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Football is going on.

「自ら育てた闇に食われて人は滅ぶとな!」
「その果ての終局だ!」
「もはや止める術(すべ)などない」

ガンダムSEED ラウ・ル・クルーゼ

いきなり物騒な文言から始めてしまいました。
本来であれば22/23シーズンの通信簿を書くつもりでしたが、特に特筆すべきことはありませんし、振り返るに値しない馬鹿げたシーズンでしたので、今回はスルーしようと決めてました。

しかしながら、マージーサイド真っ青クラブことエヴァートンにおいて生え抜きの選手であり(今でも)未来を託せるに値する数少ない選手がサヨナラをしなければならないというニュースが伝わったとなれば話は違います。

彼の名はトム・デイヴィス。今でも彼はトフィーズの未来です。自分はそう認識しています。
彼のポジションは中盤セントラル、扇の要であり、多くの若者が羨望する花形のポジション。
そのポジションはエヴァートンの一番の泣きどころでもあります。
大金を費やし多くの選手を買い揃えてはみたものの、現状は見ての通り。(動くしか能のないタコ助、現状を理解しないタコ助、自分と向き合わなかったタコ助…)
そんな現状をデイヴィスはどう見て、どう感じていたか。選手によっては不満分子化して、メディアにリークするタコ助も、出場機会を求めて移籍する選手も当然います。どちらも彼はしなかった。表立って出さなかったというのが正しいかもしれません。
なぜか、それはエヴァートンへの愛、もしくは強すぎた盲信がいつもあったからに他なりません。


INSTAGRAMでのストーリーにはアカデミー時代の監督、David Unsworth(彼の見識の無さにはガッカリ)、レジェンドLeighton Baines、キャプテン、Séamus Coleman、戦友DCL、Mason Holgate、そして、Carlo Ancelotti.

決断が2年遅かった。そう自分は感じています。
デイヴィスにとってはアンチェロッティの存在は転換点だったでしょう。アンチェロッティにとってはデイヴィスはまだ若かった(その意味を自分はまだ未だ測れそうで測れていません)
アンチェロッティは勝ち方を知る人間。使われている時はもちろん、使われていない時も有益だったはず。彼が去るタイミングでデイヴィスも去るべきでした。結果論ではありますが…。
失われた2年はとてつもなく重く、影を落とすことになるかもしれません。

デイヴィスが言ってるようにここ最近は難しかったと。自身の怪我や出場機会の無さ、そのもどかしさを誤った方法で表さなかったことに自分は感謝します。このことはエヴァートンに関わる無能タコ助首脳陣、たかが残留させてもらったに過ぎないことで大喜びする一部のタコ助選手(特に1番、16番)、そ・し・て、相手チームの安眠を阻害して爆竹を鳴らし、禁止されたピッチへの立ち入り、古い手法でのグディソンパーク周辺での馬鹿げた居残り、落書きで使えないフランク地蔵を監督に求め、デイヴィスを始めとするアカデミー出身の選手をこき下ろした、一部の現地短小ファンはシーズンオフに頭を冷やし、猛省に猛省を重ねるべきです。お前達がデイヴィスをダメにした要因の一つだということをお忘れなく。

さて、長くなったのでこの辺で締めです。
トム・デイヴィスにはこの言葉を送ります。

啓蒙とは人間が自ら招いた未成年状態から抜け出すことである。(中略)「あえて賢くあれ!Sapereaude!」
「自分自身の悟性を用いる勇気を持て!」

『カント全集<14>』

もう時間を一切無駄にはできません。どこでプレーしようがそれは重要なことではありません。できれば英国以外で。アメリカ、中東、極東…。違ったフットボールも良いですよ。地域を人を大切にする心、SNSでアップしているような慈善活動、環境保護活動。触れてこなかった文化との出会いはきっと楽しいはずです。鈍色の空ばかりでは暗くなります。

ひとまずエヴァートンでのキャリアはおしまい。何度も言いますがこれからのトムちゃんにも引き続き期待をしています。とにかく無病息災で。
ありがとう!Nil Satis Nisi Optimum.
Football is going on.お読みいただきありがとうございました。

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