トドが世界の小国から 第1回ルクセンブルグ大公国
唐突な新シリーズ「トドが世界の小国から」。これから時々、世界のオモロイ小国紹介するわ。ソースは、Wikiと2chやけどwww
一人当たりGDPみてみよか
日本の一人当たりのGDPをご存じやろか。ワイの記憶が確かならば、2016年の一人当たりGDPは、38,917米ドルや。「三羽食いな」って覚えるんやでwww
ランキングは何位やろう。3位?4位?いや、10位??
全然ちゃうわ。今、日本のランクは22位やで。
「なん、、、だ、、と、、、Ω」
ってなるやんな。たぶん。
でな、アジアのトップは、マカオ(総合4位)67,079米ドル、続いてシンガポール(総合10位)52,961米ドル。シンガポールは「コニ、黒い」やな。シンガポールのビーチでこんがり日焼けした小錦をイメージや。マカオは思いつかんかったww
ちょっと衝撃やろ。シンガポール、日本の1.5倍くらい一人当たりのGDPあるし、マカオに至っては2倍近くや。なんで、こんなになってもうたんやろな。
まあ、それはいつか別の機会に見るとして、ここまで来ると上位が気になるところやんか。こんな感じやねん。
「ΩΩΩ ル、ルクセンブルグ?!!」
ってなるやろ?
ルクセンブルグの一人当たりGDPは、実に日本の3倍近いんやで。語呂合わせは「父さん、行くわ!」やで。なんちゅう国や。しかも、ほとんど名前聞いたことあらへんやろ。なんか名前の語感からして、昔のヨーロッパの小国で、チーズとか作って、水車とか回してのどかに暮らしているイメージやんか。
なのに、日本の3倍。コナン君でなくても「妙だぞ、、、」ってなるやんか。
ちゅう訳で、今回は、ルクセンブルグの謎に迫るで~。ソースはWikiと2chやけどwwwww
そもそもルクセンブルグってどこやねん?
ここやねん。
ベルギー、ドイツ、フランスに囲まれて、まあ、オランダにも程近い場所やんな。もちろん、海はあらへん。
けど、こうゆう場所やってん、道路、空路がよく整備されとって、欧州の物流拠点になっとるんや。
「英語やフランス語、ドイツ語といった欧州の主要言語がすべて通じる理想的な環境にあるため、欧州圏にビジネス展開しようとする世界企業にとっては魅力的な立地条件を有している。」(Wikiペディア「ルクセンブルグ」)
言語は、むっちゃ重要やねんな。シンガポールも英語が公用語やなかったら全然違う国になってたと思うし、もしたとえば日本の第2公用語が英語やったら、あるいは韓国の第2公用語が英語やったら、アジアの現在の勢力図はまるで違うもんになっとたはずやで。
で、あらためて地図見てみるとな、むっちゃちっこいやろ。面積は、わずか2,586 km²や。これ、どれくらい小さいかゆうと、日本の県でゆうたら、41 位の鳥取県 3,507km²、42位の 佐賀県 2,440km²の間やねん。
人口は、57.6万人。これは、人口でいえば47位の鳥取の人口とほぼ同じくらいやねん。
要するに、ルクセンブルグの面積と人口は鳥取と同じ。ヨーロッパの鳥取ゆうてもおかしくない訳や。いや、おかしいんやけどwww
ちな、2015年現在のデータでは人口の45%が外国出身なんやって。これって、たぶん、シンガポールと割合は同じくらいやけど、シンガポールは規模で言えば、ルクセンブルグの10倍くらいのイメージやんな。主な外国人は、2016年現在、ポルトガル人(36%)、フランス人(15%)、イタリア人(8%)、ベルギー人(7%)やゆうことや。
まあ近隣諸国から人が集まっとるゆう感じやねんな。
ルクセンブルグの軍事力
保有しとる軍隊は、陸軍のみ。人数は450名、、、、軍人350名、文民100名。単位は千人とかやないで。そのまんま、人や。まあ、人数やないんやけど、な笑
経済発展の歴史
