ソンジェ背負って走れ16_ストーリーごとの感想_10話(最終回までのネタばれ有)
みなさん、メリークリスマス!笑。クリスマスですが、私はまだソンジェを背負っております笑
今日は10話。いつもの通り、最終話までのネタバレを含んでいるので、最終話まで見ていない人はすぐにこの記事を閉じてくださいね〜!
私の中で9話と10話はセットです。ソンジェがソルが置かれている状況に気づき、そして受け入れることで、ソルへの恋心が愛に変化していく…という流れを見事な伏線回収と共に描いていると思います。
個人的にはソンジェ片想い女性が強心臓すぎるのが面白く、絶対脈なしな彼女に対してもバンバン嫉妬するソルをひたすら愛でる会も開催できるのがこの10話です笑。
9話のラストはソンジェがソルのタイムリープに勘づくところで終わりましたが、10話の冒頭では「ソルがソナギを知っていた」と言うだけではタイムリープを信じきれないソンジェが描かれます(それはそう)。自分のことが嫌すぎてソルが変なことを言い出したのかな、と思い、思わずアメリカ行きを宣言してしまうソンジェ。まだ大人になりきってない感じが可愛い笑。アメリカ行きは口から思わず出た言葉だったのに、ソルの抜群の行動力故にどんどん既成事実になっていく様が面白くもあり切なくもあり…。ソルの行動力がこうやって裏目に出るなんて笑。
一方Eclipseもデビューに向けて走り始めます。というか、過去をどういじってもEclipseはデビューして、ソンジェはボーカルになる運命なの本当にすごい。ソルとソンジェが結局出会ってしまうのと同じくらい、いやそれ以上に強い運命で紐づけられている気もします。今思うと、ソルによってソンジェが死と結びついてしまったように、イニョクによってソンジェとEclipseメンバーとしてのデビューが固く結び付けられている気がします。そしてテソンがソンジェに生をもたらすという…(感涙)。
話は少し変わりますが、9話と10話のもう一つの特徴として、イムクムとソルの兄妹感が強調されていることだと思います。9話では2人して猪の罠に引っ掛かってるし(前代未聞すぎ笑)、今回も大学内で「気になる相手を見かけて秒で逃げる」ことをしています笑。兄妹という設定だけで、実際は兄妹感がないドラマもありますが(もちろん容姿を似せるのは難しいし)、こういうところでちょいちょい兄妹感を出してくるのがすごい!
そして!!9・10話の個人的見どころ、ソンジェ好き女の子の登場と奮闘、そして彼女の心臓の強さにびっくりかつもはや尊敬し始める(私だけかもしれないけれど…)。リアタイしていた時、この女優さんまでもなぜか少し叩かれていて(単純にソンジェのことを好きな役をやったから笑)可哀想だなぁと思うと同時に、いかにこのドラマにみんな没入していたか、ソンジェだけが人気なのではなくソルとソンジェが共に幸せになることをいかにみんなが望んでいたかの象徴なのかなぁ…と今は思ったりします(にしても女優さんのインスタに色々書き込んだりするのは私は反対ですが!笑)
大学内での彼女とソンジェのやりとりは、ほぼ過去のソルとのやりとりの対比になっていますよね〜!本当に抜け目のない脚本と演出!ソルとは自分から手の大きさを比べてニヤニヤしていたのに、このソンジェ好き女性とは比べもしない。いや〜あの甘酸っぱい時間を見ている視聴者からしたら、ソンジェわっかりやすーーいって思うくらい態度に出ているのに、しっかりソルが嫉妬するのも可愛い笑。彼女、絶対脈なしじゃんかねぇ、、、笑。
居酒屋?にヒョンジュと入るソル。高校生時代に放課後カフェに行っていたことを思い出して、勝手に感慨深い気持ちになっていました笑。甘いお酒を飲むヒョンジュを見て「可愛い」と思う中身32歳ソル。ちょこちょこ32歳の感性が出てくることで、「そうだ、ソルは32歳だ…」と視聴者に思い出させる効果がある気がします。
ここでソンジェ一行も来店。この居酒屋のシーン、大大大好き!!
