![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66848143/rectangle_large_type_2_92b37656991401c9ee9441d55d471f4f.jpg?width=1200)
誰も教えてくれない オイルクーラーの話し 8
■メリット・デメリット
エンジンの最も良い状態は、良質でクリーンなオイルが流れているとき、オイルの温度が90℃~100℃で維持する事が理想です。
オイルの温度が高すぎると、オイルが分解分離し、油膜が薄くなり、油圧が危険なレベルまで低下します。
また、オイルが冷えすぎていると、オイルの温度が上がらず、結露によるオイルの希釈、粘度も適切ではないため、これもダメージを受けます。
そこで最良の解決策となるのが、サーモスタット制御のオイルクーラを追加することです。(競技車両を除く)
サーモスタットは、オイルクーラーへの循環経路を閉じ、エンジンへの戻りを早め、オイルを素早く温度上昇させることができるようになります。
その後、設定温度でサーモスタットが開き、適切な油温を維持するためにクーラーへ可変的に循環します。
オイルクーラーのサーモスタットを設置しない場合は、走行前にエンジンを暖めて、オイルが適切な温度になるまで時間をとるようにしてください。
しかし、部品点数やコスト増加、取付け工数や作業時間が必要になります。
また、定期的な点検を行う必要があり、付けっぱなし・乗りっぱなしには出来ません。
★オイルクーラーを検討する前に★
・今使用しているエンジンに対しての適切な温度と油圧
・夏場に負荷をかけて走行した際の温度と油圧
・一般道を走行している際の温度と油圧(競技車除く)
等を把握していますか?
もし、把握されていない場合は、先に社外メーターを取付けて、車両の状態を把握してください。
状態によっては、オイルクーラーを必要としない場合や、取付けできない場合があるやもしれません。
オイルクーラーの基本を理解し、適切に取り付けることで、効率よく運用できれば幸いです。
いいなと思ったら応援しよう!
![轟 好夫](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61960900/profile_c14c1a6099c2b435199c89b9f60308a5.png?width=600&crop=1:1,smart)