見出し画像

なだらかな降下

20時にうたた寝をしたら眠気を使い果たしてしまいダメだった。

1時にはベッドに寝転んだのに一向に眠れない。体はどんどん重くなり頭はどんどん冴えていく。

好きな金継ぎ作家さんのTwitterの写真を遡って1時間見たのち、メルカリでシルクのブラを買った。それでも起床時間まで3時間あったのでどうしたら叶えたいことを実現できるか現状から逆算しようと思った。その道のりは結構距離があるように感じ、それでもあまり焦ることも良いアイディアも浮かばなかった。寝不足で何にも追われず行う徹夜ほど無益なものはない。

2週間ほど前にふと、悩みが無くなったなぁと感じた。漠然と常に悩んでいた仕事や恋人や家族についての悩みが一気に遠のいた。

大きな変化は何も無いしとびっきり楽しいこともしていない、嫌な言葉も食らったりする、それでも前ほどしんどさが体に染み込む前に切り離せるようになった気がする。

でもそれなりに幸せは、それなりに不幸なのかなぁ

嬉しいと悲しいを感じる感情の根っこはどちらも繋がっていて、悲しいに不感でいると嬉しいも感じづらい。

しんどい時こそnoteに書きしたためたくなってばかりだったけど、その負の感情に蓋をしすぎたのかいまいち自分の感情を掴めきれない。底抜けに明るい文章も読み返してみるとしっくりこない、自分で書いといて嘘だって思ってしまう。

幸せが常、平常モードでいたいとは思うけど、感情にリンクしないまま不自然に湿り気を吹き飛ばそうとするのはそろそろやめようと思う。周りのひとには笑っていて欲しいけど、自分が我慢して渡せるものなんてそんなに無い、気遣うことと不必要にへりくだることをどうか間違えませんように。

諦めて自主的にアラームを消した7時、冷凍していたさつま芋ご飯をチンし弁当を作ることにした。茄子とパンチェッタをじっくり焼いて豆板醤と醤油麹を絡め、仕上げにミニセロリを和える。ミョウガを刻んで出汁巻き卵を作り、ちりめんピーマンを隙間にイン。徹夜明けには少々荷が重いボリューミーな弁当の出来上がり。

寝息を立てる恋人の腕の中に潜り込む、薄目を開けた恋人の耳元にささやく。メッチャン、メッカワって言って。

「メッチャン、メッカワ。」もう一回、「メッチャン、メッカワ..」またも寝息を立て夢の中へ戻っていった寝付きの良さを羨ましく思いながら、薄いモヤがスーッと消えた。

メイチャン、メッチャカワイイゾ、ハッピーマンデー(にしたい)行ってきます!


いいなと思ったら応援しよう!