脳の汁を搾る
ぐらいの気持ちでタイプせな文字が出てこおへんくらいに久しぶりに打つ。
あまりにも沢山いろんな事があったのでどれから話そうか。
タイから帰国後、離婚について彼女とかなり話し合った。
ある日チェコ人が泊まりに来た。
ペルー人の女の子二人組が運転する車を富士山の麓でヒッチハイクしてここまで彼は着いた彼は、"marriage doesn't change the relationship"という言葉を残し、ポルトガル人の運転するトラックに乗って去っていった。
こんな俺らでも日本の結婚観みたいなものを守ろうとしていたみたい、クソだ。
プライベート遊郭を築きたいのだ
仕事と共同生活はこの子と
デートとセックス、食事にダンスはあの子と
パーティは彼や彼女たちと
その子が絵を描く姿を見ながら昼寝し、酒を呑む
たったこれだけの願いが、日陰に置きすぎたことで、カビが繁殖し腐りかけて、生臭い匂いを放っていた。
過去形で話すのはもう日向に移動させたから。
久しぶりに太陽に当たったそれらはもうすでに気持ち良さそうで、本来持っている伸びやかさを取り戻しつつある。
この町は人を大切にしてくれる。
俺みたいな変な顔の人間にもダンスさせてくれて、ライブハウススタートさせて、美術展まで出させてくれて、気づいたら自分が二枚目やと勘違いしてた。それって一番モテへんで。三枚目やらんと。
ってクバさん。これ、輪廻してしまいませんか、と俺。
俺は三枚目=笑いをやろうとしすぎて、中学時代壮絶にマトになって心が死にそうになった、やから封印した。何度かそれも出てきたけど、27歳の時にトドメを刺した。今それやったら、また、って。
したらクバさんこう言った。
「カナイ君、なんでみんなカナイ君を潰したかわかるか?
モテるからや、
三枚目が一番モテるんや、
やから必死に潰したんや¥」
その発想は無かった。
ダブルフロントで漫談することが決まった。
「そこのみにて光輝く」
に出てくる造園屋のおっさんがめちゃくちゃ気持ち悪かった。
池脇千鶴にとんでもなく執着するそのおっさんと自分が重なった。
腐敗臭が鼻に刺さった。
これは、あかん。
もう、やめや。
女神に後髪は無い。
何度も思い知ったはずやのに、短期記憶を失いがちで似たようなことをまたした。
相手が一人の時よりも複数居た期間の方が長い人間が過ごすにはこの国は窮屈だった。
過去形。
今はどの国でも関係なくなった。
一人目が理解してくれたから。
幸運にもそういう人だったから。
雨が降ってるから、明日は菌と共に深く潜るよ。