【TOEIC書評】キムタツ式灘校生が実践しているTOEICテスト900点を当たり前のように取るためのパワフルメソッド
僕は社会人になって英語の勉強をやり直し始めた当初、勉強法なんて調べず身近にいる英語ができる人の話に聞く耳を持たずに独自の方法で勉強していました。
結果、TOEIC870点獲得までに10年もの時間がかかりました。
独自の方法ではがんばっても550点止まりだったので、それからはTOEICの勉強法を調べて実践して勉強していきました。
英語の勉強法を調べてから行動することは『回り道せず最速で目標に辿り着くこと』ができる手段です。
地図やスマホを持たずに海外旅行に行くようなもので、結果何とかなるかもしれませんが、沢山の回り道をして時間を浪費することになりますよね。
でも、先に既にその道で成功している人から正しい道を教われば、迷うことなく目的地まで辿り着けます。
この「キムタツ式灘校生が実践しているTOEICテスト900点を当たり前のように取るためのパワフルメソッド」を読めばTOEICの勉強にも使える英語勉強法を学ぶことができます。
それでは、TOEICの勉強ではどのあたりを吸収していけばいいかを中心に紹介していきます。
1. 著者のプロフィール
僕はTOEICの勉強をしている時に木村達也先生のことを知りませんでした…。すいません。
沢山の著者がありますが、灘中学校・高等学校英語教論をされているので、TOEICよりも英語全般の本が多かったので知らなかったのかもしれません。
有名な英語本としては『ユメタン』があります。
ユメタンは単語帳なのですが、ちゃんと音声教材が単語とフレーズどちらも付いているのが良心的なんですよ。
英語の勉強は声に出さないと勉強になりません。 シャドーイング、オーバーラッピングが基本です。
しかしながら、世の中の単語帳には音声教材が付いていなかったり、別売りだったり、途中までだったり、単語のみでフレーズは無かったりと中途半端なものがほとんどです。
そういった意味でも売れている理由がわかりますよね。
ユメタンシリーズに、ユメジュク、ユメブンとか派生シリーズも多数存在します。
2. 読む前の注意点
「TOEIC」に特化した英語勉強本ではありません。
一番重要なポイントです。
タイトルからそう見間違えることもあったり、1ページ目にはTOEICという言葉が多数書かれているので、一見するとTOEIC対策本かと思ってしまいます。
この本は完全にTOEICの対策本ではなく、英語の勉強法を紹介している本です。
TOEIC対策の勉強の仕方、解き方などは書かれていませんのでまずそこは注意が必要です。
3. 本の概要
キムタツ式というのは、著者である木村達哉先生が提唱する英語の勉強法になります。
灘校の英語教師といえば超一流で英語がしゃべれる先生で、教え方も相当上手いと誰もが思いますが、そうではなかったという話から始まります。
英語をしゃべれるのが苦手で生徒の前では外国人の先生と会話している姿を見せなかったということから、コンプレックスがあったんでしょうね。
更に英語の教え方も気合いで覚えさせる根性論的に教え方だったそうです。
意外すぎてびっくりしますよね。
でも、だからこそそれを乗り越えて、英語の教え方を模索されていたからこそ今の成功メソッドである「キムタツ式」があるのでしょう。
ということは、この本に書かれている勉強法というのは英語勉強法の正しい道である可能性が高いということですね!
4. 要点
① 1週間1セットで覚える英単語勉強法
TOEICの勉強で一番最初にやった方がいいと言われているのが『単語を覚えること』です。
有名なところでは「金フレ」や「銀フレ」を買ってきて3ヶ月ぐらいかけて一気に覚えるという方法があります。
その際にもこのキムタツ式の英語を覚える方法が有効になります。
この本で書かれている英単語勉強法とは…。
1週間1セットで覚える。
※覚えた単語を飛ばさないで1週間継続する
エビングハウスの忘却曲線は知っていますか?
勉強法の話をすると必ず出てくる話ですが、一度覚えたと思ったことでも1時間後には56%まで忘れてしまい、1日、2日後となるともうほとんど覚えていないという話です。
キムタツ式の英単語勉強法は実際にあった失敗談から来ており、一度覚えたと思っていた単語を復習させなかったせいで定着率が低かったらしいです。でも、この1週間1セットとして覚えた単語も復習することが定着率が上がったと書かれています。
ここからも我々の記憶というのは、エビングハウスの忘却曲線が関係しているということが分かりますね。
ちなみに、この英語勉強法はこの本だけではなくユメタンにも書かれています。
② 英語は声に出して覚える
とにかく『暗唱』が必要と書かれています。
僕もTOEIC700点以上を目指した時に実践して結果を出したのは「暗唱」でした。
先に述べたように木村達哉先生自身も英語がしゃべれなかったのですが、徹底的に知らない単語を覚える。覚える際には必ず声に出して暗唱するということをされています。
TOEICは基本LRであり、スピーキングがないので声に出して勉強する必要なんてないと考えている人も多いですが、回り道なようで結局、近道それが近道なんです。
僕はTOEICの勉強から暗唱の重要性を痛感しましたが、この本を読んで重要性を再認識できました。
まとめ
英語の勉強法、特に単語の覚え方やスピーキングについての内容となっています。
キムタツ式の英語勉強法を実践している灘校の生徒ではTOEIC900点を当たり前のように取っておられるとのことです。
それだけ英語の基礎教育がしっかりされているということですね!
できれば、TOEICの勉強を始める前の学生の英語学習の時からこの勉強法を取り入れることで、効率的に英語が学べます。
もちろん、社会人になってからのTOEIC勉強法にも単語の覚え方は一度やってみる価値がある勉強法ですので、単語がなかなか覚えられない人や、覚えてもすぐ忘れる人におすすめです。
最後に、このようなすごい英語の先生でもスピーキングが苦手だったことや、今でも努力を惜しまず継続されているということを忘れずに自分の英語学習を見直していきましょう。
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