ストーンスワロー・ザ・モンスターペインター(邦題:神絵師!石燕先生)
「直ぐ描くから!後少しだけ時間を稼いでくれ!」
「無茶を言う!」
水鉄砲を構えた褐色の肌の少女が答える。
夜の校庭、少女は見えない何かが投げる砲弾めいた石礫を避け続ける。
「早く描いてよ!神絵師なんでしょ!」
林檎印のタブレットにタッチペンを走らせる。
「…出来た!そいつは、シバガキだ!」
★★★
のっぺら坊は爆殺出来る。
誰もが知る姿が有るからだ。
では誰もが知らない、忘れた、姿の無い妖怪はどう殺すのか?
簡単だ再度姿を与えて殺す。
俺達、妖怪描き…鬼神(かみ)絵師がその妖怪の行動や属性に合った名と姿を与えるのだ。
そこから先は妖怪殺しの仕事…
★★★
褐色の少女、南方歩は人間離れした回避行動でシバガキの連続投石を避け続ける!
「ポ…」
歩が構えた三挺の銃から聖水が迸る!
「!?」
シバガキは断末魔も無く霧消した。
「今日もお疲れ様!末裔とはいえ流石、南方妖怪チン…」
銃把で思いっきり頬を殴られる。
「次その名前言ったらあんたを殺すからな!」
【続く】