レポ14:横須賀港鴨居西防波堤灯台(2019/3/24)
日本で最初の西洋建築の灯台といえば神奈川県横須賀市の観音埼灯台。今回は、そのお膝元である横須賀港のとある防波堤灯台が薄明のブルーアワーに照らされた姿に心惹かれ訪れました…
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年々その数を減らしている灯台を護るため、灯台病の記者が灯台訪問の魅力などをお伝えする『全国の灯台巡礼レポ』。灯台マニアの方のみならず、灯台のある風景を通じて地域の魅力を再発掘したり、地元の原風景を護りたいと願う地元の方々にも参考にして頂ければ幸いです。
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◼️レポ14:横須賀港鴨居西防波堤灯台(2019/3/24)
時刻は既に17時を回る頃。帰りの列車時刻を気にしながらも、観音埼灯台を一目見たいとレンタカーを走らせました。果たして間に合うか。
最寄りの駐車場に車を置き、すぐそばの灯台入口看板に誘われ、灯台を拝みに駆けます。
途中の灯台へ至る道のりもそれなりの距離がありました。三浦半島は気候が温暖なので、観音崎にも数多くの植物が自生しています。
少し歩くと灯台前に到着。最近、改装工事をした観音埼灯台が見えてきました。対岸には千葉県の房総半島も臨めます。
残念ながら既に参観時間は終わっており、中に入れないどころか、近寄れもしませんでした。残念無念。でも、せっかくなので観音崎公園の周囲をぐるりと一周することに。
灯台前の階段からまあまあ下っていくと、海ぎわの散策コースに出ました。
ここで点灯まで待ちたかったけど、そうこう言っている間にタイムアップ。断念して帰路につきます。
帰り道の久里浜へ向かう途中、観音崎大橋を渡ってすぐの砂浜から、とても美しい夕焼け空と灯台が見えてきました。
時間は正直あまりありませんでしが、観音埼灯台の点灯が見れずに傷心だったので、思わず惹かれて近寄ってみることに。
どうやら門扉は閉まっていそうですが、こっそり防波堤外の消波ブロックづたいに近づきます。
この防波堤灯台の面白いのは防波堤の上ではなく、消波ブロックの間に建てられている、ということ。おそらく途中で消波ブロックが足されたのか。
背後にあるのは房総半島の富津の鋸山か。観音崎と対岸の富津は東京湾で最も幅が狭く6kmしかありません。ここを俗に浦賀水道と呼びます。
しかし、ホントに晴れた日の夕方は美しい光景が広がっていました。
観音埼灯台が参観出来なくて傷ついた心も洗われましたので、安心して帰路につけました。
村上 記