小蛇、青大将、おろち
妹が蛇に噛まれる夢をみた。
どうか無事を祈るし、多分大丈夫やけど心を配り、込めて。
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家の前だった。
お客さんが10人くらい来た後だった。
玄関を出て見送っていると隣の家との境で叫び声があがる。
小さい蛇が僕の足元をすり抜けていく。
まぁまぁ大きい青大将が見える。
「離れて」
やや大きめの声を放つ。
地点まで3メートルの範囲まで近づく。
両脇に扇の輪郭を備えたオロチがこちらを威嚇し立ち上がる。
少し下がる。
と、妹が僕の脇をすり抜けてその地点に入っていく、そして転ぶ。
刹那叫び声。
耳をオロチに噛まれる。
おそらく毒を持っていると思われ耳から血を吸い出す。
が、それは自分ではなく自分の分身がやっているところを見る。
時折笑いを挟み、芸人のように見える。
それを妹の旦那が空中から笑いながら撮影している。
一旦場の空気が落ち着き、再度客を送り出す。
妹が不機嫌そうに足元の石を蹴ったのが、道下の家のガラスに当たる。
僕は妹に平手打ちをする。
彼女のショートに切った髪が揺れる。
謝り、理由を伝える。
いつのまにか両親も居て、食事に行くことになる。
ちょっと良い時に行く中華へ。