ソンジェ背負って走れ12_ストーリーごとの感想_7話(最終回までのネタばれ有)
こんにちは!ようやく東京も寒くなってきました。ソンジェ背負って走れの放送が始まったのが4月なので、いよいよ半年が過ぎてしまいましたね…。この記事を書くために毎回ドラマを見返しているのですが、何回見ても面白いです。でももう一度記憶を消して見たい気持ちもある…。この記事を書き切ったら、しばらく再生するのを控えて数年後に見るのもいいかもな〜とか思っています笑
さてさて今日は第7話です。いつもの通り、ここからは最終話までのネタバレを含んでいるので、まだ最終話まで見ていない方がいたら即この記事を閉じてくださいね!!
6話は初恋について多くのことが展開した回でした。一方7話!ここからはサスペンスの要素が強まってきます。私的に味変のような気分です笑。食事そのものの美味しさは変わらないけれど、飽きがこないようにサスペンスというスパイスをちょっと加えて、さらに食事が盛り上がるような…。
私的に、徐々にソルの事件が明らかになるのではなく、一発で全部を明らかにしてくれてありがたいです笑。しかも次の話に持ち越したりせず、7話冒頭で全てを見せてくれる!あくまでこのドラマはラブコメで、サスペンスはスパイスという枠組みから外れず、しつこくない感じがとっても好印象。サスペンスはあくまで2人の恋物語や物語の主題を盛り上げるための要素で、邪魔しすぎないこの塩梅が最高ですよね。たまに、「え、もうこれはラブコメではなくサスペンスなのでは…??ずっとヒロイン泣いてるし…」みたいなドラマもあるので、そうならないのが最高でした。
7話はいきなり最初の世界線のソルの事故のシーンから始まります。いや〜この事故の一部始終を見ていると、最初の世界線でソンジェがソルに対して抱えていた思いへの理解がもっと深まります…。そしてまた漢江のシーンのソンジェの表情に涙するという…(泣)。
ソンジェ的には、ソルが事故に遭うのを防げるタイミングはいくつもあったのにどれもできなかったことが罪悪感につながったのかな…。大前提キムヨンス(犯人)が悪いのはもちろんですが…。
「いつもの停留所で起こしていれば…」そうでなくても「ダムに行く前に起こしていれば…」「かばんを落とさなければ…」「ペンケースのジッパー閉めていれば…」「きちんと家まで送り届けれいれば…」「あと少しだけ早くダムに着いて、ソルの手を掴めていれば…」こうした罪悪感がいくつも彼の中に長年あって、ソナギを歌うたびにソルと事件のことを思い出して苦しんだのかな…。そんなの辛すぎ…。
また、事件の経緯を知った時、現代の漢江で再会した後にソンジェがソルの車を追いかけて家までついて行った行動にも意味があったんだ、と思いました。自分のことを忘れていてもソルが家に入るのを見届けて、涙ぐみながら(あ、帰った…)という表情をしたソンジェ。4話の時点では「初恋の人に再会して、思わず家に着いていっちゃったのかな?」くらいにしか思っていなかったのに、7話を見てから見返すとあのソンジェの切なくもホッとしたような表情に涙が止まりません。事件の時は無事に家に送り届けることができなかったから、今回は必ずきちんと送り届けたかったんだと思います。
そしてそして、キムヨンスがソンジェの顔をバッチリ見たシーンも入っていますよね。これが悪縁の始まりだとは…。はーーーよくできてる。
キムヨンスに追いかけられているソルを見るけるソンジェ。ここで初めて「ソラ!!」と呼ぶんですよね。今まで恥ずかしくて呼べなかった下の名前をこんな形で呼ぶことになるとは…。切ない。水中からソルを引き上げた後の、ソンジェの「ごめん、ごめん…」と何度もソルに謝る表情が悲しすぎてみてられません。
そしてタイムスリップした世界線。ソル、外に出ちゃダメだよ…と思ったけれど、さすが賢いソル。最初の世界線と同じように誘拐されますが、過去の経験を踏まえて、自分の脚を守って逃げ切ります。車のキーを抜いてから逃げたのはマジでグッジョブ。こういうのがノンストレスなんですよね〜このドラマ。
そして本当に僅かなヒントでソルに辿り着くソンジェも、なんとなくソルやソンジェを信じてきてくれたテソンのお父さんもグッジョブ。今思うと、「時間をやり直しても記憶は消えずにその人の胸の中にあり続ける」ということの伏線だったのかもしれません。特にテソンのお父さんはこの後もソルを信じて協力してくれますよね。
そして現代へ戻るソル。未来に戻ってしまった後のソルを演じるヘユンちゃんの演技が本当にあっぱれ。32歳ソルが戻った瞬間の何が起きたかまるでわかっていない表情、32歳ではなく18歳ソルの幼い声色と表情…。わざと幼い風に演じているのではなく、本当に18歳ソルがそこにいるような感覚になるのがすごい。にしても「誰ですか?」って言われるソンジェは本当に不憫…笑
さっきまで超シリアスなシーンだったのに、現代に戻ったら超コメディなシーンで視聴者の気持ちが一旦落ち着きますよね。ソルの脚が無事だったこともすぐわかるし、視聴者を飽きさせず疲れさせないこの作りが本当に大好き。おまけにソルは夢を叶えて映画の制作会社に入っていたなんて。頑張っている人がきちんと報われるドラマ。これよこれ!私が見たかったのは!!
