
ぱるぷぶ!にきめ!!
「ラヴ先輩、いよいよ来ましたね…」
「…うん、いよいよだね」
「今年こそ実績を残さないとこの部も流石に潰れちまうよな!」
「新入部員」「入らなかったし」「「潰れる!」」
Twitterで連載している「忍者殺しさん」のエピソードが終わり、日付が変わったその時…!
「「「「「で、出たーーーっ!!」」」」」
【主題歌:ぱるぷんて!】
★ファミコン的電子ピコピコ音アキバ系ポップな曲★
★声優たちの歌と登場キャラたちのダンスとかなんかそういう演出★
★そして「ぱるぷぶ!にきめ!!」のタイトル★
私、炉鳩はわわ!
蛮人コナン大好き女子高生!去年一年生だったから確か今は二年生かな?
中学三年の時、偶然逆噴射総一朗先生のパルプ小説講座を読んだの!
だから高校に入ったらパルプ書きになって、いつか逆噴射先生に会うのが夢なんだ!
そのチャンスがまた今年もやって来た!
逆噴射小説大賞って知ってる?
この小説大賞で優勝したら逆噴射先生からCORONA(私たちは未成年だからDoritosだけどね!)が直接手渡されるの!
ハワワ~!
今日はその逆噴射小説大賞のレギュレーションが発表される日なんで、みんなで部室で「忍者殺しさん」の実況をしながら芋煮会をしてその発表を待っていたんだ♪
「…今年は投稿制限が五本なのよね」
この顔色の悪い人は匠ラヴ先輩!
「去年みたいに全員毎日投稿することで一次審査、二次審査を読む人たちを過労死させる方法は使えないわね…」
先輩の書く名状しがたき文章と海産物的こわ~いパルプは読みすぎると精神に変調を来すって言われてるの!
「なー!皆でDestiny2でもやろうぜ!」
この娘は本兌宮雷火ちゃん!
「五本って事は遊ぶ時間も出来たって事じゃん?」
なんとなくトンチキめいてるけどお洒落で、ファンタジーでもサラリーマンものでも何でも来い!なパルプ書きなんだ!
「芋煮…」「芋煮…」
この忍者装束外国人のロリい双子はボンちゃんとモーちゃん!
「「オカワリ!!」」
独特な忍者サイバーパンクパルプを書くんだ!最近はハードなヤクザノワール小説も書いたんだよ!
バーンッ!!!!!!
突然部室のドアが恐ろしい力でこじ開けられた!?
「貴女たち何時まで部室に居るのよ!部室の使用は19時までって決まりでしょ! 」
この人は体育教師の江戸川米先生!私達パルプ部の顧問なの!
「もう!教頭には黙っててあげるから早く終電のあるうちに帰りなさい!」
こう見えて先生もパルプ小説を書くんだよ!
女ターザン小説に深い造詣があって去年の逆噴射小説大賞では選ばれし十二人までいったんだ!
「…じゃあ、小説大賞の対策ミーティングは明日のお昼にしましょう」
「「「「先生さようなら~」」」」
「気を付けて帰るのよ!」
☆彡 ☆彡 ☆彡
「じゃあみんなまた明日…ってもう今日か!お昼に部室でね!」
駅でみんなと別れて終電に駆け込もうと走っていたらソンブレロを被ったポンチョ姿のお姉さんにぶつかっちゃった!
「ご、ごめんなさい!」
床に落ちて蓋が開いたギターケースから飛び散る…原稿用紙!?
慌てて拾おうとしたらお姉さんに止められちゃった!
「おっと、ベイブ、拾わなくていい。あたしは毎日ものすごい量のテキストを書いているが誰にも見せるつもりはないんでね」
(あれ?このセリフ…何処かで聞いた事が…)
「ベイブが出歩くには遅い時間だ…油断すると電柱の陰から現れた不審者に刺されて…死ぬ。気を付けて帰りなよ」
「すみませんでした!」
終電のベルが鳴り響くホームを駆けて慌てて乗り込んだけど…
私はついさっきまで逆噴射小説大賞で何を書くかを考えていた筈なのに、それよりもあのお姉さんの事が気になって仕方がなかったんだ…
【続く…?】
前作はテキスト版は「ぱるぷんて!」でアニメ版は「ぱるぷぶ!」とかそういう要らない設定をタイトルに盛り込んでいたのでシンプルに統一。
軽い気持ちでテキストを書くならこれ位が丁度良いね!
前作シリーズは宜しければこちらをどうぞ。