
と言った。
「そうか。おまえのこと『五番街のマリー』のようだと思うよ」
「は?どういうこと?」
「マリーという娘と、遠い昔に暮らし、悲しい思いをさせた
それだけが 気がかり…」
「あぁ、なるほどね あははは」
だいぶ遠回りで、ふざけた言いまわしだけど、
昔あったそういう系の出来事で、娘に悲しい思いをさせた…、気にしてるんだよ、ごめんね、みたいな気持ちを父なりに伝えていたように感じたので、
その言葉に少し癒された。
あの頃ほしかった言葉、このタイミングで、絶妙な形でふいにやってきた。
まぁ、平和に一緒に歌をうたえるようになって、今が一番よい関係かもしれない。
春は、雪解けはもうすぐ。
わ、昔の高橋真梨子さんってこんな感じなんだ…。
今日も読んでいただきありがとうございました。