菊池武夫さんとショーケン想い出トーク
萩原健一さんとの想い出をたっぷり話したのは、初対面のキクチタケオさん。萩さんの甥、一色さんのご紹介で、あれやこれや様々なことを思い出しては、語り、皆で大笑いしながらの時間でした。
萩さんとのエピソードは、当時はシャレにならない厳しいものでも時間が経つと、笑い話になる。憎みきれない魅力に満ちた男なんだと思います。酷い目に遭った話に、タケ先生もわかるわかる、想像つく、と大笑いしてくれた。
その笑顔は、皆、腹の底からのもので幸せな気持ちになる。なんでだ?あんなに苦しかったことが真逆の効果を生み出すとは…ショーケンマジック?そんな言葉聞いたこともないけれど、ふと浮かんできた。タケ先生の話も、実に興味深いものでした。傷だらけの天使のスタイリングをオファーされた時の話も実に萩さんらしいものだ。若い頃からずっとずっと、ブレずに生き抜いた男だからこそ備わった魅力なんだと思う。
今年のはじめ、有賀幹夫さんが撮影した素敵な写真を、遺影として一色さんがタケ先生に贈った。数ある萩原健一写真の中でも1番素敵なものだと思う。写真嫌いのショーケンを2、3分で切り取った有賀さんの手腕は、さすがローリングストーンズのライブなどで2度と同じことが起きない環境で生き抜いてきたフォトグラファーならでこそだと思う。*有賀幹夫さんは日本で唯一のThe Rolling Stonesオフィシャルフォトグラファーで、カメラマンを志したきっかけが萩原健一/熱狂雷舞に入っていた写真集だったという運命的な事実もある
タケ先生との話は、布袋寅泰、浅野忠信さん在籍のバンドSODA!の話にも及び、80歳のお祝いパーティーで布袋寅泰ギター✖️浅野忠信ボーカルでの♬愚か者よ が実に素晴らしかったという話も出た。きっとパンキッシュな愚か者だったと思う。
12/10荻窪TOP BEAT CLUBで開催する三宅伸治 & The Spoonful✖️SODA!のコンサートも楽しみでならない。
因みに、菊池武夫さんと浅野忠信さんの歴史も長く、菊池さんプロデュースの映画主演を浅野さんかやったり、映画「鮫肌男と桃尻女」のスタイリングわ菊池さんがやったり。雑誌 Brutusで篠山紀信の撮り下ろし企画「人間関係」では2人が写真に収まったりしている。
萩原さんの幼馴染で、BIGIにいらっしゃった村岡さんの話もでたので、村岡さんから聞いた、村岡さんが学生時代に初めて萩原健一と出会った埼玉の駅のホームでのエピソード〜大人数を相手に一人で殴り合いのケンカをしていた笑〜を話したらタケ先生ご夫婦で爆笑されていた。
萩原健一体験をした方々とは、初めて会ったとしてもすぐに打ち解けて大笑いをしてしまう。いつも、そうなる。これはやはり萩原健一という存在のえげつないデカさだと思うし、周りの人たちを皆、「戦友」みたいな気分にさせてくれるからだと思う。
萩原健一さんが亡くなって5年経つが、こうしてショーケンはまだ僕らの中に鮮明に、生きているのだ。