ここがびっくり、フランスよ。3年目編
以前も同じタイトルで書きましたが、これはほぼ2年前の文章ということへ驚きが隠せません。
こちらにきて3年目になりました(ひえー!)フランス語はビビらなくなりましたが、相変わらず下手です!でもいいの、わかるようになってきたから……今年こそ磨くよ、今年こそ……。
思いついた時に書きためていたメモが溜まったので、再び筆を取りました。書きながら、過去2年間のあんな驚きやこんな戸惑いも走馬灯のように回想させてくれそうです。
さあ、行ってみよう!
1. 書類手続きが雲の中に紙を投げている感じ
役所ごとやビザの更新、運転免許の切り替えや保険などは暮らしを整えるために必要なこと。この2年でも色々やったけど「なんだ、この薄もやの中にお手紙を送っている感覚は……」と戸惑いがいつもあります。
メールは送っても返事なし(6ヶ月後に返ってきたことも)、書類を指定の宛先に送っても2ヶ月音沙汰なし、電話をしても機械応答で切られてしまう、送った書類はどこにあるんだ、受け取られたのか不安になってると「XXの書類が不足しています」と数ヶ月後にお手紙が来る始末(こちらは絶対に入れており、あちらの長い開封プロセスでなくされている可能性大なことが一度や二度ではなかった)。
段々とその不完全さを受け止めて、理不尽な申請却下や無返答にも仏の心で臨めるようになってきました。
一度でダメなら二度やればいい、二度ダメなら三度送るのだ。
2. キセルに寛容
人によるかもしれませんが、基本的に人々はキセルに寛容。
最初の頃にビビったのは地下鉄で切符を通した時、後ろにいた人が同じタイミングで私にぴったりとくっついて改札を出てきたこと。
スリかと思って戸惑ったが、その人は単に同じタイミングで通りたかっただけだった。
「一緒に通らせてください」と親切(?)に声をかけてくれる人もいます。
バスも運転手さんは日本みたいにそんなチェックしない。(正確にはチェックする事が仕事ではないという感じ)払わず乗車して「お客さあああん!」とはならない。
じゃあ結構タダで電車とかバスで乗れるのか。
というと、答えはYESでありNO。
こっちはランダムにコントロールする人が乗車してきて、新幹線の切符のようにチケットを検閲するシステム。結構頻繁にチェックしており、彼らに切符なしで出くわすと悲しくなっちゃう額の罰金が取られます。
私も一度、最寄り駅の券売機が全部壊れていたので、まあいいかと思って乗ったら運悪くコントロールに鉢合わせ。駅で切符が買えなかったんだからしょうがないだろうと言ったら「その駅の機械が壊れているという情報はこちらにはない。万が一壊れていたとしても次の駅で降りて、買えばよかったではないか」と言われ《その前に機械をなおしてくれ!そんな言い分ないだろう!!》と20分ぐらいしつこくゴネたことがあります。(フランス語もままならないので、どう会話が成り立っていたかは謎)
最終的に「もう、半額でいいから」となぜか半額の罰金が取られるという意味わからない情けをもらって終了。日本人の私一人だった時だったらまだわかるけど、実は夫と一緒にいた時だったので死ぬほど悔しかった(現地人でも言い包められないコントロールの異常なコントロール力)。
それからは券売機が壊れていたら絶対に携帯で撮影して、その駅の故障状態を証明する準備を万端にしています(トホホ)
3. ラテン。気性が激しい。
もはや一つ上のトピックはキセルから脱線してしまったけど、コントロールのエピソードのように理不尽なことは時々起こって、それに対して賛同できないとき、人々は全力で反発します。
昔は、フランス人はなんか大人しく哲学的なことをこそこそ話すという謎のイメージがあったのですが
基本的にラテン。気性が激しい。都会の人は疲れてるのもあるのか余計短気な気がする。それはどこの国の都市もきっと同じですが。
小さな最近のエピソードだと、スーパーのレジのおばちゃんと、そこに並んでるおじさんの会話でした。(非常に面白かった)
おばちゃん「(休憩に入るので)支払いは列のここまで、そこから後ろの人は他の列に並んでください」
線を引いた後ろにはおじさんが一人だけ。
おじさん「俺だけ他のレジにうつるのかよ、入れてくれよ」
おばさん「ここまでと言ったらここまでなので。他の列に移ってください」
おじさん「今まで並んでたのにそれはねえよう」
おばさん「時間がないので対応できません」
おじさん「なんだよこのクソXXX(スーパー名)!!!」(ブチギレ)
品の良さそうなムッシューだっただけに驚いたよ。不意討ちすぎて面白くなってしまい、隣にいた女の子と思わず目でニタリと笑い合ってしまいました。
それにしてもそんなにキレなくても?!
最初はおじさんの言い分に賛同したけど、そんな大人気ないキレ方すると一気に味方もしたくなくなるってもんだよ(心の声)
しのごの二人で揉めたのち
おばさん「あーはいはいはいはい、わかりました、やりますよ!!」
おばさん折れる。
おじさん「へっ他のとこで会計すりゃ!こちらからごめんだ!!」
なにこのショートコント。。
その後私の会計時も、おばちゃん立った腹がおさまらず、レジの扱いが激しめ(キャッシャーの引き出しガシャンガシャン!!!みたいな)で、なんでこの人たちこんな元気なの……と笑えてきました。
4. 融通も利く
まずい。半分愚痴のような回になってきました。でも、いいところもたくさんあるの!(遅
理不尽だなと思うこともあれば、融通を利かせてくれることも本当にたくさんあります。
「頼むよ、本当に頼むよ、、、、」
と理由を持ってお願いすると、耳を貸してくれる人が多い。こういう時に限っていい例が思い浮かびませんが……
例えば突然の代引きの荷物とかで1,2ユーロ足りなくて持ち合わせてなくても「ま、いいよ、俺払っとく!」と言って配達の兄ちゃんがおごってくれたり
バスが道の途中でその人のために駅ではない箇所で乗下車させてくれたり
時々、日本ではあまり起きない優しさや緩さに出会うこともある。
・・・
まだまだ書きたいことがたくさんあるのに、序盤で結構カロリー高めの内容を持ってきてしまいました。久々に文章書いたら疲れてしまった。笑
今日はひとまず、ここまで。
後編を近々また書こうと思います。