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ぱるぷんて!(アニメ版:ぱるぷぶ!※se社に配慮)#3
「あーっ!もうどうしよう!」
タフな男とホットなベイブが大好きな逆噴射先生でも、
「流石の俺でも犯罪歴有り女子高生は……引く」
ってなるに決まってるよぉ!!
「…それなら、この根暗之未婚の魔導書で…」
なんかカバーが動物の革?を継ぎ接ぎにしてあって、所々飾り宝石?が付いてる…なんかあの宝石今こっち見ませんでした?…本を撫でながら先輩が言った。
「ラヴ先輩、魔法でどうにか出来るんですか!?」
「…先ず江戸川先生を押し倒す…」
「ふむふむ!雷火ちゃんなら出来るかも!鉄拳とかやってるし!」
「…そしてこの魔導書で記憶が無くなるまでぶん殴る、何度も、何度も…」
「米(よね)先生、死んじゃうよーっ!?」
☆ミ ☆ミ ☆ミ
「私達に」「私達に」『考えがある』
「おぉー!? ボンちゃん、モーちゃん、どうするの!?」
「先生の」「先生の」『弱点を見つける』
「あの完璧っぽい米先生だよ!?どうやるの?」
「私達は忍者」「私達はハッカー」『先生の端末をハッキングする』
「それだ!!あの歳で男っ気の無い米先生なら、きっと人に言えないような性癖の一つや二つ絶対に有るよね!」
「これこそ」「これこそ」『風林火山』
☆ミ ☆ミ ☆ミ
私とボンちゃん&モーちゃんは米先生のアパートに向かった。
今なら先生は学年主任の残業で学校に居るはず!
「つい勢いで来ちゃったけど、どうやって部屋の中に入ろう…大家さんに先生の身内ですって嘘ついて鍵を…あれ?モーちゃん居ない?何処に…」
「「「わっしょいっっっ!!!」」」
え!?なんかモーちゃんの声とガラスの割れる音が!?
驚き慌てふためいて居ると先生の部屋のドアが内側から開いた。
「ドーゾ」
なんでモーちゃん中に居るの!?しかも血まみれ!?
「ドーモ」
ボンちゃんも普通にソレに応えて部屋に入って行くし!
『靴は履いたままがいい、ガラスが散らばっている』
☆ミ ☆ミ ☆ミ
土足でゴメンナサイ…時間があれば後で片付けるんで…。
それにしても先生の部屋ってあの性格からして飾り気の無い枯れた感じだと思ってた…まあ筋トレ用品の数々は想定の範囲内…だけど、
「なんか、やたらと動物のヌイグルミとかアフリカ系の装飾品多くない?」
「それでは」「それでは」『ハッキングを開始する』
二人は首の後ろからケーブルを…
「おお!?生体LAN端子!!すごい!本当に有るんだ!?」
…ケーブルの無駄に長いUSBメモリーを取り出した。
PCを立ち上げると二人はpinコードに「先生の生年月日」を入力した。
『ハッキング成功』
「え?」
『後はサイト閲覧履歴や画像フォルダをこのメモリにコピーするだけ』
なんかやっちゃいけない事をやってる気分になる…。
「ブラムストーカーだってルーマニアを訪れる事無く吸血鬼ドラキュラを書いたんだ…今の私ならサイバーパンク・クライム・ハック&スラッシュなパルプが書けるかも知れない…」
うんうん、これもまたパルプスリンガーの生き様だね!と自分に言い聞かせる。
「…ん?」 「…ん?」 『このテキストファイルは…』
【#4「謝るもの、脅迫するもの」に続く!】