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TODOCUシリーズを通して実現したい事
こんにちはTODOCUサポーター、TODOCUクラウドを運営する207株式会社代表の高柳です。
今回は207社が、「TODOCUシリーズを通して実現したい事」について書いてみたいと思います。
TODOCUシリーズの成り立ち
TODOCUシリーズは、下記の3つのプロダクトから成り立っています。
・配送員向けの配送効率化アプリ「TODOCUサポーター」
・企業向けデータ連携SaaS「TODOCUクラウド」
・荷受人向け受け取りソリューション「TODOCU」
TODOCUサポーターは、宅配を行う配送員の方に向けた効率化アプリケーションです。伝票写真を撮影するだけでマップ上にデータ化される機能、荷受人に対して在宅/不在/置き配を確認する機能、住宅地図を閲覧する機能、最適な配送順を提案する機能などを備えています。
TODOCUクラウドは、TODOCUサポーターの利用が前提のプロダクトで、TODOCUサポーターから得られる配送ステータスや位置情報などのリアルタイム配送状況を閲覧する管理画面や、TODOCUサポーターと荷物情報を相互に連携するAPIを備えています。
TODOCUは、荷受人の為のWebベースのプロダクトで、TODOCUサポーターを利用している配送員から送信された在宅確認を回答したり、配送員へ置き配依頼を送信したり、配送員の現在地や置き配写真などの配送結果を確認することができる機能を備えています。
TODOCUシリーズ開始の経緯
時は遡って、2017年。
「再配達問題」「宅配クライシス」という言葉がメディアにも露出が増えていました。
そんな中、私自身も再配達を頻繁に依頼していた身として、すごく面倒だし、配送員さんに悪い気持ちもあるし、この問題を解決したいなという思いが芽生えました。
その当時、私が友達と待ち合わせをする際に、よく利用していたのがGoogleMapアプリの現在地共有機能でした。
この機能は、自分の現在地を相手に伝えることができ、すごく重宝してました。
その機能からヒントを得て、現在のTODOCUの原型を着想します。
GoogleMapアプリのような現在地の情報を適切なタイミングで配送員の方に提供すれば、再配達は無くなるし、その仕組みをサービスとして展開しようと考えました。
2018年1月に、207株式会社を設立。
早速サービス開発に取り掛かりました。
TODOCUサポーターリリースまでの道のり
荷受人の在宅不在情報を配送員の方に届ければ再配達問題は解決できると考え、まずは荷受人の在宅不在が共有できるアプリを開発に着手しました。
開発には1年程かかり、そのアプリのテストバージョンを片手に物流事業者さんにご意見を伺いに回りました。
そこで見えてきたのは、再配達以外にも存在する様々な課題でした。
一例を挙げると...
・配送員の方はカーナビやGoogleMapに配送先の情報を入力する手間が存在する。
・運転中に電話に出られない問題が存在する。
・○丁目○番地○号のような、一つの住所に多くの世帯が住んでいて、マップを見るだけではわからない。
・配送効率化に関わるデータ(宅配ボックス有無/近道/玄関の場所/駐停車位置)は全部配送員の頭の中にあるので、引き継げない。
更に一番大きな衝撃が、末端の配送員は半数以上が個人事業主で、その報酬が荷物一個あたりの配送完了に対して支払われるという事でした。
このような様々な課題を把握するうちに、配送員向けの配送効率化アプリの開発にも着手し、テストバージョンが出来上がります。
実際に自分自身が配送を経験して、実際の配送時にテストバージョンのアプリを使うことで、アプリ改善の勘所を掴んでいきました。
そして創業から2年弱経った2020年の4月にようやくTODOCUサポーターアプリをリリースしました。
TODOCUクラウドが生まれた背景
TODOCUサポーターを配送員の方に使ってもらったり、物流企業の方々に紹介させて頂く際に感じた事がありました。
「既存の配送端末との2台持ちは、不便じゃないか?」
既存の配送端末とは、荷物のバーコードスキャンを行う専用端末のことなのですが、その専用端末をTODOCUサポーターで代替することができれば、配送員の方は一つのアプリですべてを完結することができる為、その方法を実現するために生まれたのがTODOCUクラウドです。
TODOOCUクラウドは、TODOCUサポーターのデータとリアルタイムに連携されているので、物流企業さんや荷主さんの基幹システムとTODOOCUクラウドを繋ぐことで、配送員がTODOCUサポーターで行った処理がすべて、リアルタイムに基幹システムと連携することが可能になります。
もちろん、TODOCUクラウドは管理画面も存在するため、基幹システムが無い物流企業様に対しては、TODOCUクラウド自体が基幹システムの役目を果たす事例もあります。
今後の展開
207社は、このTODOCUサポーターを全国すべての配送員の方に提供すべく、スピード感を持って様々な機能改善を行って参ります。
既にTODOCUサポーターは毎週様々なアップデートが行われ、日々改善されております。
このTODOCUシリーズの普及を通して、宅配に関するステークホルダーである配送員/物流企業/荷主/荷受人すべての体験を向上させ、持続可能性の高い物流基盤を築く一助になる事を願っています。