熱海の山奥の山荘で殺人事件に巻き込まれた話
ソクラテスの証明『迷宮山荘怪奇事件』に参加してきました。
最高だった。
1泊2日の間、ミステリの世界で生きていた。
いつも「虚構と現実の境界が融ける瞬間が好きです」と公言して憚らない僕からすると、あんな体験を「現実」でできたことが信じられなくて、夢みたいで、でもそれだと虚構になっちゃうよな……
語彙力まで、熱海近郊のあの山荘に置いてきてしまったようです。 とにかく、すごかった。活きていた。
迷宮山荘怪奇事件
第一報を見た瞬間、「万難を排して行かねば」と思った。
宿泊型ミステリ。15名程度。伊豆。
行ける。行きたい。行こう!
『ソクラテスの証明』公式Twitterの通知をオンにして、お知らせをひたすら待つ日々。
そして、6月19日19時のチケット戦争をなんとか勝ち抜き—― (たぶん数分で売り切れたんじゃないかな?)
9月2日。曲がりくねった急坂を車でぐねぐね上り、僕は「迷宮山荘」と対面したのでした。
体験内容
当然この「事件」はミステリイベントであり、再演の可能性がある(可能性がある!)ということなので、内容に深く触れた形のレポートを書くのは難しい。
それでも、なんというか――「すごく、貴重な体験をした」という事実をなんとか残しておきたくて、文章を書いています。
うー。どこまで言っていいんだろ。
登場人物が「生きている」
やっぱりこのイベントの一番すごいところは、作中の登場人物が、同じ山荘の中で、自分の隣で、「生きている」ところだと思う。
いや錯覚じゃないって。
ほんとに生きてるんだって。 ほんとだよ! 見たもん!!!
山荘に集まって、一緒にマダミスしたり、バーベキューで焼けた肉を勧めあったり、トイレですれ違ったりした人が—— 死体になって発見されたり、容疑者になったりするんです。
ミステリの世界に取り込まれてしまったような、あるいはミステリの世界が現実に浸食してきたような感覚。 ここまで臨場感のある体験は、僕にとって初めてでした。
にしても、バーベキューのお肉、おいしかったな……
カロリーの高いイベント
ここからはちょっとメタ的な話になります。
すばらしいイベントだった、一方で。
登場人物が「生きている」と感じられるくらい、疎に密に登場人物とコミュニケーションが取れる状態、なのです。
……そんな登場人物を「演じて」いるスタッフの皆さまの気力と体力、どうなってんの????
いや、本当に。
「先週のお祭りと比べれば余裕ですよ~」なんて嘯いていましたけど。
ほんとにどうなってんの?
ことによると、このイベントで一番の”ミステリー”だったかもしれません。
それだけ、一度の公演あたりの「カロリーが高い」イベントでした。
謎解きとかマダミスみたいに、何度も何度も再演っていうのは難しいと思います。
だから、「迷宮山荘」に興味を持ってしまった方へ。 次の機会があったとしたら、絶対に逃さないように。あなたも、ぜひ。
そして、ソクラテスの証明の皆さん。
ましーさん、南さん、サイモンさん、沙穂さん。
めっちゃ楽しかったです! ありがとうございました!!!!
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