#11 モルフのヘビ話
続・遺伝の話です。
コーンスネーク…に限った話では無いのですが、当方の繁殖で中心になっているコーンスネーク前提で話を進めます。
◆モルフのこと
赤・黒・黄の3色を元に色々な色や模様を組み合わせた品種を「モルフ」と呼んでいます。
モルフには野性の特徴を引き継ぐシングルモルフと、それらを掛け合わせる事で作られるコンボモルフがあります。
一番有名なのはシングルモルフであるアメラニ(黒を持たない赤と白)とアネリ(赤を持たない黒白)を掛け合わせる事で生まれるコンボモルフ、
黒と赤を持たない白い「スノー」でしょうか。実際には結構ピンク色が発色したりしますが…。
更にここに背中の模様が丸くなる「モトレー」や直線になる「ストライプ」、模様が無くなる「デフューズド」等が組み合わさって来ます。
複数が組み合わさったコンボモルフの方が生まれる確率が低く、また表現体として組み合わさる種類が多いほど綺麗になりますが、その一方で体質的に弱くなるという欠点もあります。美人薄明。
「生まれる確率が低い=値段も高い」ので落とした時の心理的ダメージも大きいですが、いざ自分の手元で生まれた時の達成感と言ったら!
遺伝的特徴から付いたモルフ名は(シングルモルフの事が多い)
アメラニ(=アルビノ アメラニスティック:黒色欠乏)
アネリ(アネリスリスティク:赤色欠乏)
ハイポ(ハイポメラニスティック:黒色減衰)の様な
「同じ性質であれば他の生物にも使用される」事が多い名称です。
もう一方でブリーダーが作出したコンボモルフ名だと
バター、サフラン(黄色系)
フジムラサキ(赤と黒が薄く混ざって紫色に見える上にストライプが消えて無地みたいになる)
スノー、ブリザード、ホワイトアウト、ダイヤモンドダスト(白系統)
アメジスト、トパーズ、オパール、ムーンストーンの様な宝石系などお洒落で連想ゲームの様な名前が多いです。
ボールパイソンだと「シャンパン」「バナナ」「バナナシナモン」とか美味しそうな名前も有ってカワイイなぁ、ネーミングセンス凄いなぁと思って眺めています。(※ボールパイソン分かりません)
モルフ構成する組み合わせを覚えているに越したことは事は無いのでしょうが、現代のネット社会では覚えなくても何とかなるし
(詳しい方と会話したら自分の無知加減がバレます。覚えてなくてスミマセン。)
交配でさえモルフ名を入れるだけで生まれるモルフと確率を瞬時に計算してくれるサイトなんかも存在します。
なんだ、じゃあ楽勝じゃん!みたいな気になるのですが、いざ生まれてみると気のせいだったと思い直すこと請け合い。目の前に居るお前は…誰ぞ?
◆どちら様?
計算で出た所で自分でモルフを判定するとなると別の話になるのです。同じモルフでも個体差で全然違う色合い。そこから更にヘテロが見た目に影響していたりすると本当に1匹ずつ色合いが違う。
はっきり分かれるならともかくどっちとも言えない中間の個体も居ます。
色々な部分から特徴を比べ、目の前の個体が何なのか探っていくのですが…
少し成長してから一気に発色し、かき乱してくる来る奴も居ます。
色々と見比べながら考えるのが結構楽しかったりもするのですが…「君はこれだ!」言い切れない自信の無さ…。
遺伝情報が分かってる親ばかりなら良いですが、
そもそも購入時の情報が間違っていたり(輸入あるある)
販売時の情報に無いヘテロが混ざっていたり(ブリードした人も予定外)
予想では出るはずの無いモルフが生まれたりもするので、
「もしかしたら持ってるかも」とポッシブル(PやPhで記載される)として情報を提供してくれるブリーダーさんは本当に有難いです。
それでも「何これ」が出たりするんですが、何年か交配して「この要素を持っていたんだねぇ」みたいな推理ゲームの様になってます。
ガチブリーダー様の中には親個体の遺伝情報をきっちり把握しておられたりするのですが…
自分はそこまで近付けないにせよ、3年以上掛かる超課金リアルガチャの世界にまだ暫くハマっている予定です。
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