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タップル新機能「おでかけ」で実現したかったUXとUI設計について

こんにちは。


タップル誕生の新機能開発チームでおでかけ機能のプロデューサーをしている永友です。


先日、半年の開発期間を経て、おでかけ機能をリリースしました。
おでかけ機能は、これからの日本の恋愛の在り方を大きく変える可能性を秘めた、
タップル過去最大規模の大型新機能となります。



タップルチームの中で、おでかけ機能のコンセプト構想は1年前からあり、
本腰入れてチーム組成しミッションに向き合ったのが半年前。


この半年は生みの苦しみで
私個人も、チームとしても時に楽しく、時に苦しくもがいた半年だったので、
おでかけ機能をどんな思いで作ったのか、どんなところにこだわっているのか書いてみようと思います。


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①おでかけのコンセプト設計


マッチングサービスのトレンドは今、「気軽にマッチする時代」から「気軽に会う時代」に移り変っています。


世界中で数々のマッチングサービスが生み出される中、
マッチして何人か会えたけど
メッセが長い!だるい!といったユーザーの声が
大きくなってきたことが背景にあります。


そこで出てきたのがDineやPIK、いきなりデートといったサービスで、
マッチした瞬間から会う前提で話せるサービスが生まれてきました。


タップルとしてもここに課題感を持っていたことと、
実際にユーザーさんに10名程度ヒアリングさせていただいたところ
「今よりももっと細かい趣味で繋がりたい!」
「趣味がない・・・(趣味のハードルが高い)」
という声が多かったことから、
今よりも細かくハードルの低い趣味×会う前提でマッチできる
というところに着目してコンセプトを固めました。


そうして固めたコンセプトが
「(趣味の言い訳を使って)24時間以内にデートのお相手が見つかる」おでかけ機能。


(趣味の言い訳を使って)というコンセプトは
表向きには入れていないですが、
ユーザーが使えば分かる「雰囲気」としてUIに落としています。


最近はカフェ巡りやインスタ映えの写真を撮ること、
お散歩と言った軽めの趣味が多くの20代に流行る中、


それが日常になっているために「趣味」と認識していないユーザーさんも多いと感じたので、
あえて趣味らしい趣味(ハイキングとかダイビングとかね)を打ち出さずに、
そう言った気軽な体験で会える世界観に仕上げました。


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②最初に理想のストーリーと数値を定義


大型新機能の仕様を詰める際にやってよかったと思うことが
ペルソナとカスタマージャーニーマップの言語化
そしてなんとなくこれくらいの人が使うだろうな、という数値の設定です。


ペルソナ・カスタマージャーニーマップの言語化は
チームメンバー全員でやることで、かなり意識を統一できました。
議論が迷走しても、ここに戻ってくることができれば、絶対に迷走から戻ってこれます。


また、数値の設定も最初にふわっと持っておくだけで、
カスタマージャーニーマップには沿ってるけど
この仕様だと世界観に適した数値に足りないから、もう一工夫必要かも
といった事態に全員が気付くことができます。


例えばおでかけ機能だと、女性のおでかけプラン投稿導線はかなり議論が紛糾しました。


女性の投稿が魅力的に見えるようにするには、女性にひとことを記入して欲しい。
でもひとこと記入を必須にすると間違いなく投稿ハードルが高くなって
毎日これくらいの人に気軽に使ってもらって、気軽にデートして欲しいというUXは達成できないだろう。
だから女性が思わず見たくなるようなプラン一覧を並べて
気軽に選んだら男性からデートのおさそいが届いた、という世界観にしたほうがいいだろう・・・と。


この結論に至るまで1ヶ月ほど試行錯誤し、
デザイナー様様に作ってもらったプロトタイプを何度となく捨てることになりました。涙
でも、だからこそ今のUI設計は全員が自信を持ってこれでいいのだ、という状態になっています。


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③ペルソナは22歳

今回、おでかけ全体の世界観を作るに当たって、
全員で呪文のように何度も口にしたのが「ペルソナは22歳」。


おでかけを使う女の子は22歳の女の子で、
私たちが好むような服は着ないし、大人なデートはちょっと早い。
だからこそ22歳の女の子が買いそうな雑誌、好みそうなデザイン、好みそうな体験


普段使いそうな言葉遣い、を徹底して意識し、
ワード・デザインを選択しています。


こういったところに少しでも違和感を感じると、
ユーザーは使ってくれないと思っているので、
神経質にこだわって作り上げました。


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④奥手な男子でも使えるように


デートに1通目から誘える男子は、
コミュ力が高かったりするので、既存のサービスでも割と簡単に女性をデートに誘うことができます。
でも、そういう男子は一部で、
最近は草食男子というワードも流行ったように、奥手な男子が多い印象を持っています。


