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はじめにやったコト

夫婦となる前に、はじめに妻と二人で決めたコトがある。
それは、どういう夫婦でいたいか、というコト。


どういう夫婦でいたいか。
どういう風に子どもを育てたいか。
どういう家族を創りたいか。
そのために、自分は、どうありたいか。


付きあうきっかけになったのは、このヴィジョンの共有だった。


もし、結婚するとしたら、どういう男がいいか。
もし、結婚するとしたら、どういう女がいいか。
もし、結婚したら、どういう夫でいてほしいか。
もし、結婚したら、どういう妻でいてほしいか。
もし、子どもができたら、どういう子に育てたいか。


まだ、つきあってもいない妻と、東京は上野駅近くのバーのカウンターで、深夜、回らないロレツで二人、延々とこんな話をしていた。


今、いろんなトコロで兎角見聞きするのは、
「失敗しない~」とか、
「上手に~する方法」とか。
なんか、小手先の方法論ばかりがはびこっている。
全部、医療でいうところの対症療法だ。出現した問題に手当を施すやり方。


どこへ行きたいのかが判らなければ、行きたいトコロへ到着することはできない。
どこへ行きたいのかが判らなければ、トラブルが起きたときに対応できない。
どこへ行きたいのかが判らないのに、スキルを身につけ失敗せず上手に効率よく進めば、間違ったトコロへ早く到着するだけだ。


「いつも、笑っていられる家族がいいな。」
「そうそう、なんでもないコトに、バカ笑いできる家族ね。」
「アホでいいよね。」
「ウン、アホが楽しい。」
「親バカ同士でアホ家族を創りたいよね。」


あの上野のバーから20年。ヴィジョンを上回る笑いのてんこ盛り家族になりましたとさ。

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