「かつてのルクセンブルクは大国に翻弄される貧しい農業国に過ぎなかったが、アンリ・J・レイルが戦後にグッドイヤー、デュポン、モンサントなどを誘致したのを足がかりに、1960年代よりアルセロールに代表される鉄鋼業が経済を牽引し、経済大国の基礎を築いた。事実、前述のアルセロールは、鉄鋼業において世界首位の売り上げを誇る巨大企業に成長することになる。」(Wikiペディア「ルクセンブルグ」)
2006年にインド(本社所在地オランダ)のミタルにアルセロールが買収されるまで、アルセロールは欧州最大手にして世界第2位の鉄鋼メーカーやった。ちな、この買収は敵対的買収やったんやで。
その後、特別税制を武器に大企業の誘致を進めて行ったんやけど、やりすぎゆうて世界から非難を浴びて、現在は法人税の実効税率は27%程度に落ちついとんねん。なんか、特定の企業はほとんど税金払わんくてええような密約が政府と結ばれとったゆう疑惑があったんやで。
でな、現在は、重工業だけでなくて、「金融と情報産業」が発展して、欧州における一大拠点になってんねん。
ルクセンブルグの金融
そんな訳で実は、ルクセンブルクは金融大国やねん。
米国に次いで世界第2位の投資ファンドセンター。EUで最大のキャプティブ再保険(再保険子会社)市場。ユーロ圏内随一のプライベートバンキングセクター。
知らんかったやろ。ワイもやwww
ちな、Wikiによると
「ユーロ圏におけるプライベート・バンキングの中心地であり、世界的に見てもスイス(非EU加盟国)に匹敵する規模を誇る。デイリーテレグラフ紙によれば、金正日の持つ隠し資産の大半がルクセンブルクの銀行に預けられているという」
なんやって。
しかもやで、
「こうした金融セクターは(およそ30万人の労働人口に対して)7万人近い雇用を生み出し続けており、労働人口全体のおよそ5分の1を構成していることになる。」
これには、ぶったまげるやろ。日本で5人に1人てゆうたら、Facebookユーザ数やで。みんな金融やねんwww
けど、まだあんねん。
「また、国内には欧州投資銀行やユーロスタット、欧州会計監査院といった欧州連合における金融関連機関が集中しており、ユーロ圏における金融センターとしての地位を不動のものとしている」
な、びっくりするやろ。
ルクセンブルグは、政治的にも社会的にもきわめて安定しとるし、法規制とかについても、政府が柔軟に民間の発展を促す方向で動いとるのが功を奏しとるんや。政府、民間、規制当局それぞれの協調性が高いのと、金融リテラシーが高いゆうのが、その基盤になっとるのはゆうまでもないことや。
ルクセンブルグのIT産業
小国の定番やけど、情報通信分野も凄まじいんやで。Wiki見てみよか。
「現在はRTLグループとSES S.A.の二大メディア複合体を擁し、欧州における同分野の中核を担っている。RTLグループは欧州随一の規模を誇る放送メディアの企業複合体であり、SES S.A.は欧州のみならず世界有数の規模を誇る衛星放送事業者。特に後者は国策企業(日本で言えばNHK-BSに近い)を前身とし、現在では世界最多(41機)の放送衛星を運用する民間企業である。欧州最大の商業通信衛星群 ASTRAシリーズは、子会社のSES アストラによって運用されている」
「金融サービスに関連して電子商取引の重要性にいち早く注目し、2000年8月に世界に先駆けて電子商取引の関連法を制定した。同様に電子商取引の安全性を保証する仕組みとして電子認証機関ルクストラストを官民共同プロジェクトとして設立し、官民を問わず広く利用を促している」
ちな、政府が情報セキュリティと情報通信ネットワークの研究にごっつい投資しとって、ITプロフェッショナルの数も世界有数やってん。まあ、そら世界中の企業が拠点を設けとるんや。
次は、大使館の資料から抜粋するで。下に出てくる企業はヨーロッパ本社(統括拠点)をルクセンブルグに構えとる。ちょうどシンガポールにアジア太平洋地域の統括拠点を構えとるみたいなもんやな。ちな、Skypeはルクセンブルグにグローバルの本社自体を移転しとるんやで。
