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経済統計のよもやま話(GDP)

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GDP統計に関連したエッセイを集めています。
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#日本経済

2021年の実質GDP成長率が上方修正されましたね…

「コロナ前回復が早まった」は違うけど、2021年度が上方修正されたのは確か  昨日、2022年7…

やっぱり、GDP成長率は前年比で見よう!

前期比成長率では方向性がよくわからない  本日、2022年7~9月期の国内総生産(GDP)の一次…

QNA(Quarterly National Account)に求められるのはさらなる速報化か,精度向上か~E…

 四半期ごとに公表され、新聞などで大きく取り上げられる四半期GDP(QNA)の速報値。日本では…

2022年度成長率の下方修正、「ゲタ」も影響

 本日の日本経済新聞朝刊で、昨日公表された2021年10~12月期のGDP2次速報およびウクライナ…

公共投資データから見る国交省統計不正問題の影響~EBPMに資するデータPJ

「エビデンスに基づく政策立案(EBPM)に資する経済データの活用」のプロジェクトの一環として…

GDPナウキャスティング、始まりました~EBPMに資する経済データの活用PJ

 2021年3月まで「政策データウオッチ」というタイトルで発信させていただいていた、東京財団…

GDPの基準改定にご注意を!

 昨日(2020年12月8日)、2020年7~9月期の四半期別GDP速報の2次速報が公表されました。今回の2次速報は、いつもの1次速報からの改定とは異なり、基準改定が実施され、GDPの実績値が過去にさかのぼって変更されています。この変更の読み方について、以下まとめてみたいと思います。  というのも、昨日の日経新聞夕刊で驚くべき記述を見つけたためです。統計の見方を知らない(?)ために書かれたのか、明らかな間違いです。実質GDPの水準を、異なる基準で比較してはいけないのです。

1~3月期のGDP成長率、つかの間の上方修正?

 2020年1~3月期の実質GDP成長率(2次速報)が本日公表され、先月公表された1次速報値…

10~12月期は大幅マイナス成長~新型肺炎の影響はこれからなのに…

 本日、内閣府が2019年10~12月期の国内総生産(GDP)一次速報を公表しました。日経電子版は…

18年の成長率の大幅下方修正、気づいてます?

 本日(12月9日)、2019年7~9月期の四半期別国内総生産(GDP)の2次速報で、実質GD…

「予想外の高成長」、どの程度か?

 8月14日の日経朝刊に、先週金曜日に公表された2019年4~6月期の実質GDP成長率の1次速報に…

4~6月期の高成長をどう読むか

本日(8月9日)、2019年4~6月期の国内総生産(GDP)1次速報が公表され、実質ベースの年…

情報GDPとは何ぞや?

6月27日の日本経済新聞朝刊に「情報GDP」という耳慣れない言葉が登場し、米英中が上位3ヵ国で…

1~3月期GDP、前年比で観察しよう

 本日(5月20日)、2019年1~3月期の国内総生産(GDP)1次速報が公表され、実質ベースの年率で2.1%と高めの成長率となりました。しかし、「内容が良くない」というのが民間エコノミストの共通の見方です。  一般的に、こうした成長率は前の四半期(今回の場合は、2018年10~12月期)からの変動に注目します。しかし、最近の日本では、この前期比成長率がプラスマイナスを繰り返すなど方向性を捉えにくくなっています。私は、以前に下記のnoteで書いたように、前年同期比で観察した