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無駄な努力~現役中学校教員からの警告~1516文字(所要時間約2~3分)

はじめに

いつもご覧いただきありがとうございます。今回初めて来てくださった方はぜひこちらもご覧ください。

ちなみに今回の文字数は1516文字です。時間にしておよそ2~3分です。

努力って大事?

以前このような記事を書きました

ここでは、1万時間の法則の話をつかって、努力の大切さを話しました。ですが、努力には「方向」も大切であり、ただ我武者羅に頑張ればよいというわけではありません。

王貞治さんは「努力は必ず報われる。報われないとすれば、それはまだ努力とは言わない。」ともおっしゃっています。たしかにその通りですが、ここで努力の方法や方向性が間違っていては、この金言は無意味なものになってしまいます。

努力すればモーツアルトさんや王貞治さんのような天才になれるのか

努力は大切です。モーツアルトさんも王貞治さんも、努力したからこそ天才と呼ばれる境地に達したわけです。ですが、ここで間違えてはいけないのは、「努力すればモーツアルトさんや王貞治さんのような天才になれる」というわけではないことです。確かに天才であるモーツアルトさんや王貞治さんは努力されました。だからと言って、「努力すればモーツアルトさんや王貞治さんのような天才になれる」というわけではありません。そうではなく、「努力なしにはモーツアルトさんや王貞治さんのような天才にはなれない。」というのが正しいのです。

では、どうすればいいのか

ただ闇雲に努力すればモーツアルトさんや王貞治さんのような天才になれるわけではありません。だからと言って「努力したって無駄」というわけではもちろんありません。「正しく努力する」ということが大事なわけです。では、どうすればいいのでしょうか。

まずその場で努力することが大事です。ですが、人一倍努力しているのになかなか成果が上がらないという時は、努力不足ではなく、場所が悪い可能性を疑わなければなりません。つまり、あなたの資質能力と、その仕事や物事の相性が悪い可能性があるわけです。努力には「その場で一所懸命努力し続ける」というものと、「自分にはどんな仕事や物事が向いているかと考え、さまざまな情報を集めて次の仕事や物事を見つける」という努力の2種類があります。この2つめの努力は、『自分には向いていない』という事実にしっかり向き合う必要があります。一見すると「逃げている」ととらえられかねませんが、そんなことはありません。むしろ、ひたすらに分かりやすい努力を続けることこそ、「自分に合った場所を探す努力」から逃げていると言い換えることもできます。

ノーベル賞を受賞された山中教授も実は・・・

ノーベル賞を受賞された山中教授は、まさに「自分に合った場所を探す努力」を続けて実を結んだ方です。

山中さんはスポーツ整形外科医を夢見て整形外科研修医として勤務されましたが、手術があまりにも下手だったため、「向いていない」と感じて、2年後には基礎医学を学ぶための薬理学研究科に入学します。しかし、伝統的な薬理学にも強いフラストレーションを抱いて、ここでも挫折されますが、ここでの研究の最中に、強い関心を得られる出来事に遭遇し、アメリカのグラッドストーン研究所でゼロから分子生物学を勉強し、どんな細胞にも変化するES細胞に強い興味を持つようになりました。帰国後に大阪市立大学医学部助手になってES細胞の研究をゼロから始めます。そして研究を重ねた結果、あのiPS細胞の発見につながり、ノーベル賞を受賞されました。

結局努力は大事なの?どうすればいいの?

努力することはもちろん大切です。ですが、闇雲に努力しても報いが得られるわけではありません。大事なことは「努力の方向と自分の適性があっているか」であったり、「努力が技量の向上に結び付く正しいやり方になっているか」という点です。この2点が満たされていない限り、ただの徒労に終わる可能性が高くなってしまいます。

参考文献

新時代を生き抜く24の思考・行動様式 NEWTYPE ニュータイプの時代:山口周著

今後の予定

5月14日(金)シェアとギブ

5月15日(土)逃げる

5月16日(日)やんちゃ学校に1か月勤務して

他にも「こんな話が聞きたい」というものがあればリクエストお待ちしております。

最後に

フォロー39いただきありがとうございます。

基本的に500~1500文字程度の読みやすい記事を心がけています。少し空いた時間のお供にどうぞ。

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