ソンジェ背負って走れ15_ストーリーごとの感想_9話(最終回までのネタばれ有)
みなさんこんにちは!そして、前回の長い長い8話を見てくださった方ありがとうございました!
今日は9話ですが、私は大学生ソル(9〜12話)の髪型が大好き。あの緩いウェーブがとっても可愛い!!そして9話はなんと言っても最後の10分が凄まじい。記憶を消してもう一度見たい。そしてそのラスト10分に向けた丁寧な伏線の貼り方もポイントです。ではいってみましょう!
毎度のことですが、ここからは最終話までのネタバレを含みますので、まだ最終話まで行っていない人は見ないでくださいね!!
9話冒頭はソンジェがホテルで襲われた事件の詳細から。そしてソンジェを再び助けようと腕時計を探すソル。インニョクと口喧嘩みたいになるシーンが自分的に好きなシーンの一つです。今それどころじゃねぇんだよ!!!と言わんばかりの声が、画面の外の空気まで凍らせるよう。こういう感情を爆発させる演技、本当にヘユンちゃん最高だと思う。
ここでついに、ソルはキムヨンスがソンジェに狙われる理由と自分が関係あることに気づきます。ソンジェの死はソンジェの内面的な問題から来ていたと思っていたのに、実は自分が原因だったとは。こうなると本当に話が変わってきますよね。
捜査報告書を読むシーンも好きポイント。捜査報告書の内容がソンジェの声で流れるものの、機械的で無機質な読み方ですよね。事件の様子も映像として流れますが、視聴者として把握できるのは事件の内容(事実)だけで、この時のソンジェの気持ちは分かりません。つまり、供述書以上の情報は視聴者にも与えられないので、私たちは知らないうちにソンジェの供述書を読んでいるソルと同じ気持ちになり、ソルに感情移入するようになっているのではないかな〜と。
そして腕時計を見つけて、ソルはまたタイムスリップします。リアタイしていた時「ソンジェ今回は死なないんだー」と思ったのですが(失礼すぎ)、これはタイムスリップの回数をリセットさせないためでしたね。ソンジェの死によってタイムスリップの回数がリセットされるというのは、13話の大きなポイントになっているので、それを使わないためだったのかな〜。こうしてなぜか大学の銅像の上へタイムスリップ!!さっきまで超シリアスだったのに一気にコメディに!この切り替えが本当に素晴らしい。
銅像の上から落ちながら、ソルは「ソンジェを助けてから死ななきゃいけないのに」と思ってるのがなんとも切ない。腕時計を探していた時にも「死ぬべきなのは私だった」と言っていて、心の底から思っていることがわかります。辛い。
そしてここでソルは、自殺だと思ってソンジェに色々とやってきたことは他殺を防ぐには無意味だったと嘆きます。でも!!これまでの3回のタイムリープは無駄ではなく、これまでの行動全てによってソンジェは「ソルは自分のことをすごく大切に思ってくれて、守ってくれようとしているのでは?」と気づくんですよね…。本当に狂ってる脚本…。これはそのシーン(10話)で熱く語らせてください笑
そしてさすが行動派のソル。すぐにキムヨンスについて警察に通報し、護身用のグッズも買い揃えます。こういう自分でどうにかしようと動きまくるキャラクターがぶれないのが本当に素敵。
そして久しぶりのテソンーー!カッコよくなってる!!笑。高校も無事卒業していて、ソルがテソンの人生を良い方向に変えていっていることがわかって安心!お父さんとも仲違いしていないことがわかるシーンがサラッと入っていますね。この親子仲の改善がソンジェの命を救うなんて、誰が予想したでしょうか…。やはり脚本素晴らしすぎる。にしても7・8話でほとんどテソンは出てこなかったので、出てきてくれて安心しました。テソンは洋服の社長になってますが、これも当時の韓国で実際にあった現象(SNSで人気者になった人たちがそのまま洋服をプロデュースして大繁盛する…という流れ)があったそう。テソンは劇中で高校生時代にSNSの人気者だったので、韓国の人からしたら「あの時代のあの人たちのことか!」と思ったのではないでしょうか。日本で言うと、益若つばさのつけまが大ブレークしたみたいな感じなのかな…??
