きれいな発音で歌う洋楽の魅力とは?
日本人の洋楽歌唱における英語の発音やカタカナ英語の問題は長年の課題です。美しい発音で洋楽を歌いこなすことは、多くの人にとっての羨望でもありますが、日本語の影響を受けた独特なアクセント(いわゆるカタカナ英語)が障壁となることもありますよね。発音を完璧にマスターし、ネイティブに近い歌唱を目指すには、耳で正確な音を捉え、練習に練習を重ねることが最も大切です。
洋楽には日常会話で使われるフレーズやスラングが豊富に含まれているため実用的な語彙が自然と身につきます。また繰り返し聴くことでリスニング力が向上します。ですから、英語学習者にも最適な学習方法のひとつなのです。リスニングは「音声知覚」(耳から入った情報を単語として認識) → 「理解」というプロセスです。
音声知覚では、個々の単語の発音さらには音声変化の知識も必要になります。例えば「グンナイ」は”good” と”night” 「ドンマイ」は“Don’t “と”mind”という2語からなる音だと気づく必要があります。
とケース•ウェスタン•リザーブ大学の白井教授は語ります。白井教授自身も、子どもの頃に洋楽を聞いていたことが英語学習に大きく貢献したと述べています。
実際の洋楽歌唱における日本人の英語発音の原因とは?
1.母音数の違い
日本語には5つの母音しかないため、英語の複雑な母音を正確に発音するのが難しい。「 L」「 V 」「 TH 」のような日本語にない音ばかりですよね。
2.カタカナ英語
英語の発音にカタカナで読み方を書いたことはありませんか?読めない単語はカタカナで覚えることが多いため、英語独自の発音が失われ、日本語の音に近づいてしまいます。
3.口の動きや舌の使い方の違い
日本語はあまり大きく口を開けずに話すことができます。一方で英語は口や舌を大きく使って発音することが多いです。この違いが英語の発音を正しく出すことを難しくしています。
きれいな発音で歌うことで歌のニュアンスや感情がより伝わりやすくなります。
しかし、きれいな声、正確な音程、完璧なリズム感が揃っていても英語の発音が異なっているのであれば、本来の音楽にはないニュアンスがでてきてしまいます。ビートルズの”let it be”という曲で大胆な例を挙げますが、実際に聴こえるように歌うと、「レリビー」となります。しかしカタカナで読み方をふってしまうと、「レット•イット•ビー」となると思います。
正直どんなに歌がうまくても「レット•イット•ビー♩」って歌われると萎えませんか?笑
アナと雪の女王の主題歌も日本語のタイトルは「レット•イット•ゴー」となっています。英語にカタカナで読み方をふる習慣があるので自然とそれが正しいと思い込んで学んでしまいます。
英語は発音を良くすることで自信が持てるようになります。発音を良くすることで英語を話す機会が増えていくため、英語を使う際のストレスが減り、自信がどんどん高まります。
具体的な練習方法
具体的に何をすれば発音が良くなるのでしょうか?
まず鍛えるべき能力はリスニング力です。
最初は歌詞を見ないで曲を何度も聴き、耳だけで英語の音やリズムを捉える練習をします。
聞き取りにくい部分や音声変化がある部分はスローダウンして聴きましょう。
知らない単語、音に合わせて読みにくい単語があればその都度発音記号など調べたり、単語にどんな意味があるのか調べてその単語を何回も練習してみましょう。リズムに慣れてきたら歌詞を見て、本家に合わせて何度もマネしましょう。
私も実際に洋楽オタクでもあるので「歌い手と同じ歌い方をしたい」という一心でJustin BieberのBabyを200回以上聞いて練習しました。笑
Siriや翻訳アプリで正しい英語の発音ができているか、1文ずつ確認してもらうともっと本家に近づけます。笑
英語の発音が良くなる洋楽
最後に英語の発音が良くなる洋楽を紹介します。私も何度も歌ってホントに発音良くなりました。。。
これらの曲は比較的ゆっくりで発音がきれいに聞こえるので一緒に歌って練習しやすいです。
Can’t help falling in love - Elvis Presley
Perfect - Ed sheeran
I’m yours - Jason Mraz
Stay with me - Sam Smith
Count on me - Bruno Mars
Top Of The World - Carpenters
Red Dress - MAGIC!
Stay - The Kid LAROI, Justin Bieber
I don’t wanna wait - OneRepublic
Save your tears - The Weekend
きれいな発音で歌うことで自信にもつながります。発音練習は披露する場があるわけでもなく、自分で良いか、悪いか判断するのも難しいモノです。高いモチベーションで発音をマスターするために小さい目標を設定して、達成感を感じながら練習しましょうね。
例えば、「今週はジャスティンのLove Yourselfをマスターする」「今日は文章を声に出して10分読む」などです。また、自分の好きな映画や洋楽、ポッドキャストを使うなどして興味のあるコンテンツで発音練習を続けてください。
また仲間や学習相手と一緒に練習することで励まし合い、互いにフィードバックを与えることができます。一緒にカラオケに行って洋楽を歌ってみるのも良いですね。楽しい雰囲気で練習することでモチベーションもあがりますよね。
アメリカ人に “What??”と聞き返されて何度も言うなんてことがないようにきれいな発音身につけていきましょう。
一緒に頑張りましょうね。