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レポ32:柄杓田港防波堤灯台(2019/7/16)

九州最北東部である福岡県北九州市の企救(きく)半島。今回は部埼(へさき)灯台から柄杓田(ひしゃくだ)港へと南下しながら夜間に働く灯台たちを訪問をしてみました…

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年々その数を減らしている灯台を護るため、灯台病の記者が灯台訪問の魅力などをお伝えする『全国の灯台巡礼レポ』。灯台マニアの方のみならず、灯台のある風景を通じて地域の魅力を再発掘したり、地元の原風景を護りたいと願う地元の方々にも参考にして頂ければ幸いです。

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◼️レポ32:柄杓田港防波堤灯台(2019/7/16)

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今回は夜間の灯台巡りです。(iPhoneカメラアプリで撮影しているため、画質が良くないのはご容赦ください)

まずは九州最北東部である福岡県北九州市の部埼(へさき)灯台へ。灯台はちょっとした高台の上にありますが、下から見上げると灯台の灯りと関門海峡を航行する船舶に潮流の状況を知らせる電光表示板(部埼潮流信号所)が見えます。

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暗い中、灯台へ続く階段を登るとこれまた美しい第3等小型フレネルレンズと間近でご対面。小型ながら瀬戸内海から九州へ来る船舶の目印として重要な役割を担っているのが部埼灯台です。

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この日は梅雨が長引く合間の晴れの日でしたので、心なしお月様も綺麗でした。

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スマホカメラアプリじゃ綺麗に撮れませんが、フレネルレンズとお月様ってお似合いですね。

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部埼灯台は「連成不動単閃白光」という灯質で、基本は不動光で光っているのですが15秒に1回途中でビカッと光るのです。それがまたカッコ良い。

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北に目を向けると太刀浦のコンテナターミナルと田野浦埠頭の工場夜景が見えます。

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ちなみに部埼灯台は沿岸灯台の例に漏れず人里離れた辺鄙な場所にあるので、殆ど夜間に訪れる人はいません。

ところ変わって、部埼灯台から程近い場所にある柄杓田(ひしゃくだ)港へ。

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門司のある企救(きく)半島の地形は部埼灯台を東北端とし、そこから南南西に下っていくのですが、その過程には中小の岬が連続して点在しています。

櫛ノ鼻、網ノ鼻、ムラクノ鼻、日出シノ鼻、岳ノ鼻と短い距離での鼻祭り状態が続き、最後の元取ノ鼻のある柄杓田港にあるのがこの防波堤灯台。

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防波堤灯台なので、日中に見ると変哲のない赤灯台ですが、夜間にシルエットで見上げると少し印象が変わりますね。こちらも部埼灯台同様にお月様と並んで映えています。

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港の船着場からの眺め。手前の照明下に置物のような鳥(サギ?)が微動だにせず留まっていました。

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月明かりに照らされ港の静寂と灯台の赤光。

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灯台巡りは昼間は個性的な灯台を眺めて楽しむのは勿論ですが、夜間も昼間を知っているほど、そのギャップを楽しめます。

村上 記

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