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ブルーバレンタイン

ずっと気になってた
ブルーバレンタインを観た。
相変わらず未来を頭に抱えすぎて
息が浅くなったラッシュの満員電車のなかで。

笑っちゃうくらい救いの無い映画で、
散りばめられた不吉な予感は
ことごとく当たってしまう。
もう少し上手く渡って行けないのか、
主人公と共に途方に暮れながら観た。

好きすぎるのも考えものだ。
救いようのないクライマックスに
2人が一番幸せだった頃の映像が挟まれる。

一番良かった時を思い出しながら、
苦しい時を耐え抜くのは間違っていないと思う。
それ以外の耐え方を知らない。

それでも、明るい方を見つめる2人の目線は
絶対不可欠だ。

どちらかが線路を降りてしまったら、
一緒の未来は走れない。

スピードや歩幅を合わせる余裕がないと、
もつれて前に進めない。

どんな恋愛映画を観たって思い起こすのは
たったひとりだ。

すべてのひたむきな愛が報われますように。

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