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~チャンピオンは誰なのか?~【Queen和訳】We are the champions /伝説のチャンピョン【トド版】

Kaikeiはんのボヘミアンラプソディー記事(https://kaikeipro.com/2018/12/16/bohe/)にインスパイアされて、名曲『ウィー・アー・ザ・チャンピオン』の歌詞和訳を解説することにしたで。訳は最後にまとめてあるで。訳だけみたいやつは、全部すっとばして最後見てやwww


歌詞の魂

そもそも、「Champions」って、誰なのか?ちゅうのがこの和訳の最大のポイントや。歌詞の魂ゆうてもええ。ここを押さえんことには、個別の単語、表現に振り回されてまうことになって、ようするに何を訴えとるのか分からんくなってまうねん。

で、結論からゆうとな、「Champions」ちゅうのは、何かに対して戦い続けとるヤツ全員やねん。別の言い方するとな、「戦い続けとること」それ自体が「勝利」で、「Champions」の唯一の条件なんやな。

日本語の中の「チャンピオン」ゆうのは、ボクシングとか格闘技とか、競技で「タイトル保持者」を讃える表現やから、「勝利者」「王者」「最強者」みたいな感じやんか。

けども英語で「Champion」ちゅうと、実はそれとは微妙にニュアンスが違って「何かのために先頭に立って戦っとる人」みたいな感じやねん。

一方、歌詞に出てくる「Loser」ちゅうのは、基本「勝ち負け」の中の「敗者」なんやけど、他に「落伍者」みたいなニュアンスもあんねん。その点は日本語の「負け犬」みたいな表現とも通じとるやんか。

でやな、特にこの歌詞の文脈の中では「Loser」「Lose」は、「Champion」の対義語になっとんねんな。つまり「Lose」ちゅうのは、「競技で負けること」やなくて、「戦っていないこと」「戦いを諦めてもうたこと」なんや。

さて、この前提で、いよいよ歌詞見ていこうか。

1番

I've paid my dues
犠牲を払ってきた
Time after time.
ずっとずっと

pay my duesは、慣用表現やね。納税とか兵役とか、そうゆう「義務を果たす」ちゅうときに使うのが一般的。ここでは、あえて「犠牲を払ってきた」ちゅう表現にしとる。

I've done my sentence
贖罪の日々も過ごした
But committed no crime
犯罪は犯していないが
And bad mistakes ‒
ひどい間違いを
I've made a few
犯さなかったとは言えないから

sentenceは刑期や。実刑食らったちゅう話やないから、あくまでも比喩やねんなwww

ここは日本語的な比喩も考慮して、償いの日々、贖罪(しょくざい)の日々くらいが適当やと思う。
で、そもそも何の罪に対する贖罪かゆうと、犯罪行為ではない。でも、mistakes、それもbad mistakesは犯したゆうとる。ちな、このbadは、悪いって訳すより「ひどい」って訳すとこやねん。

a fewは、「ほんのちょっと」やね。「ほんのすこしやけど、ひどい過ちを犯さなかったとはゆわれへん」くらいの意味になる訳や。

どんどんいくでーwww

I've had my share of sand kicked in my face
顔に砂をぶっかけられるような思いも味わった
But I've come through
でも、俺はここに辿り着いた
(And I need just go on and on, and on, and on)
(そして、これからもただひたすら進むだけだ)

I've my share of sand kicked in my face
は、「使役のHave」構文やねwww

結構訳しにくくて、直訳すれば「私は、砂を私の顔に浴びせられた」くらいやと思う。しやけど、これももちろん比喩やから、「顔に砂をぶっかけられるような思いも味わった」あたりにしとくとええやろ。

ようするに、ここまでで「自分でしでかしてもうたこと(とその償い)」「自分が(不当に)受けた仕打ち」で、色々ズタボロになっとるゆうてはるねん。

そして、そこからの

But I've come through
(And I need just go on and on, and on, and on)

や。

つまり「それでも、今、ここに立っとる」「ここに辿り着いた」ゆうこと。

そしてー、さらにー、そこからのー
「(これからも)ただただただただ進んでいくだけ」
かっこええなー。もー。

 で、こっからサビやね。フレディに共感して集まった全員に向かって叫ぶわけや。

We are the champions, my friends,
ここにいる俺たちみんなチャンピオンだ。友よ

「俺たちみんな」が、「チャンピオンだぞ!」と。このWeは、歌っとるバンドのことちゃうんやで。

And we'll keep on fighting 'til the end
俺たちは戦い続けるだろう、最期まで
We are the champions
だから、俺たちはチャンピオンだ
We are the champions
俺たちがチャンピオンだ


聴衆のなかには、社会からつまはじきにされたり、侮辱されたりして「自分は負け犬だ」って思いながらも、自分が自分であるためにそれに耐えとるやつおるやろ。

そうゆうやつ全員に「俺たちは、戦いを続けてる」んだから「チャンピオンだ!」って呼び掛けとるんや。まるでコウペンちゃんやんww

No time for losers
泥まみれになってないヤツなんて構うな
'Cause we are the champions of the world
だって俺たちこそがこの世界のチャンピオンなんだから

No time for は、「~を構う時間がない」ちゅう慣用表現や

でな、ここでの「Loser」って何か。冒頭でも触れたけど、「社会的な敗者、弱者」のことちゃう。なんかの競争で負けたやつのことでもない

もういっぺんゆうで。「Loser」は、「Champions以外のヤツ」。つまり「戦ってへんやつ」「戦いを諦めてもうたやつ」のことやねん。むしろそうやって、戦いを諦めたこそ、社会的に成功したやつ、マジョリティになったやつもおるやろ。そうゆうのみんな「Loser」やねん。

