夢語り㉕
(単なる夢の記録)
薄暗く、だだっ広い本屋にいる。私はそこで働いているようだ。ひと気がなく陰気な感じのする本屋は、一軒のレストランと繋がっている。本屋とは対象的に、白く明るく清潔なレストランだ。
店に本の忘れ物があり、四、五人の見知らぬ男たちにそれを届けに行く。しばらくして本屋にその男たちが現れ、これは自分たちのものではないとか返品だったとか、理屈はよくわからないが、どうやら私をゆすろうとしているらしい。オドオドした態度でいるとつけあがると思い、私は手近にあった丸椅子を掲げて相手を威嚇した。舐めるな、とかそんなふうな強い言葉で男たちを怒鳴りつけた。すると彼らはたじたじとなって店から去っていった。
そのあと私はレストランの厨房で、料理人に「よくやった」と褒められる。あまり激しく怒ったので、ひどく頭痛がしていた。
(1991年9月5日)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?