「情報通信産業分野では中小企業から世界的な大企業まで、多くの企業がルクセンブルクに拠点を設けています。そうしたグローバル企業の例としては、アマゾン(Amazon.com)やイーベイ(eBay)、ペイパル(PayPal)、アイチューンズ(iTunes)、ネットフリックス(Netflix)、スカイプ(Skype)、ボーダフォン(Vodafone)などが挙げられます。また、オンラインゲーム業界からは、イノーバ(Innova)、カバム(Kabam)、ネクソン(Nexon)などがルクセンブルクを拠点としています。これらの企業はいずれも、ルクセンブルクをデータ処理やe-コマース、通信といった業界のハブであると認めているのです。」
「映像産業においても、政府がこの分野の育成のため、助成金のスキームも含めた積極的な政策を講じており、その成果が表れています。」
教育
学校の大多数は国立で、学費は無償やねんて。教育が無償ゆうのは、国民の教育水準を上げるには必須なんやろな。大学進学率は20%。低いやろ。これ、国内大学進学率で、しかも大学は2003年に設立されたばっかりなんや。ルクセンブルグは、大学は海外留学するのが多いんやって。
ちな、大卒の人口に占める比率は40%で、主要44か国中13位。日本は50%で3位なんや。一見、低そうに見えるやろ。
けど、フランスは38%で23位、ドイツは28%で29位、イタリアは18%で39位やで。ヨーロッパでは、高校卒業したら大学進学するより、専門学校行ったり、仕事する方が普通やねん。
で、こんな多言語国家、どうやって言語教育しとるのか、興味あるやんか。ちょっと調べてみた。
母国語は、ルクセンブルグ語やから、幼稚園とかはルクセンブルク語なんやけど、6歳からは、ドイツ語の読み書きを勉強し始めんねん。ドイツ語は、初等教育期間において、フランス語以外のすべての科目での共通語。フランス語は、7歳から始めるらしいで。
中等教育では4年目から、言語科目を除くすべての科目でフランス語が共通語になんねん。けど、技術教育では、引き続きドイツ語が中心なんやって。
英語は中等教育2年目から始めるゆうことやから、これは日本とあまり変わらへんな。始める時期だけwww
中等教育では選択科目でラテン語、スペイン語、イタリア語も選べるんやで。
そんなわけで、ルクセンブルク大学も、やはり多国語主義を採用しとって、フランス語、英語、ドイツ語が使われとるから、学生はドイツ語、フランス語、英語圏の大学に留学しやすくなっとるらしいで。
まあ、国を挙げて言語を重視しとるゆうのがよく分かるな。「小学校から外国語教育では早すぎる」とかルクセンブルグでゆったら、笑われるで。きっとwwww
ルクセンブルグの食
ルクセンブルグは、白ワインとチョコレートの生産でも有名やねん。調査によって若干違うんやけど、少なくとも数年前の調査では、一人当たりワイン消費量も世界一(年間約55リットル!)やったんや。
まあ、これについては「消費」ちゅうのが、あくまでも実際の消費やなくて、販売量になっとるから、近隣国からルクセンブルグにワインを仕入れに来るようなのも全部入っとるゆう話もあるんやけどな。要するに消費税が安いねんww
あと忘れたらあかんのは、ミシュランの星付きレストラン。なんや、星付きレストランが数多く存在するもんやから、国民ひとりあたりの星の数は世界一位なんやって。アメリカでも、カリフォルニア州ナバ・バレーにヨントヴィルゆう村があって、その村はアメリカで一番星が多い村ゆわれてるんや。似たようなもんやな。まあ、ルクセンブルグにはなんも関係ないんやけどww
まとめ
ルクセンブルグ。オモロイやろ。世の中、資源をベースに繁栄する国もあるんやけど、こうやって、資源がなくても人や仕組みで勝つような国もあんねんな。今後も、ルクセンブルグには要注目やで!
次回は、全然毛色の違う小国をご紹介するで。楽しみにしとってやー!!!
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