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BADモード

もう3月

フランスで春はデトックスの時期らしいのですが

いやはや

ここいらでちょっとそういう時かもって感じ。一仕事終わって、風邪で寝込んで、夫の親戚のお葬式に週末弾丸で行って・・・とかやっていたら、ほとほと2月まであっという間でちょっと疲れていました。

私の中でたまに「ないない病」が出てくるのだけど、それは決まって上手く日々が回ってない時。「時間がない」「近くに友達がいない」「フランス人との確かなコミュニティがない」ないないない!と呟き続けた1週間でした(書いてるだけで重い笑)


足るを知る。


未来にあってほしい自分の暮らしを、もう一度丁寧になぞって、その方向を確かめながら、日々を送る節目に来ているんだと感じます。

絵をつくることが楽しいと感じることは、ここ1、2年の大きな気づき。自分にとっての幸せや豊かさは生み出す時に感じるんだということは私の中の小さな、たしかな秤です。

その一方で

まだ絵や文章の収入は不安定で、自分の生活を支え切れない。美味しいご飯も食べたいし、快適なアパートに住みたい、画材も買いたいからお勤め仕事も並列でやってみてるところです。週28時間とかなりゆるめだけど、終わるとクタクタ。夕方に仕事が終わっても時々絵を描く気も起きないし、朝だってゆっくり寝たくなる。

でもそうすると、

食べるためだけの仕事を中心に日々が回りだして、そこで私の何かがくるってきた。

私の人生で今のお勤め仕事は、絵を描く時間の気分転換的な立ち位置なのだ。20代の時の自分はこんな考え方では働けなかったけど、これが正直な気持ち。収入のバランス的に逆だけど、心のスタンスは絵や文章、あとは日々の家事の副業に、アニメ会社の仕事をしている。

その心持ちを、どんな時も忘れてはならぬ、と思った。

なんか売れない芸人かバンドマンのような話だけど、心境的に本当にまさにそれだ。


美しいものを作ったり触れたりする時間を、自分の人生に十分につくる。

そのための1週間のデザインをしたはずなのに、身も心も疲れたらおしまいである。もしくは設計不備なので再考する必要がある。もしくはガッツが足りない。

そう、

ガッツなのだ。


なぜ今の生活スタイルを選んだのか。それは悶々とする時間を増やしたかったからじゃない。

自由な時間が増えたことで、自分を律するという第2の壁と向き合っていたんだね。。

フランス語も独学でいいから続けて、絵だってどんな人とお仕事をしてみたいかもっと想像を膨らませて色々と作っていきたい。文章だって好きなだけじゃなくて、こうやって格好悪くていいから日々のことをもっと言葉にする習慣をつけていかねば。


今のお勤め仕事だって、副業だなんて言っちゃったけど、楽しいの。早起きできるし、英語と日本語も話せるし(フランス語のプレッシャーから一時期解放されるのだ。良くも悪くもね……!)。私合わせて4人の小さな組織だけど、みんな一生懸命で正直な人たちである。フランスに来たら、フランスの女性にいびられると思っていたので(こっちの人はとにかく気が強いからそういう話をよく聞く)、願ってもないアットホーム感である。


愛おしい日々なのだ。


今を愛でるも貶すも自分次第。


夫婦でも、同じようなことがあって。

未来に描く理想の暮らしと風景が私たちにはたしかにある。

でも、まだもう少し今の生活を続けていかなければいけない。それを再確認した夜が最近あった。そこにたどり着くには、遠回りのようにみえるけど、今この生活により一層根を張る覚悟と勇気を持たなければならない。(そう、それはガッツ)

そうしたらきっと景色が変わるはず。


今日、宇多田ヒカルのインスタライブのアーカイブを見ていたのですが「ヒッキーはBADモードの時、どうやって切り替えますか?」という感じのファンからの質問に、彼女は「できるだけいつも通りのことをやる努力をするかな。今はXXする気分じゃないな、と手放すとどんどんそっちに引っ張られちゃうから」と言っており

そうだよね

ひとまずリモートで仕事しながら、昼休憩に野菜を沢山切って、4時間かけてポトフを煮込みました。

ダウナーな時なほど、体に悪いもの食べたくなって(加えて昨日今日は月に一度のレディーへのお客さんDAYで)あま〜いクッキーと蜂蜜入りのホットミルクとかをごくごく飲みたかったのだけれど(下手したらそんなのが昼ごはんになっちゃったりする)だめだめ。

と、ヒッキーのおかげでBADモード脱却できました。

Have a good Friday and a wonderful weekend!


2月の(ちょこっと)お仕事紹介

資生堂のスキン&マインドケアブランド”BAUM”の春先の「ゆらぎ肌対策」の投稿にイラストレーション使っていただきました。春の肌トラブルの要因をテーマに3枚のイメージが寄り添っています。

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嬉しかったな。またこういうお仕事できるようにがんばろう。



最後までお読み頂き、ありがとうございました! このnoteではこれからの人生の過程もシェアしていきたいと思っています。よろしければぜひ応援してください。