当たり前ってなんだろう
私の辞書に「当たり前」と言う文字はない
というか分からない
気に入らない事があると手が出る卍系父と
ヒス構文を巧みに操る母から生まれた私
3つ下の弟は生まれてすぐ重い喘息になり入退院を繰り返したため両親は付きっきり。
代わりに母方の姫みたいな言葉遣いをするおばあちゃんと幼少期を過ごした。
両親の家系が共に人付き合いが苦手だったため
盆も正月も家族4人だけで過ごした。
どれもが全部私にとっては当たり前だった
しかし大人になるにつれて、
お父さんは叩かないし(今は叩かれてない)お母さんは口が悪くないし親戚は仲がいいもの。
それが当たり前であり、私の家族は違うと知った。
その頃から私自身も
なんか違うね
考え方が変わってるね
と言われるようになった。
国語のテストで作者の気持ちはいつだって分かるのになんでみんなと自分は違うのか分からなかった
図工の時間に木版画をやった際には、みんなが好きな形に削る中、画面いっぱいを削り散らかしたら
後日それを見たお母さんに15分怒られた。
1人だけやってる事が違うと。
みんなと同じように木を削っていただけなのに
いつだって私の当たり前はみんなにとって異質で
変わっている事だった
それに加えて自分がADHDだと知ってからは人と比べることを諦めたし当たり前を人と擦り合わせることはやめた。
そうやって当たり前と無縁の生活を送っていた所でなんでも当たり前にしようとする男が現れた。
推し(30歳•独身・彼女なし・インキャ)だ
彗星の如く私の前に現れた彼は偉業を沢山成し遂げていくがそれについて
すごいね、頑張ったね
と私が温かい言葉をかけるのに
全然すごくない、当たり前だよ
と毎回否定した。許せない!!!!!
それだけではなく私にとっては偉業に見える様々な事を本当に当たり前に昇華してしまうのだ
本当にすげえ男だよあんたは
そしてそんな
すげえ男(30歳•独身・彼女なし・インキャ)
が今、当たり前にしようとしている事がある
それはブログ投稿だ
8月末に
9月はブログを投稿したいな
と突然発言し
9月に一回くらい書いてくれるのかな〜と思ったら3日に1回のペースでブログを更新している
しかも
9月だけでなく1年くらい続けたい と
狂ってやがる
すごすぎる
今までブログを更新するのが苦手と多々発言していたにも関わらず突然狂ったように更新し、それを当たり前にしようとしている
そんなの凄すぎてずるい
推しと同じくらいすごくなる
をモットーにオタクしている私にとって
こんなすごい事を当たり前にされたら敵わない
それに
推しが当たり前にしてしまいそうな事
どんな事だってすっごく大変で努力をしている
その事に気付きスポットを浴びせ、喜び、楽しむ事がオタクに唯一出来ることだ
だから私は今日もブログを当たり前にするのを阻止すべくブログ投稿を大袈裟なほどに喜ぶ
当たり前ってなに?
って顔をしながら