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搾取する株主に対抗する(未来をつくるファイナンス番外編 その3)

前の記事で内部留保って何か、ちゅう話を書いたやんか。

「内部留保吐き出させよう」ちゅうのは、「内部留保とは何かを理解したら、おかしな理屈」やゆうことが分かったやろ。

で、加えてゆうと、そもそも会社が存続するための最低条件は、内部留保がちゃんと積みあがっていくことなんや。そのあたりは次回以降論じることにする。

今回は、ちょっと視線を変えて「搾取する株主に対抗する方法」について解説していくわ。

なんでかゆうとな、「内部留保を吐き出させよう」ちゅう話の論点は、会計概念上の「内部留保」やなくて、「会社/株主が社員から搾取する構造」やからや。

したら、いきなり結論いくでwww

株主がおいしい思いしとるなら。

株主がホンマに社員よりおいしい思いしとるんやったら、社員が取るべきアクションは、これ。

「株主になる」

コロンブスの卵みたいな話やけど、わりとマジやねん。これは、資本主義社会において社員が株式を取得する大事な理由になっとるんや。

なんでかゆうとな、これやると
「社員としてのワイは搾取されとるけど、株主としてのワイは搾取しとる」
ってなるやんか。「行って来い」になるやろ。

「搾取される、する」ゆう言い方が不適切やったら、株主になることで
「業績に連動した分配が受けられる」
ゆう言い方でもええかもしれへん。

社員は、会社全体の業績が良くても、悪くても取り分は(原則)変わらへんくて、ある意味安定しとるんやけど、株主の場合は、業績に応じて取り分がないときも、あるときもあるちゅう構造やろ。

社員兼株主になることで、「異なるリスク構造の収益源を組み合わせられる」とゆうこともできる訳や。

「うちは上場してへんから、ワイは株主にはなられへんのや!!」
って、思うやつもおると思う。

ええねん。自社の株主やなくても。どっか「株主がおいしい思いしとる」会社を見つけてそこの株主になったらええねん。

それこそ「内部留保は搾取の印」と思っとるんやったら、「内部留保が多い企業」探して、そこの株主になったらええんや。

強欲な外資系ファンドが「内部留保が多い企業を選んで投資」ちゅう戦略をとってへんことからも、内部留保が必ずしも「株主が搾取できとる水準」になってへんことが分かるんやけど、そこは、まあ信念に従って投資したらええ。

もちろん、
「搾取されすぎとって、株主になる金がないんや!!!」
ちゅう人もおるやろう。

数百円からの超小額投資も出来るから、そうゆうところから、投資を始めて収入源を増やしておくのも大事なことかもしれへん。リターンほぼゼロの普通預金よりは、「社員が搾取されとる会社」を目利きして、投資するゆうのも資本市場の生き方のひとつや。

もっとも、そうゆう目で株式市場を眺めてみると、全然違う観点での投資が見えてくるとは思うけども。

もちろん、転職するゆうのも選択肢や。ちな、こうゆう内部留保とかの話以前に、ロクでもない経営をする企業からは、出来る限り早く脱出することを強くお勧めする。こうゆうお役立ち情報もあるようやでw

ちゅう訳で、今回は「内部留保」を巡る論点を全く違う視点で書いてみた。

屁理屈に聞こえるかもしれへんけど、資本市場の仕組みを理解するためにも、ぜひ一度、考えてみてもらいたい視点やねん。

次回以降は、そもそも内部留保が積みあがっていかない会社に未来はないことなんかを解説してみるでー(全然、違うテーマになるかもやけどw)。

ここまで読んでくれはって、毎度おおきに!

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