【教えて!正頭先生】#19「子どもの可能性は∞!トリリンガルは可能?」
トド英語公式アンバサダーに就任された正頭英和さん。「教育界のノーベル賞」と呼ばれる「グローバル・ティーチャー賞」のトップ10に選ばれ、今も多くのエデュテイメントに関わる教育のスペシャリストです。そんな正頭さんが、おうち英語で悩むママさんたちの質問に毎週答えてくださることになりました〜😆✨今回は第19弾です!
Q.フランス語学習の導入を検討していますが、英語学習とのバランスや時間配分などアドバイスください。
年齢が不明ですが、無理をさせない方が良いのではないかと思います。何を最優先するかによって回答は変わると思いますが、トリリンガルのお子さんは一定数います。親が韓国人で日本に住んでいて、英語のインターナショナルスクールに通っていたお子さんの話をしますね。この子はとても真面目で優秀でしたが、それでも4年生くらいまでは、全てにおいて意思疎通が難しい時期がありました。英語も日本語も完璧ではなく、韓国語も私たちが理解できない状況でした。算数のテストは100点取れても、国語は50点前後で、漢字が書けないことに悩んでよく泣いていました。その状況を見た親の決断としては、英語学習を一旦後回しにすることでした。
保護者にとっては、母語である韓国語を大切にしつつ、日本に住んでいる以上は日本語でお友達とコミュニケーションが取れるようにすることも大事にしていました。その結果、韓国語と日本語はネイティブレベルで話せるようになりました。今ではその子も大人になり、英語も上級者になっています。
3か国語を学習させることは、かなりリスクがあるように感じます。いくら子どもには無限の可能性があるとはいえ、やはり子どもですので、キャパオーバーになってしまうことがあります。もし強い意志があって、どうしても3か国語を学ばせたいのであれば仕方ないかもしれませんが、ただ「できた方がいいな」といった軽い気持ちであれば、無理をしない方が良いと思います。フランス語は女性名詞、男性名詞があったりと少し複雑な部分もありますので、英語をしっかりマスターしてからの方が、効率的に進められると思います。
Q.トド英語はしているのですが、実際の外国人を前にすると話せません。恥ずかしいのだと思いますが、「知っている」→「使える」にするためにはどんな工夫が必要でしょうか?
少しずつでも練習していくことが大切だと思いますが、お子さんが恥ずかしがっているのであれば、無理にさせる必要はないと思います。日本人だって、日本語はペラペラに話せますが、見知らぬ日本人に話しかけるのは勇気がいることだと思います。それは英語力の問題というより、個性の問題なので、焦らなくて良いと思います。
「英語を知っている」から「英語を使えるようになる」ためのブリッジング(架け橋)は、やはり音読が効果的です。それに、オンライン英会話やネイティブの先生がいる英語塾に通うのも良い方法です。知らない人を相手にするよりも、まずは知っている人と話すことから始めると良いと思います。
Q. トド英語に発話を促すためのコンテンツが色々ありますが、恥ずかしがってなかなか言いたがりません。発声練習もした方が英語の習得には良いかと思いますし、無理にさせてトド英語を嫌がるようになっても困ってしまいます。この場合、どうすべきでしょうか?
トド英語に限った話ではないかもしれませんね。もしお母さんが促しているのであれば、お父さんに代わってみるのも一つの方法かもしれません。また、おじいちゃんやおばあちゃん、他の大人に関わってもらうのも良いかもしれません。関わる大人の数を増やすと、子どもの気持ちが変わることもあります。一緒に英語学習をする人を変えてみると、できるようになる場合もありますので、ぜひ試してみてください。
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