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だいたい、分かってきました

【匿名の声】

※日付と時間、お名前は伏せます

秋田県の「あきた性暴力被害者サポートセンター」に電話しました。答えたくない事は無理に答えなくて良いとの事でしたので、相談員からの質問に対して答えられる事には答えて、答えたくない事には「答えたくないです」と伝えました。 

初めて話す相手です。受話器越しなので顔も見えません。相手の名前も分かりません。年配の様な女性の声、それだけが私の耳から与えられた情報です。 支援機関と言えど身構えてしまいますし少しずつ話していけたら良いと思っていました。 いくつか質問に答えたり「答えたくないです」と伝える中で…

相談員の女性から「だいたい分かってきました」と言われました。 続けて「子供の頃に受けた性被害は複雑で…」「被害回復に時間がかかるものです」「さぞかしお辛かったでしょう」と話し始めるのです。驚きました。 私が被害に遭ったのは子供の頃ではありません。 


勝手に被害の時期を決め付けられては困ります。 被害の詳細は当事者だけが知っていると思います。本当に幼少期の性被害だったとしても「答えたくないから、答えない」被害者のその感情を無視して、わざわざ言い当てたかの様に「だいたい分かってきました」と言う必要があるのでしょうか? 

性被害者がまだ伝えたくない出来事ならば、勘でそう思ったとしても口をつぐんだ方が良いと思います。実際違っていたので困りましたが… 性被害者が「答えたこと」と「答えたくないこと」を照らし合わせて被害の詳細を当てるクイズではありません。 

私はその後センターに電話をかける事はありませんでした。

https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/28676


本当に被害内容が分かったと感じたとしても静かに見守って下さいませんか?被害者本人が「話したい」「話せる」と思えた時期に本人から話す事が大切だと感じます。


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