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【TOEIC書評】純ジャパニーズの迷わない英語勉強法

この本を手に取ったのは「純ジャパニーズ」という言葉が目に入ったからです。

家族がいるのに自分の勉強にお金をかけられないので、TOEICの勉強でもスクールに通わず独学のみで勉強してきました。

留学や海外出張の経験も全くない状態でTOEIC410点から英語の勉強に臨みました。

10年以上勉強してきて「海外経験がない」というのは、ある種のポリシーみたいになっており、「純ジャパニーズ」で英語ができるようになる方法が書かれたこの本に魅力を感じました。

本書はTOEICの勉強にも使える、リスニング、リーディングの勉強はもちろんスピーキングや文法と英語の勉強方法全般が書かれています。

1. 著者のプロフィール

ニューヨークタイムズで仕事をされている純ジャパニーズの「上乃久子さん」が書かれた本です。

●純ジャパニーズ (純ジャパ)の定義

本書でいう定義は以下の通りです。

・ネイティブではない
・帰国子女ではない
・1ヶ月以上の英語圏での滞在経験がない

日本で英語を学んで、英語を使った仕事をされている方です。

最初に書かれていますがこの環境で使える英語を習得されたのは「コツコツと努力してきたから」ということです。

何かを成し得るのには最低でも1,000時間必要です。

僕がTOEIC870点を取るので勉強をしてきて1,000時間を超えましたが、英語がしゃべれるようにはなっていません。

ということは、相当努力されたからこそ、純ジャパニーズでも英語を使った仕事ができるようになられたということですね!

2. 本の概要

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そんなコツコツと多大な努力をされてきた著者だからこそ伝えられる英語勉強法が書かれています。

特に最初のスピーキング部分が重要になってきます。

英語は言語なので話ことが目的となります。

話すということアウトプットであり、それが英語学習の最大の目的となりますよね。

そのスピーキング対策として「50英文」という勉強法が書かれています。

これは50個の英文を作成し、それから過去・未来・疑問・否定と派生させて縦横無尽に広げていく方法です。

英単語の効果的な勉強法として辞書で英単語を調べる際に、動詞を調べた場合にはその名詞・形容詞・副詞と調べて同時に覚えることで効率的で、忘れにくくなる勉強法に似ていますね。

そのように派生して膨らませた英文を『口に出して音読する』こと、音読は必須と書かれています。

やはりTOEICでもそうですが音読が英語学習の鍵になっていますね。

そのように、「使える英語」を習得するために発音を意識して音読するということを重点に置かれた勉強法です。

3. おすすめのポイント

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僕がTOEICの勉強をしている時に沢山の参考書と問題集を買って勉強してきて、ついに良書に見つけ方を発見したんです。

・はじめに、おわりにが1ページ以上書かれている
・コラムが書かれている


この2点が入っている本は間違いなく良書である確率が高いです。

何故ならば著者の読者に対する想いが詰まっているポイントだからです。

ここが書かれた本というのは、読書にどうなって欲しいかという想いが強い本なんです。

そしてこの「純ジャパニーズの迷わない英語勉強法」では、更に各所に「レコメンド教材」としておすすめの英語学習教材が書かれているんですよね!

実際に英語を勉強し続けている僕なので分かるんですが、このレコメンド教材が適格なんです。

実際に著者が使っているとしか思えない精度のものをレコメンドされています。

この本の一番のおすすめポイントはこの本文とは関係がない部分まで精度が高くしっかりと作りこまれた本というところです。

4. 見逃せないおすすめポイント

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更に著者とは少し異なりのますが、本書のレイアウトがキレイでとても読みやすいところが大好きです。

学習書って堅苦しく読みづらい本が多いですよね?

正直、本屋でパラパラめくって味気ない本というのは、それだけで読む気が失せます…。

英語の勉強法が書かれた本としては、ちゃんと内容も濃いものが書かれているのにレイアウトが整っていてとても読みやすい両方を兼ねそろえた数少ない本です。

5. 気を付けないといけないポイント 「スラッシュリーディング」

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「本書ではスラッシュリーディングが速読を可能にする」と書かれています。

実際に著者の経験からそのように書かれていますが、スラッシュリーディングについては肯定・否定の二つの相反する意見があります。

キムタツこと木村達哉先生はスラッシュリーディングをおすすめされていませんでした。

僕は高校生の時にスラッシュリーディングという読み方を知り、それから長文が読めるなったので、肯定派です。

TOEICの勉強でも本書にあるように精読する時にスラッシュリーディングで戻り読みせず読んでます。

TOEIC Part.7なんて戻り読みしていたら時間がなく塗り絵になってしまうからね。(*ノωノ)

肯定・否定どちらの意見もあるスラッシュリーディングですが、自分で実際に試してみて合うか合わないか判断して自分の勉強法に取り入れて下さい。

6. 少し気を付けるポイント

本書は優しく分かりやすく書かれています。

でも、簡単には「使える英語」は習得できません。

純ジャパニーズで英語を習得できたのは「コツコツと努力してきたから」と書かれていますが、これは柔らかい表現であってきっと相当な努力をされています。

レイアウトもキレイで読みやすく、柔らかい表現で書かれていますが、英語学習は『執着心と努力が大事』だということですね。

まとめ

この本の中では沢山の英語勉強法が紹介されています。

全てを試してみるのではなく、興味を持って自分でもできそうだと感じた勉強法だけ試してみることをおすすめします。

僕は「50英文」のように派生させた英語を効率的に覚える方法を今後取り入れて学習していきます。

今スピーキングに伸び悩んでるので、考えた英文を派生させて、英文を増やして自分で瞬間英作文を作り暗唱して学習していきます。

オンライン英会話を2年以上やっていましたが伸びない理由が分かっています。

本書では「執着心が英会話力を上げる」と書かれており、まさにこの執着心が欠けているのが原因です。

『使える英語』にするためには執着心を持って、コツコツと日々努力する。

そのことを再認識し、モチベーションを上げて更なる一歩を踏み込むためにこの本をおすすめします。

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