DCEUは何処へ向かおうとしているのかという話
先月観た映画はこれでラストの『ザ・フラッシュ』!!
90年代のTVシリーズ『超音速ヒーロー ザ・フラッシュ』の頃からのファンとしては、ザ・フラッシュがネトフリでドラマ化しただけでなく映画にも登場。
さらには単独作品まで公開されるに至るなんて、まさに「生きてて良かった!」レベルの嬉しさですわい。
気になる内容は、DCコミックの世界全体を大きく様変わりさせる要因となった『フラッシュポイント』を原案に据えた、DCEU世界を大きく揺るがすことになる一大事。
緻密な感想は、公開から既にある程度の時間が経っている事もあってもういろんな人に書かれてるだろうから、今更自分が書くことも無いだろうけど。
『ジャスティスリーグ』の頃は、ヒーローチームに誘われてちょっと舞い上がり気味な若干空気の読めないルーキー君って感じだったのが、今作では開幕早々(バットマンに使われてる形とはいえ)一人で立派に人命救助をこなすくらいになっており、バリー立派に成長したよなぁと(笑)
その後、ふとしたキッカケからスピードフォースの力で時間移動すら可能であることに気づき、それを用いてほんの少し「出来心」を出してしまい…
まぁその動機については、ヒーローと言えど人の子なので仕方がなかったと思う。
原作となった『フラッシュポイント』でのバリーは映画の彼よりもずっと年上なのだが、それでもこの誘惑には抗えなかったのだから。
見どころとしては、同時期に公開されていた『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』が「諦めず、抗う」というテーマだったのと対照的に、本作は「諦めて、受け入れる」がテーマである点。
スパイダーバースでは「カノンイベント」と称されていた「避けてはいけない(必須の)」イベント〜それは大抵悲劇的なものである〜を経たからこそ現在の自分があるのだという残酷な真実に辿り着いた、半人前ヒーローザ・フラッシュことバリー・アレンの成長譚として申し分ない出来でしたな。
あと予告編でも一際目立っていた、2013年の世界にいるバットマン。
皆がお待ちかねであった(笑)マイケル・キートン演ずるティム・バートン版バットマンことブルース・ウェイン。
バリーの話を聞いた彼が、パスタを使ってマルチバースについての解説をしてくれるのだが、MCUだと「過去を変えたところから分岐になる」という考えなのに対し、こちらは「変えたところを起点に過去も未来も作られる」という考えであり、解釈の違いがなかなか興味深い。
とまぁ近年稀に見る良作であったのだけど、DCEUは近々部分的にリブートされてDCUへと再編成されるのだとか何とか。
いやまぁ、元々からMCUのような作品の繋がりを重視してはおらず、個々の作品自身のクオリティで勝負するよう方向転換したりで、ややフワフワしていた部分はあったけど…それでも『ジャスティス・リーグ』の続編は観たかったなぁ。
ザック・スナイダーカット版の追加カットで登場したダークサイドとの勝負とか、本当に観たかった!
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