実際にユーザーさんにお会いしても
どうやって誘えばいいかわからない
「とにかくいつもメッセージを続けて、様子を伺うけど途中から返って来なくなる
と言った悩みが聞かれました。


また、おでかけ機能に携わる男子開発メンバーもどちらかというとこちらのタイプだったので(笑)
こういった男子の悩みも同時に解決する機能でありたい、ということで

・タグ機能
・男性のおさそい文にプレースホルダーをつける

という案を採用しました。


女性が気になる体験だけでなく、付随するタグ(今週末暇、寿司、イタリアンなど)を選択することで
男性がデートの提案(イタリアン食べに行きませんか!?、今週末暇なので会いましょう!)をしやすくなっています。


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⑤奥ゆかしい日本人だからこそ必要な「趣味の言い訳」

日本は、世界各国と比べても、ちょっと特殊な文化を持つ国だと思っています。

・空気を読むことに長けている
・自己主張がそんなに強くない
・物事に言い訳を持ちたくなる

といった特徴を持つのは、
日本人の奥ゆかしい文化があるからこそ根付いたのではないでしょうか。


だからこそ、日本人女子は、気になる男性に
「ディズニーランドに一緒に行こうよ!」とダイレクトに言わず、
「ディズニーの新しいアトラクション乗ってみたいんだよねー!」と軽いクッションを入れて
男性から誘われることを待つことが多いと思っています。


「街コン、私は興味なかったんだけど、友達に誘われたから行ってみたら意外と楽しかったよ」
英語の勉強したかったからTinderをDLしたんだけど、Tinderで彼氏できた」(←!?)
みたいな。笑


こういった日本人にたくさん使ってもらえる機能にしたいからこそ、
おでかけ機能は

・女性が「デートに誘われたから行った」という言い訳ができる
・男性が「デートに誘いやすい」言い訳がある

という2点を意識して、UI設計しています。


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最後に


この話が出た当初は、役員レイヤーが挑戦するミッションだったところ、
「私にやらせてほしい」とお願いし、始まったプロジェクトでした。
自分自身としても今までとは段の違いの難易度に挑戦したかった&マッチングサービスの新しいカタチを自分の手で作りたかった
という理由で、挑戦させてもらいました。


Facebookのダカイもザッカーバーグさん(参照元)が俺がやると決算で言っていたし、
Airbnbのダカイ(イベント機能)も創業メンバーのゲビアさん(参照元)がやっていて、
Instagramのダカイも最高製品責任者のケビン・ウェイルさん(参照元)がやっていて、
各社それくらい力を入れなければ実現できないと思っているところに
タップルのダカイを任せてもらえたのは、人生でこの先あるかないかぐらいのビッグチャレンジだと思っています。(まだダカイやりきってないけどね笑)


そして、一番感謝しているのはチームメンバーで、
今回のメンバーは私が社長にお願いして、20代が中心となるチャレンジ精神の強いメンバーで挑戦させてもらいました。


デザイナーのモギさん@400g、iOSエンジニアのsskさん、androidエンジニアのスーさん@nyanyoni ‏、サーバーエンジニアのキム、マーケのぐっさん 


今ではほぼ私が言おうとしたことを先に気付いて動いてくださっていたり、
全員の思考が同じところにあるからこそ、言葉少なにお互いが言いたいこと分かるのが
本当に日々ものづくりをしていてめちゃくちゃ気持ちいいです。


このメンバーがいなければ、この世界観を作れなかったと思うので、本当に感謝と尊敬しかありません。


ここからおでかけ機能はやりたいことがたくさんあるし、
やりたいことを全部できたらもっともっとすごいことになるとワクワクしています。
正直厳しいのはここから先なので、ワクワクと一緒にめちゃめちゃ怖い気持ちもあるのですが。笑


私の夢は20代のうちに、一時代を変えるプロダクト(メルカリ、ゼクシィ、instagramのような)を作って、
日本を代表するサービスに仕上げること
です。
タップルで付き合って幸せなカップルが、
1組も恥ずかしがらずに人に紹介できるサービスをここから一気に目指します。


おでかけを通して目指すタップルの未来については、
Realsoundさんにも取材いただいたのでこちらもぜひご覧くださいね

出会いのカジュアル化を進める「タップル誕生」 “おでかけ機能”でマッチングアプリはどう変化する?


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