巨人に連れられドライブへ!…あれ?バスケは?
ちょっとバスケ見に来てみないか?今度の土曜日の午前中だ
ほぼ毎週カラオケに誘ってくるウィリアムがそんなことを言った。
この国の人はいったい何を食べてるんだと思うほど背の高い人がごろごろいる。というかぼくは身長が175㎝で日本だとそこそこ背の高い部類に入る(日本人の男の平均は170㎝)んだけど、ここじゃたぶん低い方に入る。あんまり目線が下の人に出会ったことがない、ほんとに。同じくらいかぼくより高いか。
トップ画像のバンに頭を突っ込んでいる黄色いシャツの人がウィリアムなんだけれど、2mは余裕で越えている。だってバンの窓枠に腰ってやばくない?
セントビンセントからNBAの選手もでてるし、日本のBリーグでプレーしてる選手もいるくらいだからバスケは盛んなのかもしれない。
どうやって選手の育成をやってるんだろうなと思って同行することにした。
ウィリアムは毎週末、各地で子どもをコートに集めてバスケの練習というよりプレーしてもらって楽しんでもらう啓蒙活動を国のオリンピック協会(ぼくのボスが理事長)からの資金で行っているらしい。
この日は首都キングスタウンから車で1時間のセントビンセント第2の町ジョージタウンで講習会とのことだった。
朝、例によって雨が、それも激しめのが降った。どうせ体育館なんてのはなく野外だから中止になるのでは?とおそるおそる集合場所に行くと、
よし、来たね、じゃあ行こうかと雨に関しては何の言及もせず車を走らせた。
で、コートに着いてみると開始時間なのに誰もいない。
ー 雨が降ると我々はいつも同じ問題に直面する。みんな今日はないだろうと思ってしまうんだよ
まいったね、まったくと言いながらも20分くらいぼくたちは辛抱強く待った。
案の定というかやはり野外。なんだったらゴールにあるはずのバックボードがない。これシュート練習どうやってやるんだろうな。
というか、雨降ったら人集まらないって、ほぼ毎日雨降るこの国じゃまともに活動できてないのでは?
こんな環境からよくNBA選手輩出できたなぁ、高校からアメリカへ渡ったのかなぁ…と考えていると、ここはもう誰も来ないから別のコートに行ってみようと言って別の、ジョージタウンからさらに1時間ほどかかるセントビンセント最北のファンシーという町をめざした。
途中、川が氾濫、というか川ではないところから水が流れ落ちてきているところをなんとか通ったりして目的地ファンシーを目指したのだけど、完全に氾濫してるところ行き当ってしまってこの日は断念。
バスケ一切できず。ぼくのスポーツ隊員デビューは持ち越しとなった。
せっかくだからとここからドライブが始まった。
KFC(ケンタッキー・フライド・チキン)よりうまいぞと言われてもらった、どこかのお母さんお手製チキン。ちょっと水分とび過ぎてる感あるけどおいしい。
小高い丘の上から景色を一望できるスポットで。背の高い方はキューピッドさん、190㎝くらいある。緑の方は娘のリア。170㎝くらいはある。大きい。
一望できるといっても田舎だから何もないなんだけど。
たまにはこういう日もあっても良いよね。
来週も行こうな、連絡するからって言われたけどどうしようかな。
6割くらいで、雨降って人来ない同じパターンな気がするぞ…。