初めてのイタリア旅行|本場のナポリピザを味わいに
こんにちは。
スペイン・バルセロナ在住、
月に一度海外旅行に行っている者です。
2024年1月は2泊3日でイタリア・ナポリに行ってきました。夫はナポリと姉妹都市の鹿児島市出身で、子供のころからヴェスヴィオ火山に登るのが夢だったそうです。
さて今回はどんな旅になるのか。
それでは行ってきます!
▶ 機内でナポリの情報収集
ナポリには格安航空vuelingで行ってきました。朝11:40に出発し13:45に到着予定です。約2時間のフライト中、ようやくガイドブックを開いて旅行の計画を立てました。
まずナポリの場所は…
サンタ・ルチア、ポンペイ、ソレント、アマルフィー…おお知ってる名前ばかり。 学生時代に無駄に歌わされた「サンタ・ルチア」や「帰れソレントへ」はここのことだったのかと感動。と同時にクラス全員の前で一人ずつ歌わされた記憶が蘇りました。あの時は辛かった。
そういえば「ナポリを見てから死ね」という格言もあったなと思い出しました。意味は、ナポリの風光を見ずに死んでしまっては、生きていた甲斐がないというイタリアのことわざだそうです。
期待度max!楽しみになってきました。
▶ ナポリに到着
定刻通り到着。14:00には空港を出ることができました。到着ロビーを出て右手に少し歩くと、シャトルバス「アリバス(Alibus)」の乗り場があります。途中、違法の乗り合いタクシー(多分)のおじさんたちに声をかけられますが、毅然とNO!と言うことができました。自分、かっこいい!
乗り場には既に多くの人が…運転手からチケットを購入し(現金5€)、立ち乗りでナポリ中央駅に向かいました。
▶ ホテル情報
時刻は15時近く、ナポリ中央駅に到着しました。
絶え間なく鳴る車のクラクション、落書きやそこら中に落ちたゴミ、ホームレス…「あぁここ治安悪いところだ」と一瞬で悟りました。
今回のホテルは駅から10分程歩いたとことにあります。「なんか怖いところ来ちゃったね」と話しながら、ブランド品を売る黒人さん、物売りの南米の人、物乞いの人、 彼らと極力目を合わせないように歩き、やっと到着しました。
部屋はかなり古めで、ちょっとかび臭いところでした。まぁ安いところだから仕方ない。でも宿泊費に朝食が含まれていたのはありがたかったです。
安全面を考えるとナポリ中央駅付近のホテルは取らない方がいいかもしれませんが、アクセスの面を考えるといいチョイスだったと思います。それに帰るころには慣れてしまい、気を付ければ大丈夫というマインドになっていました。
▶ ピザ食べにいくぞ~!
皆さんはこのお店を知っていますか?
セブンのピザでお馴染み、中目黒「ピッツェリア エ トラットリア ダ イーサ」シェフ、山本尚徳(ひさのり)さんが修行したお店です。
山本さんのお店には何度か足を運んでいたので、ピザ好きとしては外せないと思いダ・ミケーレに向かいました。
ピザ1枚食べるのに2時間待つとも知らずに…
レストランはホテルから歩いて20分くらいのところにありました。街は信じられないくらい汚く、信じられないくらいたくさんの黒人さんが偽ブランド品を売ってました。もちろんバルセロナにもいますが、数も少ないですし、もう少し遠慮気味です。こちらは通りの左右に所狭しと商品を並べ「ニーハオ」と声までかけてくるので余計に怖い。
後からイタリアガイドの方が彼らを取材している動画を見ましたが、彼らはナイジェリアなどアフリカから来た不法移民で、商品は中国から流れてきているそうです。恐るべきマフィアビジネス!盗品らしきものを販売している人もいたので、気を引き締めて旅行しようと思えました。
やっとレストランに到着しました。
とりあえずお店の中に入ろうとすると、大柄な男性にNoと言われ入店拒否。え!?とびっくりしていると「持ち帰りか?」と聞かれ「店で食べたい」というと「お前は73番だ」と上を指さして番号札を渡されました。そこには番号が表示されている電光掲示板がありました。自分の番号が表示されたら店内に入れるという仕組みのようです。
持ち帰りの場合は入店を許され、支払い後外で名前を呼ばれるのを待ちます。30分程度待てばピザができるので、多くの人が外で立ちながら食べていました。
さて、電光掲示板を見るとまだ42番。予約ができないレストランだし、名店だし、仕方ない。たまに新入りさんに番号札の取り方を教えてあげながら、寒空の中待ちました。
1時間半くらい待ち、時刻は16:30。やっと71番まで来ました。空腹はとっくに通り過ぎています。ナポリまで来て何してるんだという気持ちになってきた頃…
おかしい。 お客さんは出ていくのに、番号は一向にすすまない。窯の前にいたコックさんはいなくなり、ドア番のおじさんも店内に入っていきました。どうやら休憩に入ったようです。
交代で休憩しろよーーーー!!!(心の叫び)
でもここまで来たら待つしかありません。さらに30分待ち、トータル2時間待ってようやく店内に案内してもらえました。
▶ Da MIchele(ダ・ミケーレ)のピザ
店内は、創業者の方の写真や有名人の写真が飾られ、奥に大きなピザ窯がありました。
従業員は、オーダーを聞く人、カトラリーを持ってくる人などきちんと担当が分けられテキパキ働いていました。
メニューはこちら
いろいろな味を楽しみたかったので、ハーフ・アンド・ハーフとコサッカを注文しました。
どれも美味しく、生地の焦げた香ばしさやトマトソース、中目黒「ピッツェリア エ トラットリア ダ イーサ」で食べた味そのものでした。
中目黒でナポリの味を食べていたんだ、と気付いた瞬間でした。
こちらは1人1枚ピザを食べるのが普通ですが、モチモチした厚め生地のナポリピザは1枚食べきるのはかなり大変。昔ピザの耳を残すのはお行儀が悪いと母から怒られていましたが、こちらはむしろ残すのが普通なのでしょうか?ほとんどのお客さんは耳を残していました。
耳残し作戦でなんとか完食。
お会計を済ますと担当のウェイターさんが来て「2€チップをくれ」と言ってきました。現金持ってないとか適当に言えばよかったのに、断れない日本人を発揮。チップを渡しお店を出ました。
なんか、疲れた。
▶ 夜の観光
お店を出ると17時半。ただピザを食べただけなのにすっかり疲れてしまい一旦ホテルに戻ることに。でもこれで1日終わるのはもったいないと思い、19時頃出かけることにしました。
しかしお腹も一杯で飲む気分でもなかったので、とりあえず観光名所の王宮、ヌオーヴォ城、サンタ・ルチアあたりを散歩することにしました。
しばらく周辺を歩いたのですが…
真っ暗で何もない笑
街頭の少なさ異常だろ。
サンタ・ルチアはもはや暗闇じゃん。
とりあえず夜来るところではありませんでした笑
今考えればナポリの下町「スパッカ・ナポリ」あたりに行けばよかったです。皆さんは計画的な旅行をお楽しみください。
散々な初日となりましたが、治安の悪い街で無事に過ごせただけでも御の字ということにしましょう。明日はポンペイ遺跡に向かいます!
続く…