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人はなぜ不倫をやめられないのか?(週刊文春2月20日号)
東出昌大、鈴木杏樹と、立て続けに芸能人の不倫報道が続いた。
この状況を受け、週刊文春が「人はなぜ不倫をやめられないのか?」なる記事を掲載。
記事によると、人が不倫をするのは「人間の本性が婚姻制度に合っていないから」だという。
男の本性は、多くの子孫を残すために多くの女と関係を持とうとする。
一方、女の本性は、男の支援の下で子育てを行わざるを得なかったことから、浮気する男に不寛容であるという。
この説明は、いささか無理があると思われる。
男の不倫相手の女性は、ほとんどの場合、不倫であるということが分かっているはずである。
そうなると、「浮気する男に不寛容である」という説明に矛盾が生じるように思われる。(鈴木杏樹の場合など)
また、上記の説明の中に使われる「本性」は、本性ではなく「本能」という言葉の方が適切。
人間の本性は、本能を超えた「理性」を持つところにある。
理性の有無が、動物と人間の違い。
男が不倫するのは、理性を捨て、「本能の奴隷」となったときに不倫をする、という説明の方がしっくりくるのではないか。
「人間の本性が婚姻制度に合っていないから」なのではなく、「婚姻制度は人間にしかできない」のだ。
言い換えれば、不倫をせず、婚姻制度を続ける夫婦は、人間らしい人間といえる。
人間である以上、人間らしく生きていきたい。