そして32歳ソンジェ!!色気!!この前まで18歳のちょっと単純でソルに隠れてニヤニヤしていた青年だったよね…?ピョンウソクの演じ分けさすがすぎる。なんか高級マンションに住んでるし、間接照明なんかにしちゃってすました感じだし、、、まあ大人になるってこういうこと?とか思っていたらインニョクの登場で一気に「あーソンジェ変わってない!2人でくだらないことまだやってんだ!!!」と嬉しくなりました笑。ちなみに、ソンジェのお風呂に誰かいる…となった時、(ソンジェに彼女がいるんだ…そうだよな…ソルはただの初恋だし、ソンジェはトップスターだし、周りがほっとかないよな…)と間にうけてめちゃめちゃ落ち込んだのは秘密…まんまと騙された…笑。
ソンジェとインニョクが仲良しのままなのが本当に嬉しかったな〜!最初の世界線では喧嘩してるところしか見ていなかったので、32歳になっても家に遊びにきてくだらないことで遊んでる2人が見れて本当に嬉しかった。最初の世界線のソンジェとは表情から顔色から何から何まで違って、ソルを救えなかったという罪悪感がどれだけソンジェの心を蝕んでいたのか…。
脚が不自由ではなくなったソルが見れたのも本当に嬉しい。靴を見たり、出勤するだけではしゃぐソルが抜群に可愛い!「脚が治ったのね」なおばあちゃんの演技はさすがです。この瞬間だけはボケてないってすぐわかる。
ソンジェのストーカーに間違えられたソルがソンジェに謝る機会を設けられるシーン。。。ソンジェに完全に忘れられていて、「僕たち知り合いでしたっけ?」と言われるシーンを想像しただけで泣いているソル。これは結局ソルの想像でしたが、13話以降のソルの記憶を失ったソンジェと再会したときも、ソルの心はこんな風に泣いてたんだろうな…と思うと…。はぁ…。このソルを忘れたソンジェが数話後には現実になるなんて誰も思わないじゃない…。
ソルとソンジェが衝突して、ソンジェが水にダイブするシーンも面白い笑。初めてこのシーンを見た感想は「ピョンウソク、体張ってるな〜!!!」でした笑。にしても元水泳部設定なだけあって、飛び込みのフォームが綺麗なのが地味に面白い笑。ソンジェ不憫~!笑
そして元の世界戦から1番変化があったのはヒョンジュとイムクムでしょうな!結婚して2児の両親に。イムクムとヒョンジュ、本当に演技上手いんだな〜と改めて思った。特にイムクム。タイムリープした世界ではダラダラした大学生感がすごかったのに、この世界ではすっかり落ち着いていて子供がいる姿がお似合い。生活にちょっと疲れてる感じが滲み出ててリアル笑。本当に普段は会社に行って、多分部下もいて、そして家では子供と遊んでいるんだろうな〜ということが、そんなシーンはないのに容易に想像できます。ヒョンジュもすっかりお母さん。役者さんってすごいな〜!