短いシーンだけど、テソンがソルをまだ大好きなこともこのシーンから分かります。特にテソンがプロデュースしているアパレルの名前!一瞬しか画面に出てきませんが、テソンの誕生日にソルがプレゼントした歌(芝刈りダンス付き笑)の歌詞だそう!歌のプレゼント、相当嬉しかったんだろうな〜泣。そしてソルに対する「元カノ」って呼び方からも、「一度は付き合ってたんだ、ただの友達ではないぜ」というテソンの意地が見える気がします笑。そして何より32歳のソルだとすぐに気づくところ。テソンが好きなのは32歳のソルなので、どんなソルでも大好きなソンジェよりすぐ気づくんだと思います。うわあテソン〜〜〜泣
そしてソナギを作曲中のソンジェ!この世界線でもソナギがあることに大感謝。そして作詞・作曲中の姿も見せてくれるこのドラマ、ありがてぇ〜〜!ファンの心情よくわかってるぅぅぅ!と思っていたら、これは9話最後のどんでん返しへの大伏線でしたね…。伏線がさりげなさすぎて伏線と気づかないけどしっかり記憶に残るシーンにはしてくる製作陣の凄さよ…。
帰宅後、リュックからぐしゃぐしゃになったソナギの楽譜を取り出して、丁寧に折り目やしわを伸ばすソンジェ。楽譜を見ながら思うのはもちろんソルのことだけど、ソンジェにとってソルとの思い出が悲しいシーンでいっぱいになってしまっているのが辛い。もっと沢山楽しい思い出もあったじゃない…。
そしてMT!「新歓合宿でキスした相手と結婚する」と言うありがちな伝説だけど、このMTの伝説がこの後最終話まで視聴者の心の支えになりました笑。「大丈夫…我々にはMTの伝説がある…震」とこの後訪れるいくつもの荒波を乗り越えた記憶があります笑。ありがとう、MTの伝説…。
にしてもMT中のソルはもうずーーーっと可愛い。三つ編みが可愛さを倍増させてる。ゲームやってる時のヘユンちゃんの滑舌の良さも好き笑。少女時代のダンスも超かわいい。そしてうがい先輩には自分でバシッと言ってのけるソルが本当に大好き!中身は32歳だから大学生の男子なんて何にも怖くないよね笑。そして超個人的な話になりますが、私も大学のサークルの先輩たちあんまり好きじゃなかったので、ソルが私の先輩にも怒ってくれた気がしてスッキリしました笑。ヘユンちゃんの怒った時に出す「腹から出てます!!」な声が大好きなんだよな〜
そして猪発生ポイントに入ってしまうソル。ソンジェ背負って走れと同時期に放映されていた涙の女王では猪に襲われるシーンがあったので、まさかの猪被りか?!と思いましたが違いました。まさかの猪の罠に引っかかって宙吊りになるソル笑笑。この展開は誰にも読めんわ笑。後にイムクムも引っかかるので、兄妹揃って宙吊りになるとは笑
にしても、このシーンのソンジェとソルの初々しい感じがたまらなくよい!お姫様抱っこする時の2人のサイズ感も本当に良い…。ソンジェは高校生の時から大人っぽくなっていて、でも32歳よりは圧倒的に初々しくて…。ピョンウソクの演じ分けが見事。
そしてうがい薬先輩の公開告白!ちょうどこの時代に本当に韓国で花より男子が放送されていたころらしく、その先輩は道明寺の真似をしているみたいです笑。ちなみに、9話の序盤でソルがソンジェの腕時計を探すシーンがありますが、ソルが部屋の勉強机の引き出しを探すとき、一瞬花より男子の漫画が写ります笑。まあまあシリアスなシーンにネタを差し込むなんて、油断ならない!!!笑
そしてついにきましたラスト10分。もうね、9話はこのラスト10分のためにあったと言っても過言ではない。
酔っ払って外に出たソルと、それを追いかけてきたソンジェ。ソルが寝転んで涙しながら、「あの時(2024年にバス停で電話してた時)会いたいと言っていたら、ソンジェは助かったかな」と言うセリフがたまりません。9話、常にソルはソンジェの死を自分のせいだと責めているんですよね。バス停でのふとした会話も忘れられず、私が死ぬべきだったと本気で思うほど…。