ちな、「負け犬に構っとる暇はない」ちゅうのは、この文だけ抜き出したらそうとも言えなくはないけど、文脈にはあってへんと思うで。

しやから、これが次の「'Cause (なぜなら) 」に繋がんねん。

「顔に砂かけられながらも戦いを諦めてへん俺たちこそが、世界のチャンピオン」で、だから「戦ってへんやつ」「諦めて迎合して成功者ヅラしとるやつら」なんて相手してる暇はないちゅうことになるわけや。

しやけど、そうすると
「モマエもむっちゃ成功しとるやないか!フレディ」
ゆうたくなるやろ。そこから、2番が始まるちゅう算盤やねんwwww

2番

I've taken my bows
喝采を受けた
And my curtain calls
カーテンコールも受けた
You brought me fame and fortune, and everything that goes with it
お前たちは名声と幸運を、それに繋がる全てをくれた
I thank you all.
ありがとう

まあ、フレディも分かっとるwwww

ちな、ここで書いとくべき英語表現ワンポイントレッスンは「take my bow」くらいやねんな。舞台終わると、演者がお辞儀するやんか。あれのことや。

で、フレディ。成功しとる名声も得とる。こっからやねん。本題は。


But it's been no bed of roses,
でも俺の道のりには、バラで敷き詰められたベッドも
No pleasure cruise
豪華船のクルーズもなかった
I consider it a challenge before the whole human race,
全人類にぶつかり続ける道をずっと進んでる
And I ain't gonna lose
そして、俺は屈しない
(And I need just go on and on, and on, and on)
(俺はずっと戦い続ける) 
 

ゆうて、フレディは大成功おさめた訳やけど、戦いはずっと続いとる

「loserになって(迎合して)得た成功」「バラが敷き詰められたベッドや豪華船クルーズの旅に彩られた成功」とは全然ちゃうゆうとるんや。

たぶん、この戦いちゅうのは、弱者に対する抑圧や差別、偏見みたいなかなり普遍性を持った何かに対する戦いなんやろうと思う。

しやから、この戦いは「I consider it a challenge before the whole human race」(全人類を前にしたChallengeて思っとる)なんや。

「I consider it a challenge before the whole human race」ちゅう一文について見とこうか。短いけど見所満載や。この記事最後の解説やで。ポイントは3点や!

まずは、Before。これ学校で「時間が『前』のときはBefore」「物理的に『前』はIn front of」って習うやんか。でもな、実は「before」も「in front of」の代わりに使えるんや。見かけるのは、希やけど全然ない表現ではないで。逆はアカンけども。

しやから「before whole human race」は、そのまんま全人類に相対しとるちゅう意味やねん。

ポイントその2「Challenge」。あのな、日本語の「チャレンジ」と「Challenge」ってだいぶニュアンスがちゃうねん

日本語のチャレンジは、「挑戦」って言葉あてるやんか。「試しにやってみる」「頑張ってみる」的なニュアンスやろ。これ、英語やとまんま「Try」やねん

しやったら「Challenge」は、どうゆうニュアンスかゆうと「壁にぶつかりにいく」ゆう感じや。「食ってかかる」「捨て身で挑んでく」感じもあんねん。

ビジネスで「Challenge」とかゆうと、しやから「無理は承知、前提」って話になってまうから、日本語の「挑戦」ちゅう意味で「Challenge」ゆうと全然意味が通じへんゆうか、誤解されてまうねんで。気いつけてや~www

ちな、部下が上司に食ってかかるときなんかも「Challenge」使うでwww

ポイント3。「whole human race」。この歌詞でフレディが挑んどる「全人類」には、もしかするとフレディ自身も含んどるんやないかちゅう気がすんねん。フレディかて、偏見あったり、なんや色んなもん抱えとったんちゃうか。それにも戦いを挑み続けるちゅう話や。これは、単に感覚だけなんやけどなwwww

解説は以上や!

さーて、最後に訳まとめとくでー。ここまで読んでくれはっておおきに!笑


犠牲を払ってきた
ずっとずっと
贖罪の日々も過ごした
犯罪は犯していないが
ひどい間違いを
犯さなかったとは言えないから

顔に砂をぶっかけられるような思いも味わった
でも、俺はここに辿り着いた
(そして、これからもただひたすら進むだけだ)
 
 
ここにいる俺たちみんなチャンピオンだ。友よ。
俺たちは戦い続けるだろう、最期まで
だから、俺たちはチャンピオンだ
俺たちがチャンピオンだ
泥まみれになってないヤツなんて構うな
だって俺たちこそがこの世界のチャンピオンなんだから


喝采を受けた
カーテンコールも受けた
お前たちは名声と幸運を、それに繋がる全てをくれた
ありがとう
でも俺の道のりには、バラで敷き詰められたベッドも
豪華船のクルーズもなかった
全人類にぶつかり続ける道をずっと進んでる
そして、俺は屈しない
(俺はずっと戦い続ける) 
 
ここにいる俺たちみんなチャンピオンだ。友よ。
俺たちは戦い続けるだろう、最期まで
だから、俺たちはチャンピオンだ
俺たちがチャンピオンだ
泥まみれになってないヤツなんて構うな
だって俺たちこそがこの世界のチャンピオンなんだから

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