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【算数コラム】子供が算数を苦手になる理由とその克服法について

今回は旅育をテーマにした投稿が話題のまりおさんに「算数」についてコラムを書いていただきました。どんな方か簡単にご紹介させていただきますと、医学部を卒業後、留学、外資系金融機関勤務、ロースクールやIT企業のマーケティング部を経て独立・・・なんとも多才なインフルエンサーさん✨

そんなまりおさんが、これまでの多岐にわたる経験から培った視点で、特に算数教育についてこれから数回にわたり綴ってくださいます。彼の独自の視点と豊富な経験で、算数・教育がどのように見えてくるのか、早速読んでいきましょう!


子供が算数を苦手になる理由は多岐にわたりますが、その中でも典型的な7つの原因と、その対策について、以下説明します。


抽象的な内容の理解の難しさ

算数の内容は抽象的であり、数式や概念は具体的なイメージを持ちにくいという特徴があります。特に視覚的な学習が得意な子供にとって、数字や記号だけの算数は理解しづらいものです。そのため、子供は算数に対する抵抗感を持ちやすくなります。

<対策>

  • 視覚的な教材(図形や絵、実物の物体など)を使って説明する

  • 具体的な事例を用いて概念を説明する

  • 具体的な問題解決を通じて抽象的な概念を学ばせる


一方的な授業

教師が一方的に説明するだけの授業では、子供は積極的に参加する機会を失い、興味を持ちにくくなります。実際に手を動かし、試行錯誤することが重要ですが、一方的な授業ではそれが難しくなります。

<対策>

  • アクティブ・ラーニングの導入(子供が問題を解く、発表するなど)

  • 小グループでのディスカッション

  • ゲームやパズルを取り入れて興味を引く


間違えることへのプレッシャー

算数は1つの正解を求めることが多く、間違えることへのプレッシャーが大きくなりがちです。そのため、ミスを恐れる気持ちが強まり、子供は自信を失いやすくなります。

<対策>

  • 間違いを学びの一環として捉え、ポジティブなフィードバックを行う

  • プロセスを重視し、正解に至るまでの過程を評価する

  • ミスを恐れず挑戦する姿勢を育む


家庭環境や教育環境の影響

親が算数に対してネガティブな印象を持っている場合、その感情は子供にも伝わってしまいます。また、家庭で子供が算数を学ぶ際の親のサポートが不足している場合、子供は困難に直面した際に助けを求めることができず、苦手意識が強まります。

<対策>

  • 親がポジティブな態度で算数に取り組む姿勢を示す

  • 家庭での親の学習サポートを充実させる

  • 親子で楽しめる算数ゲームやパズルを取り入れる


個々のペースに合わせた指導の不足

クラス全体の進度に合わせるだけでなく、個々の子供のペースに合わせた指導が行われない場合、理解が追いつかない子供が取り残されていくことがあります。

<対策>

  • 個別指導や補習の機会を増やす

  • 子供の理解度を定期的にチェックし、適切なフィードバックを行う

  • 進度に合わせた柔軟な教材を使用する


基本的なスキルの不足

基本的な計算力が不足していると、複雑な問題を解く際に困難を感じやすくなります。基礎がしっかりしていないと、次の段階の学習内容が理解できず、ますます苦手意識が強まります。

<対策>

  • 基本的な計算練習を繰り返し行う

  • 基礎から段階的に学習する問題集やアプリを利用する

  • 楽しい練習問題やクイズを活用する


否定的な経験や感情の積み重ね

テストでの低得点やクラスメートとの比較による劣等感が、算数に対するネガティブなイメージを強化します。これらの経験が繰り返されることで、子供は算数に対して避けたいという気持ちが強くなり、結果的に苦手意識が定着します。

<対策>

  • 成績だけでなく、努力や学習の過程を評価する

  • 小さな成功体験を積み重ねる

  • 子供の努力を認める言葉をかけ、自己肯定感を育む

これらの要因が複合的に影響し合うことで、子供は算数を苦手と感じるようになります。それぞれの原因に対する適切な対策を講じることで、子供の算数に対する苦手意識を和らげ、学習意欲を高めることができるのです。


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