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聞き方のレベル

【今回の文字数:1438文字(所要時間2分半~3分半)】

はじめに

いつもご覧いただきありがとうございます。今回初めて来てくださった方は、ぜひこちらもご覧ください。

今回は「聞き方のレベル」について書きたいと思います。

MITのオットーシャーマーさんが提唱した「U理論」を参考にしています。この「U理論」によると、人とのコミュニケーションにおける聞き方の深さには4つのレベルがあると説明されています。こてを紐解いていきます。

【レベル1】自分の枠内の視点で考える

新しい情報を過去の思い込みの中に流し込む聞き方です。簡単に言えば、「ようするに、〇〇でしょ。」とまとめるような聞き方です。これは最も浅い聞き方となります。

『思い込みの中に流し込む』ということなので、わかった「つもり」という聞き方でしょう。これって陥りやすい聞き方ですが、実際に「この人、分かったつもりになっているな。」と見透かされやすい聞き方でもあります。この聞き方は相手に不快感を与えるだけでなく、このような聞き方が繰り返されてしまうと、「この人に話しても無駄だな」となり、話しかけられなくなってしまいます。これが上司と部下の関係だったら最悪です。部下はこの上司のもとには相談しに行かなくなります。上司を飛び越えてさらに上の人に直接相談するようになるでしょう。

生徒と教師の関係も同じです。こんな聞き方をする教師の下に相談に行く生徒はどんどん減ることでしょう。担任と生徒の関係だったら最悪です。相談したいことは担任以外の教師に相談することでしょう。

【レベル2】視点が自分と周辺の境界にある

これは、事実を客観的に認識できる聞き方です。一見すると、客観的に認識できているので良い聞き方に感じますが、実際はまだまだ浅い聞き方と言われています。なぜなら、レベル1のように、わかったつもりになっているよりかは幾分マシですが、相手の感情に寄り添うことまではできておらず、やはり、まだ自分の枠組みの中で物事を理解しようとしています。

【レベル3】自分の外に視点がある

相手の感情を、相手が日常使っている言葉で表現できる状態です。ここまでくると、相手も「しっかり聞いてくれているんだな。」と感じることができるでしょう。こんな上司や教師にはまた相談したい、話しかけたいと思うはずです。人の話を聞くのなら、せめてこのレベルであることが最低ラインではないでしょうか。

【レベル4】自由な視点

何か大きなものとつながった感覚を得た状態です。人の話を聞く中で、このような感覚になったことはありませんか?この感覚を覚えることこそが、最高レベルの聞き方です。今までの体験や知識とつながるような知覚をするそんな感覚です。

聞くって難しい

さて、これら4段階のレベルのうち、レベル1のように、「要するに〇〇でしょ」とまとめる聞き方は最低です。このような聞き方では相手を不快にさせるだけでなく、聞き手も、これまでの枠組みから脱する機会を得ることができません。より深いコミュニケーションによって、相手との対話から深い気付きや創造的な発見や生成を起こす機会をみすみす逃してしまいます。「要するに〇〇だ」とパターン化してしまう限り、新しい学びを得ることはできません。

また、簡単に「わかる」ことはできません。簡単に「わかる」ということは、結局のところ相手の話を自分の過去の経験と照らし合わせて、似たようなものを見つけているだけです。そこには過去の経験を補強をしても、新しい学びを得ることはできません。相手が、「自分の話を理解してていない。」と感じたとき、もう相談しないでおこうと考えるかもしれません。お互いにとって不幸なことです。

相手のためにも、そして自分の学びのためにも、安易に「わかった」と思わず、相手の言っていることを傾聴し、共感することが大切です。

参考文献

新時代を生き抜く24の思考・行動様式 NEWTYPE ニュータイプの時代:山口周著

今後の予定

※下記日程は予定です。生徒指導などの関係でnoteが更新できない場合、掲載日がずれます。
※下記題名は仮題です。

5月19日(水)「わからない」から学べ

5月20日(木)動かない

5月21日(金)生徒指導とは

5月22日(土)毎日の校門挨拶

5月23日(日)その指示伝わってる?

他にも「こんな話が聞きたい」というものがあればリクエストお待ちしております。

最後に

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