夜は寝て下さい

【匿名の声】

※性暴力被害者の匿名の声です(年月日・時間・氏名は伏せます)

沖縄県性暴力被害者ワンストップ支援センター(#8891)／沖縄県

夜に性被害の事を思い出してすごく不安定になりました。考えたくなくても頭をよぎる、苦しい。

嫌でも思い出してしまう。誰かに話を聞いて欲しい、こんな時間に友人に電話はかけられない。(※24時前後)

被害内容や、加害者への気持ちに支配されたくない。少しでも自分を取り戻したい。繋ぎ留めたい。

どうしようもなく苦しくなったら電話をかけて下さいねと以前おっしゃって下さった…

しばらく迷った後、勇気を出してワンストップへの通話のボタンを押しました。女性の相談員が電話に出られました。苦しい気持ちを話すと「夜は寝て下さい」と言われました。

眠れるのなら眠っているし、当たり前に夜眠る生活に戻りたいな。運動や食事、ストレッチ、内服薬など努力はしているけれど… 思うように眠れなくて困っている現状。

苦しいと話したのは睡眠の事ではない。

嫌でも頭に浮かんでくる被害の件。フラッシュバック、考えたくないけど考えてしまう加害者の事。

体は夜、眠るように出来ているんですよと諭されました。睡眠の大切さ、自律神経などの話もされました。

睡眠は大切です。交感神経、副交感神経の知識もあります。眠る為の努力もしています。性被害の辛さを夜だから吐き出してはいけないと言われている様で悲しくなりました。

勇気を出して電話して「夜は寝て下さい」と言われ、睡眠のあれこれを語られ何の時間なんだろう？と思いました。

虚しさと悲しい気持ちになり、相手の話の途中でしたが「眠れるよう努めます、ありがとうございました」と言って電話を切りました。