ソンジェ好き女性が自分の隣に席移動したことにも気づいていないソンジェのソンジェ好き女性への興味のなさ異常だし(流石に気づいてあげてほしい笑)、それにも関わらずゴムを口に咥えて髪を結いてるソンジェすき女性心臓強すぎだし、そしてその様子も全く見ていないソンジェ笑。「酔ったかも!」な女性に対して「じゃあ帰れば?」なソンジェ笑。え、それは普通にちょっとひどくないか??笑。カオスもカオスすぎて面白い笑。誰が見ても脈なし、というか嫌ってるのでは???くらいなのに、告白するこの女性マジで心臓強すぎて、どうやって育ってきたのかもはやドラマ1本作ってほしい笑。みんな草食化していると言われている現代に必要な存在な気がしてきた笑。そしてソンジェが拒否せずちょっと黙っただけで「付き合うの?!?!」ってなってるソルは可愛すぎる。ソンジェは黙ってた間もソルのこと思い出してたのにね。誰が見ても脈なしだから安心してくれソル…笑。
そしてゴミ箱被って走っていくソル笑。ゴミ箱かぶって走る姿ももはや愛らしく見えるソルことヘユンちゃん、恐ろしい…!
その姿をみていたソンジェの友達。水泳部から一緒の人だよね!彼だけがソルの気持ちに気付いているのがなんとも言えない笑。ソンジェ、きっと恋愛相談する相手はイニョクじゃなくてその友達だわ笑
さらにさらに、家の屋上でまんまと嫉妬するソルが可愛すぎるぅぅぅぅ!イムクムと屋上でバタバタする姿、ほんとどうしようか?ってくらい可愛い。ソンジェに見せてあげたいこのソルの可愛らしい姿を。むりやりキスされちゃったイムクムと、ソンジェが強心臓女性から無理やりキスされたと思ってるソルの掛け合いが会話になってそうでなってなくて、でも双方の言い訳を聞く会みたいにもなっており、ほんとうに脚本よくできてる。私はこのソルの「いやよ!だめよ!」with 大きく両手でバッテンポーズするソルが大好き。ちょっとこれは本当に勘弁、ってくらい可愛い。そしてそのあと「いやでも私に嫉妬する権利ないな、自分で避けてるもんな。おっけ!幸せならおっけーーー!」ってなるのが「ソンジェの幸せを願うソル」そのものだし、なんか32歳っぽくて泣けました笑。
で、ソンジェ登場なわけですが、ここでもまた字幕問題発生しております。日本語字幕では「タイムスリップだか知らないが、どの時空から来ても構わない。俺にとってはどれも同じお前だ。お前は?今まで俺を好きだったことは?一瞬でもなかったか?」ってなってるんですが、実際は「どの時間軸から来ても構わない、僕にとっては過去のお前も未来のお前も、全部同じお前だ」と伝えてから、「お前が生きてきた全ての時間において、俺を好きだったことはなかった?」と聞いているんですよね。すっごく素敵な、そしてソルが前のタイムリープで感じていた不安(お節介しちゃったから今回ソンジェが勘違いして好きになっちゃったのかも)を打ち消す告白、さらに32歳のソルが好きなテソンとの比較にもなっている素晴らしい告白なのに勿体無い…。
こんな素敵な告白をしたのに、またもこっぴどくフラれるソンジェ…その後に部屋の窓からソルの部屋方面を見てるソンジェと、それに気付いて部屋のなかでソンジェに背を向け膝を抱えて隠れるソル。9話以降、まさにこの関係性が続いてますよね。8話では2人とも朝日に照らされながら向き合って心通わせたのに…。一回あの幸せを知ってしまっているから、視聴者もソルも心がずたずたになります…。
さ〜〜!!テソンも負けていませんよぉ!!ソルの事件を知って訪ねてきたテソンは、高校の時の軽さはそのままに、すごーくスマートな優しさを身につけた青年になりました。これもソルがタイムリープしてテソンにきちんと接したから。よかったねぇテソン~~
