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組織診断「G-owl(ゴール)by Genesia Ventures」の実施

トドケールのカルチャーや社内の仕組みを紹介するシリーズの第9弾となる今回はトドケールの株主であるジェネシアベンチャーズが提供する組織診断サービス「G-Owl」を利用した組織改善の取り組みを紹介したいと思います!

色々なところで見聞きするスタートアップの組織崩壊というテーマですが、弊社においても、起きる可能性がないわけではないはずです。この問題に対処していくため、トドケールでは弊社の株主であるジェネシアベンチャーズが提供する組織診断サービス「G-owl」を利用して組織診断(チーム診断)を実施することにしました。


「G-Owl」とは?

弊社は複数のベンチャーキャピタルから出資を受けておりますが、その中でもジェネシアベンチャーズは組織課題へのサポートがとても強いベンチャーキャピタルだと感じています。いくつもの勉強会に参加させていただいて、グロースに必要な組織の作り方を多方面から学ぶ機会をもらえていることに感謝しております。

そんなジェネシアベンチャーズが出資先企業に提供する魅力ある組織診断サービスが「G-owl」です。聞くところによれば、コーチングをサービスを提供する「コーチェット」と共同で開発した組織診断サービスということで、早い段階から組織の問題を洗い出して、対処することをサポートするサービスということでした。

現在の弊社の社員数は診断を実施した2023年10月時点でフルタイム10名となっておりましたが、組織診断にはまだ早いのではないかと考えていました。しかし、かつては組織の問題を抱え、チームが一度全員離脱した過去があるトドケールです。早めに診断をすることで、今後の問題を事前に把握、沈静化できるのであればやってみる価値はあると考えて、診断をお願いすることにしました。

G-Owlの実施手順

1.事前説明

G-Owlの診断はまず、「何を実施するのか?」をジェネシアベンチャーズのG-Owl担当から説明を受けることから始まります。説明の内容は全体的なスケジュールと診断を受ける会社として実施しなくてはいけないこと、どのように結果を活用していけばよいのか、他社の活用事例(もちろん匿名)などでした。説明の時間は30分ほどです。

2.アンケートの実施

約2週間ほどの猶予をいただいて、G-Owlのアンケートをすべての社員に配り、回答を回収します。アンケートは会社としての組織を診断する「G-Owl for Team」と会社の役員クラスのみに対するフィードバックする「G-Owl for Leaders」の2種類が存在します。

G-Owl for Team
会社の組織としての改善点を洗い出す診断サービスで、いくつかの観点で会社として改善することができるポイントを特定します。役員も含めて全員がアンケートに回答します。

G-Owl for Leaders
会社のリーダーとなる役員クラス個人に対するフィードバックを診断するサービスで、各人に対するフィードバックを収集します。会社のリーダーたちがどのように自分の振る舞いを見直すべきか、普段はなかなか聞くことができない社員の声を聴くことができます。評価対象となるリーダーに選ばれた場合、自己評価を行った上で、他者からの評価をアンケートで集計し、比較を行うことで自分のパフォーマンスへの評価と他人からの評価とのギャップを明らかにします。

アンケートはそれぞれ20分ほどで回答できる内容でした。少ないというわけではないですが、多すぎるわけでもありません。ただ、みんな忙しいので継続してリマインドしないと回答してくれない人もいますので、しつこくリマインドして回答を集めましょう。

3.集計と説明

アンケートを収集して、約2週間ほどで結果を共有してもらえます。最初に結果が送付されて、その後、「どのように結果を見たらよいのか」「どのように活用すればよいか」「考えられるネクストアクション」「キャピタリストからのアドバイス」などの内容でディスカッションをさせてもらいます。

G-Owl for Teamでは以下のような質問に対する回答の平均値や他社平均との比較などを提供してもらえます。

レポートの表紙
G-Owl for Teamの結果集計

G-Owl for Leadersでは自己評価と周りからの評価の比較や自分の強みと改善点をまとめて共有してもらえます。

G-Owl for Leadersのフィードバック資料抜粋

4.社内での検討

トドケールでは結果を受けて、まずは役員で指摘された改善事項についてのアクションの検討が行われました。内容についてここでは紹介しませんが、自分を顧みて、反省する良い機会となりました。また、「そんなことを疑問に思っていたのか?」であったり、「このあたりのビジョンが共有できていない」など、普段は気が付くことができない改善点が見つかりました。そんなに数は多くなかったものの、気になる部分に関しては慎重に検討して、ネクストアクションを検討しました。

マネジメントの対応

G-Owlの結果を受けてCTOの山本とCEOの私でいくつかの対応策を決めたので、これを全社会議で説明し、社員からコメントをもらうなどして合意することになりました。

「結果からのインサイトと対応策」と題した資料では、改善のために対応することを記して説明しましたが、会社のステージとして現在は対応しないことも明記しました。人数が少ない現状では上場企業のような福利厚生や制度をすべて用意することは難しく、マネジメントチームと社員がそれぞれを理解して、事業を進捗することにコミットできるような話し合いができたと思います。

説明資料
G-Owl for Leadersの振り返り

まとめ

最後にG-Owlを実施してみての感想をお伝えすると、やってよかったと思いました。スタートアップのような組織においては「大丈夫だろう」のような自分たちに都合がよい憶測は慢心につながり、いつの間にか組織に大きな傷をつけ、その傷は瞬く間に大きくなります。

正直に言えば、メンバーが自分が「どう評価されているのか?」だったり、「会社の方針として、ここはどうなっているのか?」と疑問に思っている部分について、疑問を持っていることに私は気が付いていませんでした。

普段は伝えることができないポイントをお互いに率直に伝えあい、それぞれの意見を伝え、合意して前に進むという機会は会社に組織としての成長の第一歩をもたらしてくれたと思います。

G-Owlはジェネシアベンチャーズの投資先であれば無償で受けることができる組織診断サービスです。ぜひこれから起業・資金調達を目指す起業家の方々はジェネシアベンチャーズからの調達も検討してはいかがでしょうか?

トドケールは今後も定期的にG-Owlの診断を続けて組織をより強固にしながら成長することにコミットしています。トドケールのポジションに興味があるという方はぜひ応募、もしくはカジュアル面談までお越しください。


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