アラサーの心がブスだと気づくまでの長い道のりについて
最近はマスクを付けるのが当たり前なので
『マスクだけ美人、とったらブス』みたいなネットニュースを見たり、テレビにて男性芸人が「最近マスクしてるから街に綺麗な人多くない?実は目とかじゃなくて意外と鼻とか口が重要やったんすね」と言ってたが、まじでその通りですね。
私は唇が分厚く顎が後退した、アデノイド顔貌です。
興味がある人は調べて欲しいんですが、喩えるなら量産型エヴァみたいな。
(さすがにここまで鋭利ではないが)
顎に梅干しのようなシワがあり、美しい横顔の基準とされるEライン(鼻先と顎を結んだ線)なんて夢のまた夢な、ブサイクな横顔をしている。
加えて歯並びが悪く、笑うと出っ歯や大きな八重歯が見えるときたらもうコンプレックス以外の何ものでもない。
でも学生の頃はそこまで思い詰めていなかった。
横顔がヘンだとは思っていたけど、歯科矯正まで考えず音楽ライブやフェスにお金を溶かしていた。(やっといてほしかったぜ)
それは何故か。
目が大きければかわいいと思っていたからである。
これにはある問題があって、大学2回生まで眉を描かずヤンキーのような薄眉で登校していたぐらい美に対して関心が無く、とある"かわいい"を信じきっていたから。
それは、あゆです。
私が小中学生の頃、大活躍していたあゆは、それまでに見た誰よりも目がくるりんと大きく、とても愛らしかった。
それほど好きだったわけではないが、私の中で衝撃で、"かわいい"の基準を作り上げたものだった。
たぶん私だけでなくそのころにはアイプチが流行ったり、何となく二重至上主義のような空気があったと思う。
それから数年経ってもアップデートしない私の"かわいい"は、目が大きさが正義だった。
私は一重だが丸いので、どちらかというとぱっちりしていたほうだったが、
それでも二重になりたいとアイプチを使ったり、ドラァグクイーンか?という程の極太アイラインを引いていた。
(ちなみに極太アイラインは今年の春ぐらいまで引いていたんだけど誰か間違ってると教えて欲しかった)
マスカラもバチバチで目の周りが黒いのに、ノーアイブロウ。眉なしヤンキー。
極太アイラインでアイメイクバキバキなのに、髪型はサブカル女子ボブでネネット着ている。
まじでこわくね?
みんなよく友達でいてくれたねと感謝の気持ちまで湧き上がる。
整ったバランスが"かわいい"だと気づいた頃にはアラサーだった。
目の大きさでは口元のコンプレックスを解消出来ない事を知り、マスクに頼って生きている。(外すのこわい)
もはや懺悔ですけど自分よりつぶらな瞳の友達を心の中でマウントとってました。本当ごめんなさい
でも本当はその子がとっても可愛くて、服のセンスも良くて恋愛経験も多い。
そして何よりマウントをとったりしないし、こんなことで1231文字も書くような歪んだ考えを持っていない訳です。