花束片手にソルを家まで送るテソン、めちゃめちゃかっこよくないですか??ちょっとダサめなチャラさが消えて、代わりにソフトさが残り、隠していた優しさが素直に前にでるようになったテソン。え、最高じゃない???そしてなんかこの夜に街灯の照明加減がめちゃめちゃいいのか、本当にかっこいい。こんなに一途なのに、ソルから浮気者扱いされるの不憫すぎる…。手じゃなくてチェーンでも握っとけって、冗談のふりして心からソルが心配なんだよね…。次はぜひソンゴニくん主役で幸せカップルドラマやってくれ…。正座してみます…。
そしてさすが将来の刑事。めちゃめちゃ察しがよいのも推せる。あと、自分のお父さんのことをソルの前で「仕事はできるんだ」って言うテソンの姿がめちゃめちゃ嬉しかったな。お父さんのこと尊敬し始めてることがしっかり伝わってきます。
そしてここから子供っぽすぎるテソンとソンジェの張り合いが始まるわけですが、どの世界線でも張り合ってるからこれも運命笑。そしてソル母はテソン派、おばあちゃんはソンジェ派ということが判明笑。ここ、メイキングでおばあちゃん役の人がピョンウソクの筋肉触ったり、「あと数年若ければ!」って冗談言ってたりしてめちゃめちゃ面白かった笑。実世界でもお気に入りっぽい笑。最終的に2人で喧嘩して、水びっしゃぁぁぁって店内にぶちまけてるのやばすぎ笑ビデオ屋なのに笑。
こうして2人の友情も深まり?テソンはソンジェの家に泊まることに。いや~これね。ここのシーンも胸熱です。「鈍感なのか…理解する気がないのか…」から始まるテソンの台詞は、テソンが勘がよいからこそが分かってしまうソルの本心をソンジェに伝えてしまうシーンでした。これがないと諸々繋がらない大切なシーン。あ~~それ伝えちゃうのソンジェに?ただでさえソンジェ完全有利なのに?って思ったけれど、もう自分にはソルの気持ちはどうしたって向かわないってことがひしひしと分かるんでしょうね…。あーつらい。
そして、ついにやってきたラスト5分。9話もそうでしたが、この10話のラスト5分で繰り広げられる伏線回収に私は度肝抜かされました。リアルに鳥肌たった。まず、予想外だったのが空港にいたはずのソンジェがソルの前に現れたこと。そしてソンジェがソルの置かれている状況を全て理解していたことです。そしてソンジェがこのタイミングでタイムカプセル開けたという衝撃も衝撃展開。神脚本に考察裏切られまくってもはや爽快です笑。
この時の流れを私の心情推移と共に振り返ってみましょう笑。①キムヨンスのと思われるトラックがソルめがけて走ってきて、画面にはソルの脚が何度も写されます(恐怖)。②そして前から突然現れるソンジェ(パニック)。③僕のこと好きでしょ?とか言い出すソンジェ(混乱)。④ソルの行動の意味が全部わかったんだ、と言い出してまじで全部理解してるソンジェ(戦き)。⑤そしてポッケから出てくる時計(鳥肌ぞわぞわぞわぁぁぁぁ)
え、これみなさん、ここでタイムカプセルくると思ってました?????私はもうてっきりタイムカプセルは2022年にソンジェがバチバチの革ジャンとサングラスで掘り起こすものだと思ってたら…今あけるなんて……。もう脳内パニックだし、本当に展開が視聴者の考察を裏切りまくり!!!だって今開けると思わないじゃん(2回目)…。
そして、ソンジェはソルからの手紙を読みながら、プールに落ちたときのことを思い出すんですよね。「僕が死ぬとでもいうの?」という問いに対して吃ってしまうソル。ソル的には「そうよ死ぬのよ死ぬの!!!」と叫んでるけど、ソンジェの時は止まっているので、こういう風にソンジェからは見えていたんですね。これに加え、テソンから言われた言葉が加わりソルの行動を全て理解したソンジェ。これ、全3回のタイムスリップが全て生きてるんですよね。プールのシーンは1回目、タイムカプセルは2回目、そしてテソンの助言は3回目(今回)。第9話の冒頭、ソルが「これまでのタイムスリップは意味がなかった」と言いますが、きちんとソルの行動は全て実を結んでることが分かります。さすが神脚本。
