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[参考書レビュー]英文精読へのアプローチ ミクロとマクロの視点から

レベル 

東大2次レベル

問題数 

下線部和訳 6問
要約問題 4問
読解総合 5問

メモ&レビュー

現在河合塾と駿台で講師をつとめる太庸吉先生のエッセンスが凝縮された一冊。英語の読解が絡む問題をどう解くのかという技術が詰め込まれている。これをきちんとやり込めば、「文脈から解く」という事がどういうことなのか良く分かるだろう。文章における情報展開や論理構造及びその見抜き方、そしてそれを利用した問題の解き方まで全てがロジカルに、かつ普遍的な方法論に基づき解説されている。きちんと方法論を示しながら解説が展開されるので、「解説の言うことはわかるが、どうすれば自分でそれを再現できるのかわからない」という事も無いだろう。ただの演習書では無く、技術を身に着けるための教材として、何度も何度も繰り返し取り組んでほしい。

長文系の教材の中でも、「論理的な読解・解法を学ぶ」ことにフォーカスした数少ない教材である。

ただ、「表現リレー」など、一部独特な用語や説明の仕方をするので、太先生の授業を受けたことが無い人がいきなりこれをやるとカルチャーショックが大きいかもしれない。もしこの教材の説明だけだと不足を感じるときは「英文読解のグラマティカ」を補助に使うと良いだろう。

推奨する使用法

過去問に入る前に最後に取り組むタイプの教材。少なくとも東大レベルの英文の解釈や長文を読むことは出来るようになってから使用する。でないとこの教材の良さが発揮されないだろう。

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