そしてついにソルとソンジェが話します。ほぼ言い合いだけど笑。水にダイブした服の弁償をめぐって、相手の正体を分かっていないながらに喧嘩する2人笑。特にパンツの写真まで送ろうとするソンジェをみて、あーこれは私たちが知ってるちょっと抜けててすぐむきになるソンジェだ!と安心しました。あの1話のような病んでいるソンジェとは本当に別なんだなって。
後半、ソルがソンジェとの思い出を、ソンジェがソルとの思い出を思い浮かべるシーンが出てきます。ソルはソンジェの告白を断ったことを思い出し、「もう合わせる顔がない」と思いますが、ソンジェはソルとのプリクラを眺めて微笑むんですよねこれが…。つまり、ソンジェの中のソルとの思い出は、本当に暖かな美しい思い出としてソンジェの心に残っているんだと思います。プリクラ、ちょっと汚れていてソンジェが何度も取り出して見たことが分かります。こういう細かいところがもうね…涙を誘いますよね…。
そして街の大画面に映し出されるソンジェをソルが見て、「ソンジェ、生きててくれてありがとう。あなたが生きててくれてすごく幸せ」と微笑み、その後「本当に幸せなのに、涙が出るほど幸せなのに、会いたい…」と涙する場面があるのですが、そこがとっても好き。走馬灯のように流れるソンジェとの思い出のシーンには、いつもソルのことを大切に思って行動するソンジェの姿があり、しっかりとソルはソンジェの愛に気付いていたんだなと思いました。にしても切なすぎるな…
ソンジェのことを思い出して涙を流すソルと、ソルのことを思い出して微笑むソンジェ…。なんか切なくてどうしようもなくなる…。ソルのいう通りソンジェが死を回避して嬉しいのに、2人が離れることがこんなに悲しいことだなんて…泣。この死VS2人の別れって構図は最終話まで続くよね…泣
なんとかしてソンジェに会おうと頑張るソルの姿もとっても好き。常識の範囲内、かつ精一杯頑張ってくれるから本当に好き笑。そしてコンサート会場に行くソルが持っているお花が黄色とオレンジを基調にした、まさに「ソル!」って感じの色でとっても素敵…。のちにこの花にソンジェが目をとられソルに気づくので、このお花の色は大正解。
もうファンとしてではなく、1人の女性としてソンジェに会いに行っているソル。元ファンがアイドルのことを好きになって会いに行くっていうと、なんだか違和感を感じる人もいるような気がするけれど、これまでのソルの行動と「ソンジェが先に好きだった!」という神がかり的設定によって違和感なく見れるという…素晴らしすぎる…
そして1話ではあんなに殺伐としていた楽屋がなんだかほのぼのしているし、ソンジェも芸能界を引退したいとは思っていないらしいことが分かります。どれだけソルとの思い出がソンジェの心を温かくしたのだろう…と考えると泣けてくる…ソンジェヤ…
そしてまたもやコンサート会場に入れないソル。でも脚は無事だし、ソンジェとの関係性も全く違う。そして、何よりソルにとってソナギの曲の重要さが全く違いますよね…。1話でコンサートのシーンを見ていた時からは全く想像がつかなかった世界線。そしてまだ9話分も残っているという笑
そしてそして最後のシーン!!漢江の橋の上で来ないでと思いながら雪の中ソンジェを待つソル。そして振り返ると雪の中ソンジェがきたーーーーーーー!もうこちらのときめき止まらない笑
正直ソンジェが来るか来ないかくらいで次回予告かな〜と思っていたのですが、まさかソンジェが来るところまで7話の中でやってくれるとは!!なんて視聴者思いの脚本!!ここのOSTが春の雪なのも最高。
そして最初の世界線では「バリバリのトップアイドル」のソンジェだったのに、今回は雪をかぶってちょっと乱れた髪で登場したソンジェ(かっこいいことに変わりはない)。1話ではソンジェがソルに傘を差してあげますが、今度はソルがソンジェに傘を差してあげるという…泣。あの時はソンジェからソルへの思いしかなかったけれど、今はソルからソンジェへの思いもきちんとある…そんなことが強く伝わってくるシーンでした。そしてソンジェは1話の「車椅子が故障したんですか?」と同じように「車が故障したの?」とソルに聞くんですよね。それに対して素直に「あなたを待ってた」と伝えるソル。はーーーーーー。過去との対比も、ソルが素直に気持ちを伝えるのもとっても素敵。
この後のソルの行動力にもあっぱれ!笑。ソルからしたらソンジェと最近まで会っていた気分だろうけど、ソンジェからしたら14年前とかだからね…。よくソルってわかったし、お茶でもする?って余裕はさすが30代だし、そしてそれを上回るソルの「今晩一緒にいよう!」の発言!!笑
このドラマ、本当に最後の最後まで展開が読めなさすぎて、次回の放送が本当に本当に毎週待ちきれなかったな…。これをリアルタイムで見てた時、「さすがソルだけどさすがすぎるこれは笑笑。来週どうなるんだ、っていうかソンジェに彼女はいないのか?いないよな??でも芸能人だしな???」って思っていましたが、余計な心配だったことがすぐ分かります笑。イライラすることない脚本を毎週味わえたなんて、なんて贅沢な日々だったんだ…。
さてさて、ソルが誘拐されて車に轢かれるという激重シーンから始まった7話ですが(文字に起こすと激重すぎる笑)、終盤そのことをいい意味で忘れるくらい面白いコメディシーンが途中あり、最後は2人が2024年で再会して、ソルから「今晩一緒にいよう!!」発言までを1話内でやるこの脚本…狂いに狂ってる!!さてさて!!ついに次は約束の8話!!
毎回この文章を書くためにドラマを見返しているのですが、次の回は語ることが沢山あるある気がしています!笑。ではまた!!