ぼうののう#13「フーコの家」
数年ぶりに(自分の感覚的に)"本番"を経験した。
todokeru,に入ってからも、入る前にも本番はあったけど、お客さんのいないものだったり、自分が関わる範囲や体感的準備期間の短さだったりから、しばらく本番感がなかったのかもしれない。学生時代にあった(割と規模が大きいところだったので)"本番"に向けていく感じを、久々に味わった気がした。本番後にも作業があったので本番後も気合だったけど、それも懐かしくて良かった。
Twitterにも書いたけど、今回、フーコのお姉ちゃん、邨田玲子役で、初めてお客さんがいる舞台に立ちました。この一年、朗読劇や収録や、いくつか出演しましたが、その辺は今は置いておく。初めての当て書きされた役は、勿論自分と共通する部分もあったけど、異なる部分もあった。想像や理解や共感や、なかなか難しいところもあり、また背負うものへの責任も感じました。自分とは違う人をちゃんと見せられるか、という、簡単な言葉になるけど、自分じゃない誰かを、ちゃんとその人として見せなきゃいけない、みたいな、結局簡単な言葉になるけど、それが、あー、とても大変なことをしているんだな、と思いました。訓練が必要だなと。ただ、今までの中でそういう意識を持てたことはなかった気がするので、今回その重要さに(やっと)気づけたことは、良いことなんじゃないかなとか、思う。。。
私は衣装も担当することが多いけど、どういう服装ならその人らしさが出るかというイメージをまず持ちます。それ以外にも考えることはあるけれど。衣装としても成長途中ではありますが、そのイメージを役者としてももっとできるようになったらいいのかな、と思いました。
きっとこれからもっと大変なんだけど、私はこれからも役者をやってみたいと思いました。
『フーコの家』を経て、そんなことを思いました。
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