そして、あの、わたし本当にここからの2人の演技大好き。多分みんな好き。ピョンウソクとへユンちゃんの演技が相乗効果を起こしてるのがひしひしと伝わる。「2023年に死ぬの?」と聞くソンジェからは「死」に怯えながらも(ここ個人的ポイント)、自分の未来を受け止めようとソルにひとつひとつ聞くその心情がよく伝わってくるし、それに対して「違う」と言いながら「そう」と伝えるへユンちゃんの演技よ…。
そして、この後のソンジェの台詞が最高によいのに、またも日本語訳がちょっと残念。「それが理由なら、もう逃げずにただ僕を好きになって」と優しく言っています。字幕では「好きになれ」って命令形になっていて、なんかちょっとソンジェのキャラとずれますよね笑。
そう、ソンジェは「自分の死を救われるよりソルと向かい合いたい」んですよね。これ、自分の死をバカみたいに恐れてない訳ではなく、きちんと「死」を怖がってる上での発言だから胸に来るんですよね。「死を恐れてる」というのは、ソンジェがソルに聞くその表情からしっかりと伝わります。でもソルは「ソンジェと一緒にいるよりソンジェを生かしたい」。この構図、15話まで続きますが、もう、そういうことですわ(急に雑)。
この2人のシーン、すごーーーーくキレイですよね。2人のビジュアルとか映像美とかそういうことじゃなくて(もちろんそれもある)、2人の心が綺麗。お互いがお互いのことを本当に思っていて、その気持ちを向かい合いながら真っ直ぐに伝えている初めてのシーンだと思います。8話の朝日のシーンも素敵だったけど、ソンジェはソルの本当の気持ち(死から助けたい)には気付いていないですもんね。
そして、初めて「ソルを助けて自分の命を失うこと」に対してソンジェの気持ちが「それなら平気、構わない」であることが分かります(なんてこった…泣)。私はこのシーンで、ソンジェの淡い初恋が愛になる瞬間をみた気がしました。最初は声もかけられず影でニヤニヤしたり、目で追いかけたりするだけだったソンジェ。ソルが関わってくるようになって、「初恋」がどんどん膨らむ姿をみてきました。最近はちょっとストーカー気味だったけど笑、死んでもいいなんて、しかもしっかり「死」を怖がってるのにそれでも好きになって、と言うなんて。これはもう愛ですね(涙声)。
そしてその思いから目をそらさず、しっかりソンジェの瞳をみつめるソルがとても素敵。このキスシーンも8話とは違いシンプルでとってもよい。2人がこれまでの行動や待ち受ける未来を理解して、それでも始めてみよう…という強く美しいシーンに最後なったと思います。
これにて9・10話が完了しました。冒頭にもお伝えした通り、私的にこの2話はセットです。ソンジェがソルの状況を理解し、受け止めることでソルに対する恋が愛へと変わる様子が丁寧に描かれていると思います。それにしてもこの2話はラスト5分で起こる伏線回収が本当に見事。他のドラマだと、ここのあたりはダレたりしてしまうこともありますが、このドラマは逆にどんどんギアが上がっていくのを感じますね。
はーーーーーもうここで終わりでも十分面白いドラマですけど?!あと6話残ってるのほんと何事。しかもここから更に加速するの何事。やっぱり私たちは素晴らしいドラマに出会いましたわ。
そんな2024年もあと1週間。どうやらこのシリーズは年を跨いでしまいそうですが、少なくとも13話までは年内に記録したいところ…。では皆さん、また年の瀬にお会いしましょう!