陰陽論5

肝臓よりも筋肉が陽であるというところで、前回終わってました。


肝臓も筋肉も、生体の一部でありモノでもあるのですが、筋肉はしょっちゅう長さを変えて、力を出したり休んだりしています。肝臓の目に見えない働きは偉大ですが、動きまわりはしないので、陰陽に分けると筋肉よりも陰だとなります。


内臓は全て、筋骨、皮膚よりも陰性のものとなりますが、内臓の中でも陰陽の順位が自ずと生じます。外界と大気を交換しながら常に収縮拡張を繰り返す肺は肝臓よりも、陽の位置に座るわけです。


古典の医学にある臓腑(蔵府)の機能は、現代の臓器と腸管という区別とは違うものですが、臓が陰、腑が陽というのは、なんとなくイメージしやすいかと思います。


ここまで来て、おもしろいことに気づきます。


天地というラージな視点での話をおさらいします。

天→陽→人の自由にならないけど、予測しやすい

地→陰→予測はしにくいけど、人の自由になる。


この自由になるかならないかというのが、身体だと、陰陽が逆になっているのです。




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