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【教えて!正頭先生】#20「小学校入学前に〇〇をやっておくといい」

トド英語公式アンバサダーに就任された正頭英和さん。「教育界のノーベル賞」と呼ばれる「グローバル・ティーチャー賞」のトップ10に選ばれ、今も多くのエデュテイメントに関わる教育のスペシャリストです。そんな正頭さんが、おうち英語で悩むママさんたちの質問に毎週答えてくださることになりました〜😆✨今回は第20弾です!

Q.LとRの発音は幼少期から耳を育てないと聞き取れないとよく聞きますが、中学校の先生は関係ないとおっしゃっています。先生の見解はいかがでしょうか?

LとRの聞き取りに関して、先生がおっしゃる通り、「関係ない」というのは正しい見解です。実際、私も中学校から英語を学び始めましたが、LとRは問題なく聞き取ることができ、発音もできます。

英語には、例えば「year」と「ear」のように、厳密には異なる音ですが、ネイティブスピーカーが同じ音として捉える単語もいくつかあります。また、「stair」と「stir」のように発音が似ている単語もあり、これは母音の違いによるものです。こういった発音の違いは、かなり難しい部分もあります。

最終的にどのレベルを目指すかに依ると思います。例えば、日本語でも「ハシ」と言うとき、文脈から「橋」なのか「箸」なのかを判断しますよね。このように、イントネーションの違いがあっても文脈で理解できることが多いです。英語にも同様の側面があり、例えば「mommy」と「mummy」の違いも、曖昧な母音によって難しくなることがあります。

ネイティブの子どもたちはその違いを自然に聞き分けますが、日本に住んでいる限りそのレベルを追求するのは大学生以上になってからでも良いのではないかと思います。幼児期から英語を習得することは可能ですが、それには他の活動が犠牲になるほど英語に時間を割かなければならないため、そこまでしなくても良いのではないかと思います。

Q.ひらがなもアルファベットも、読むのはできますが書くのが苦手で、書かせてもフニャフニャ書きです。小学校入学前なので心配です。(6歳)

無理に家で書く練習をさせる必要はないと思います。シャーペンではなく鉛筆を使っていると思うので、筆圧が気になるかもしれませんが、それは小学校でしっかり指導してもらえるので、あまり心配する必要はないと思います。ただ、小学校入学前にやっておくと良いこととしては、正しい鉛筆の持ち方の練習が挙げられます。

小学校入学前だからといって、先取り学習をさせたい気持ちも理解できますが、個人的には無理にする必要はないと思います。むしろ、家でやってほしいことは、学校では教えてもらえないことです。ひらがなやアルファベットの書き取りは、小学校で学ぶ内容ですので、わざわざ家で苦労してやらせる必要はありません。子どもにとっても、無駄な時間になりかねません。

予習も特に必要ないと思います。学校では学べないこと、それこそ、おうち英語などに時間を使ってあげることの方が有意義だと感じます。

Q. 多読で効率的に英語力を伸ばすには、語彙数が2000語を超えたあたりからは2000語程度の本をじっくり読むのがいいのか、1冊600〜700語程度を3〜4冊読むのがいいのか、アドバイスください。(7歳)

7歳で2000語超えなんてすごいですね!基本的には無理させない方が良いと伝えたいところですが、お子さんがそれを好んでやっているのであれば、1冊の分厚い本をじっくり読むのか、数冊の薄い本を読むのかについては、結論から言うとどちらでも良いです。

ただし、多読は「多読マラソン」とも呼ばれるように、長期戦を前提とした取り組みです。そのため、お子さんがどちらのスタイルを好むかが重要です。1冊をじっくり読みたい子もいれば、いろんな本をたくさん読みたい子もいるので、お子さんとしっかり話し合って決めるのが良いでしょう。

このくらいの語彙数を身につけているお子さんであれば、自分の本の好みも伝えられると思いますので、ぜひ一緒に相談しながら選んでみてください。


今回は、先日行われた音読体験会ウェビナーの質問タイムでいただいた質問の中で、時間が足りずに答えられなかったものについて、改めて回答してもらいました!

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