そしてソルが嫌がっているかも、と思うとソルに近づけないソンジェ。でも帰るわけでもなく、ソルが顔面から下に落ちそうになると助けるソンジェ…。そしてソンジェからしたら訳のわからないことで泣かれるし叩かれてるのに、「ごめん、僕が悪かったよ」って言うソンジェ…泣。こういう優しさって、普通2番手が持ち合わせている優しさだと思うんですが、それを主人公がやるのがたまらない。最高な2番手の気質をそのまま主人公に与えてくれた脚本家さんありがとうほんと…。口座に直接入金させてくれ…
ソルが酔ったままソンジェに「なんで心配するの?ばかなの?!」と思いをぶつけるシーンも大好きで何度も見ました。特にソルの「お願い」の言い方。個人的に9話の中で1番記憶に残る台詞回し(マニアックすぎてごめんなさい笑)。心からの切実な願いであることが本当に本当によく伝わってきます。
合宿から戻り、キムヨンスが目の前に現れるかもと逃げるソル。お腹の辺りでリュックの紐をぎゅっとしめている様子が映ります。一個前の世界線で、ソンジェは道に落ちていたソルのリュックを見つけてソルを追い、そこでキムヨンスと鉢合わせているので、それを避けたかったのかなと思いました。ソルの健気さに涙…。ソルは自分がキムヨンスに襲われることを避けたいのではなく、とにかくキムヨンスとソンジェを会わせたくないんですよね…泣
そこへ現れるソンジェ。さあ、、、ここが9話の見せ場、、、
「なんであの曲(ソナギ)を知ってるんだ?」から始まる伏線回収。
「お前は誰だ」「本当に未来から来たのか?」
本当に鳥肌がたつ。ソナギの作曲風景を見せたのも、イニョクに他の人に聴かせたのかを確認したのも、全部ここに繋がっていたとは。未発表の曲をソルが知っているというあり得ない状況とソルがポツリとこぼした「未来に帰る」と言う言葉…。ソンジェは推測できるような、そして視聴者は気づかないようなヒントを上手に脚本の中に散りばめていて、辻褄も綺麗に合っていて本当にあっぱれ。
私の感動ポイントは、OSTがこんなに物語の中で重要で意味のある使われ方をしたこと。「未来から来たのか?」のシーンは、1話放送前に公開されたティザーにあったので、一体どうやってソンジェに勘づかれるんだろう…と思っていましたが、まさかソナギがその鍵になるとは…。
推測もできそうな伏線回収方法だったのに、ソナギが重要な歌だったことは視聴者も全員わかっていたのに、ほとんどの視聴者はこの展開に気づかなかったと思います。本当にお見事としか言いようがない。視聴者に勘づかれてもおかしくないくらい、しっかりとそれまでの物語の中にアイテムを落とし込んでいて、それでもなお視聴者の予想をいい意味で裏切る方法・タイミングで回収していく。いや〜〜あっぱれすぎるーーー。
そしてそしてエピローグ!!!!キスしとったんかい!!!!笑。途中ヒョンジュとイムクムのキスシーンが出てくるので、「MTの伝説の件はこのカップルにかかってくる感じか〜」と思っていたら!!ありがとう脚本!!!このMTの伝説をひたすら信じ続けたこの後の10〜16話。ちょこちょこ安心材料をばら撒いてくれる神脚本にあっぱれ。
さて…今回も長くなりましたが…これにて9話の感想は終わりです。9話は本当に最後の伏線回収の仕方が衝撃的で、ゾワゾワゾワゾワ〜と鳥肌立ったのを覚えています。本当に記憶を無くしてもう一度見たい。あの時の感動を思い出したい…。まだ見てない人羨ましすぎる…泣
と言うわけで次回は10話、ついに大台に乗りました泣。残りもあともうちょっと。私も必死にソンジェ背負って走り切りたいと思いますので、皆さんもしよければ次回も見てください!